映画感想 か行

  

神に選ばれし無敵の男  
 う〜む、う〜む。なんと言ってよいかわからない。友人に薦めるほどじゃないけど、でも1800円の価値は十分にあったと思う。面白いとか、イイ!ってわけじゃなく、心を深く動かされる作品でもない。けれど、見終わって、なんとな〜く頭を離れないのです。
 「神に選ばれし無敵の男」は「魔術師」ハヌッセンではなく、力持ちのユダヤ人ジシェの方でした。嘘で自身を固めて権力を握ろうとするハヌッセンは演技派のティム・ロス。正直者の素朴な怪力男ジシェは、実際のワールド・ストロンゲストマン・コンテストのチャンピオン、ヨウコ・アホラ。彼は演技はよろしくないと言われているけど、全身から醸し出される純朴性や、見せるためではない本物の筋肉は、どんな役者の演技より雄弁だと思います。ちょうど対照的な二人にしっくりきています。またピアニストのタマラ役に本物のピアニストのアンナ・ゴラーリを配したのが前半ではとっても不思議だったのですが、後半でわかりました。ピアノを弾く彼女はトランス状態のようでした。後にジシェに千里眼もどきの力が宿ったりするのとともに、ハヌッセンのトリックに過ぎなかった催眠術や千里眼と好対照で、まさに「神から贈られた」才能を現していると思いました。
 ジシェはヒットラーが政権を取る前に亡くなりますが、歴史を知っている私(達)からすると、不幸の前の一瞬の穏やかな時を見たような気になります。そうですね、まさに1930年代の情景を切り取って見せてくれたような映画です。

 と、思いつつも、ああ、アリオン様が生きていたのは、こんな時代・世界だったのね〜、神秘の館で降霊術をやっていたのかしら〜。あのマントを翻して〜〜〜、など煩悩も炸裂。で、
ティム・ロスに
負けていないぞ
立ともみ

(2003.06.06)


仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE  
もう、どうとでもなれーーーっだ。
ゼクト対ネオ・ゼクトだと?
さっぱりわからん。
オマケに難病物のベタベタな恋バナが展開される。
途中で寝てしまったわ。
隕石解明ネタでは無かったと思うし。

コスプレの田所さんがステキ〜〜
悪役顔の矢車さん(ザビー)もイイわ。
トンボの演技は、TVで見たときイマイチだったけど
映画だと、わりとしっくり来ている。
加賀美くん、実は演技がうまいかも。
ちょっと勿体ないな〜。
天道は、相変わらずキテレツな服を
上手く着こなしているなあ。
ひよりは・・・・わからん。
サルのオーナーの衣装の露出度が高かった。

映画版ライダーでは、ヒゲさんがいいかなあ。
(人間体の方ね。ライダーは見分けがつかんです)


ボウケンジャー、カブトとも、
スーツアクターの名前が役名とともに出ていた。
れは、いいことだわね。
  (2006.08.11)


仮面ライダー THE FIRST  
 高校生の時、初めて見た市川雷蔵は、「年上の人」「おじさん」「大人の男性」だったが、彼が死んだ年齢を越えて見直すと、ピチピチの若いお兄さんであった。しかし藤岡弘氏は、仮面ライダー1号当時は25歳ぐらいであったにもかかわらず、当時の映像をいま見返しても、私より年上にしか見えない。当時の藤岡氏は、当時の大人達には、「若造」「青二才」と見えたのだろうか?
 なんてことを考えるのは、今作のライダー1号役の黄川田将也氏が「若いおにーちゃん」だからなのだ。私の感覚からすると、1号は「年上」であるのがあらまほし。しかし、当時の藤岡氏が、大人から見て「若造」であったのなら、これでいーのかなー、なんて思うわけですわ。
 その黄川田さんなんですが。ライダーとしてどうこうは、おいといて。
カワイイんだな〜〜
「ベルベット・レイン」でショーン・ユーがカワイイと思った人は、とりあえず行っておけ!なのです。黒い瞳が印象的。指も細くて長いんだな〜〜。カワイイにもいろんな種類がありますが、宝塚的に言うとだね、みわっちでもなく、タニでもなく、マギーでもなく、さららんなんだなあ。あんまり世間に消化されることなく、スクリーンの中だけに生きて欲しいけど、無理だろうなあ。ちぇっ。

 と、語ったところで本編の感想です。雪の結晶の研究をする大学院生の本郷猛は、ショッカーに攫われ改造人間「ホッパー」になり、悪事に手を染めるが、雪の結晶を見て記憶を取り戻す。猛の元に取材に来ていた緑川あすかは、婚約者を謎の怪人に殺される。その現場に猛がいたため、彼が犯人だと思い、恨む。そんな彼女の前に、死んだ婚約者そっくりな一文字隼人が現れる。実は彼は、裏切った猛を抹殺するためにジョッカーから送られた刺客、「ホッパー2号」だったのだ!!
 ライダー同士が戦うんですから、見なくてもわかりました、脚本はどう考えても井上氏ですな。こういうネタしか持っていないのかねえ。まあ、最終的に隼人の方は心を入れ替えて猛に協力したりするんですが。あと、井上氏の常として、恋バナがぐだぐだ。全然上手く書けてねーよ。流れとして入れたいのはわかるんだけど、必要ないよな〜、と思っちゃうのよね。戦隊物のなにがイイかって、クソ甘い恋バナが入らないところじゃないかい。その辺の再考を切に願いますわ。
 1号、2号とあすかちゃんの三角関係の他に、もう一組若いカップルの話があります。これがムカツク話でさあ。親切の押し売りなんだよな。気持ちが悪くなるくらい。これを美談と思うのなら、井上氏には、明智抄「図説オカルト恋愛辞典」に収録の「花子さんのいるところ」(注:11/7訂正)を熟読して欲しい。純粋な好意がどれだけ人を傷つけるか、もっと考えて欲しいよ。隣のカップルは、この辺りは寝てましたよ。私達はバッタ人間のキックを見に来たんであって、30年前の少年または少女漫画を見に来たワケじゃないんだよ〜〜。
 ただ、1号=黄川田氏ってのが、どこを狙ったキャスティングかは不明ですが、私には非常にありがたいことでした。それと同じく、小林涼子ちゃんを「憩い」と思う人もいるのなら、仕方がないかなあ、とも思いますが。2号は新庄みたいで、できればパスしたい。(井上氏が描くところの「艶のある男」ってのが全然ツボに入らんのよねえ。歌舞鬼といい。)
が。
「恋愛の仕方。俺が教えてやろうか。。。」とか言ったら、ちょっとときめくかも。2→1ね。
 メインの他には、怪人第一号(クモ男)にやられちゃう政治家に石橋蓮司・その秘書に本田博太郎。なんとも豪華!立花のおやっさんに宮内洋。お年は召されましたが、やっぱ「ただものではないオーラ」を発散していました。
 全体的に「1st」と名乗るのはOKではありますが、だからと言って、TV版を彷彿させる、ってことは全然ありません(原作は未読っす)。悪くもないが良くもない、ってトコかなあ。もうちょっと仮面ライダーが多く出ればねえ。限られた時間の中でライダーの悩みはそんなに多く書かなくていいんでないかいな。渋谷では土日のモーニング&レイトショーのみってことで、場内は満員でした。エレベータに乗り合わせたお兄さんが、「映画としてはまあまあ面白いけど、ライダーキックがショボかった」とおっしゃってました。同感ですわ。(205.11.06)


仮面ライダーヒビキと7人の戦鬼  
 井上さん。これ以上、話の盛り上げ手法として「ライダー同士を戦わせる」を使うのなら
谷 正純と呼びますぜ!
時代劇だのパラレルワールドだのは、映画なんですから全然かまいません。お祭りだもん。それだけに、後味の悪い作品にして欲しくなかったなあ。7人の鬼を集めるあたりまでは、往年の大映映画風味で楽しかったんだけどなあ。シリアスなのも、ギリギリOKなのですが、「鬼が志願して魔化魎」になると、いままでの「魔化魎」の設定自体が変わるのでは?それに、この作品においては、「鬼」が従来の「鬼」のイメージではないところがユニークで良いと思っているのですが、わざわざ憎まれる話を作り、「人から忌み嫌われる存在=鬼」に戻すのもどうかと。さらにイヤなのは、武器が「剣」であるところです。新しい玩具を売り出したい、という、大人の事情はあるかもしれません。でも、「ヒビキ」で敵を倒す方法は「音で清める」なのです。「剣」で「斬り払う」のではないのです。せっかくの「ヒビキ」の世界に「血生臭さ」を持ち込んで欲しくなかったなあ。
 7人の戦鬼の描き分けも、もうちょっと欲しい。ってか、減らして描き込んで欲しかったわ。ライダー同士戦っても、どっちがどっちだっけ?ってすごく迷うのよ。海担当は煌鬼さん。「泳ぐしゃちほこ」のイメージなんだろうけど、
海なら凍鬼さんで
「大雪山おろし」だろう!

とか思っちゃったり(注:番組が違います)。 あ〜、あと、各鬼の必殺技、耳で聞くだけじゃわかりまへん。いつも通り文字で出してくださいよう。
 最初の方で、日高さんのバイクの後ろに明日夢くんが乗っていて、日高さんが「明日夢」って呼び捨てにしていて、とても新鮮でした。近い将来なんでしょうか。ってか、この映画って、つまりは
ヒビキと少年は
昔から
赤い糸で
結ばれていました

ってコトを言いたかったんでしょうか?
 明日夢くんが叩くヒビキさんの厚い胸板にちょっと萌え。最後の方の凍鬼さんの細い腕と手首に激萌え。小泉孝太郎くんの半端な演技に萎え萎え、な映画でした。終演後の劇場内も、映画になったのは嬉しいけど内容はビミョ〜、って雰囲気が漂っていました。(2005.09.03)

追記
(1)舞台挨拶
並びは、上手から、松田さん、川口さん、細川さん、渋江さん、翔原くん。
渋谷の客はテンションが異様に高く
出演者は、まだまだテンションが上がりきっていないので、
挨拶は皆さん結構ボロボロ。
川口さん、うまく話せなく、隣の松田さんの肩に縋る。
松田さんは
「凍鬼は本日いないので、代わりに斬鬼が挨拶」
って、設定で話そうとするが、滑る。
皆さん、TVで感じるイメージ通り。

渋谷での舞台挨拶終了後、有楽町の映画館に向かう。
途中入場で立見。渋谷より客は大人しい。
終演後舞台挨拶。
出演者はやっとテンションが上がり話が滑らかに。
(客のテンションも普通だし)
エンディングの威吹鬼さんのバカ殿について、
渋江さんは「忘れてください」。
川口さん、まだ挨拶がボロボロ。
今度は「ヒビキさん」と、細川さんに縋る。
松田さんは素で真面目に挨拶していたけど
最後に「ボケた方がいいですか?」と言い
「少年よ」の一節を布施明の声で歌う。
面白かったのは有楽町だが
弦師弟的に美味しかったのは渋谷でした。

(2)2回目
  ・守ってやっている「人間」から蔑まされる

と、

  ・鬼同士を戦わせて、鬼をこの世から消す
  ・そのために志願して魔化魎になる

が、なぜイコールになるのかわかりません。
人間が憎くて、人間を恨み、殺す。その果てに、「いつの間にか」魔化魎になる、のなら、わかるんですが。「日本国の大魔王となって、王もって土民となし、土民を持って王となす」って、彼の方のパターンなら、わかるんですよ。でも、鬼同士の戦い、ってステップは必要?信頼しているところを、寝首を掻けばいいじゃん。ねえ。そんなことを考えるな!って言われそうだけど、それが今回のネタなんだからさ。仕方がないわさ。
 んで、どーでもいいんだけどさ〜〜、細川さん、サービス・ショットが腕一本ってのがねえ、、、露出少なすぎ。明日夢くんも、胸を叩くときにだな、もっと、こう、襟元をグイッとつかんでだな・・・、、、なんて考えたりして。ヒビキ@砂風呂は、お子様にも笑われていました。
 ふと、「人ならざる者の苦悩」なら、イケコに任せればいいんじゃないか、と思ったりしてね。あ〜〜、でも、そうなると、響鬼が、「おいで、僕の赤ずきんちゃん・・・」とか言っちゃうのか。。。。。。なんて想像をした自分をバカだと思いました。ごめんなさい。
 
 羽撃鬼さんが横笛を吹くところ、ちょっと宗教画っぽいですよね。
天使というか、迦陵頻迦というか。

と、
羽撃鬼さんの漢字がわからなくて
yahoo映画をチラチラのぞいたら
「DC版に期待します」って書いてありまして。
え?
ドラマシティで
やるの?

と思った私は、やっぱりヅカ・ファン。
ディレクターズ・カット版のことよね、きっと。

ご当地ライダー達の変身シーン、
トルーパーの武装を思い出しました。
「武装天空」がなかなか出てこなくて
ヤキモキした思い出と共に。

 ご当地ライダーで、
大阪ライダーのモチーフは虎。
でもさ。
大阪の人すべてがトラキチじゃないし。
大阪以外の土地にもトラキチはいる。
第一、タイガース以外にも
在阪チームはあるのにさ。
ブレーブス(オリックス。正確には兵庫県だけど)、
バファローズ、
南海ホークスだって本拠地は大阪だったよ。
なのに、大阪=タイガースは、どうよ、って思う。
なら、誰が見ても大阪らしいのは・・・

この人?
 

 
太鼓を叩いているから
ちょうどよいかも。
(版権のクリアが難しそうだ)
 
 
 
ついでに。
 ・太鼓
 ・トランペット(金管)
 ・ギター
 ・トライアングル
 ・シンバル
 ・横笛
なら、構成的には、
凍鬼さんはヴァイオリンだよなあ。
ザンキさんの弦とダブるけど。

(3)メイキングDVD
チャプターは
 オープニング
 クランクイン
 雨の乗馬
 京都
 戦国時代の村
 鬼達のクランクアップ

まあ、ごくごく普通のメイキングです。細川さんのインタビュー多し。
スタッフや、鬼さんたちのインタビュー有り。

印象に残ったのは

 ・最初の撮影は病院の場面
 ・松田さんのインタビュー。
   →瞬きするとコンタクトがずれて痛い。
   →髪を押さえるために黒いネットを被っている。
   →挨拶のため下げた頭をカメラにぶつける。← ベタベタや〜
 ・細川さんの落馬は、馬が頭を下げたところを、
  細川さんが頭から滑った。
  (滑り台を頭から降りていくようなカンジ)   
  雨が降っていて、足場とても悪く、馬の機嫌も悪かったため。
 ・兄の死を責める明日夢がヒビキの胸を叩く雨の場面。
  明日夢に「ストーブにあたってこい」と気遣う細川氏 
 ・エキストラのオーディション風景。衣装自前。
  撮影に当たって助監督らが一人一人に細かい演技をつけている。
 ・後半の戦いの場面の説明。「忍者に扮した魔化魎・・・」
  アレは忍者だったのか!!
 ・軽井沢のセットは一週間で作った。美術の大島氏自身の採点は87点。
 ・童子と姫のインタビューは貴重よね。
  「童子と姫は村田と芦名でなければ、という芝居をしたい」
  村田さんは以外とひょうきん。腕が細い〜。
 ・遅れて到着したためか、川口さんのインタビューは無し。
  そのかわり、各鬼からの川口さんへのコメントを、
  川口さんがカメラで撮影。
   湯江さん→川口のいいところ。。。無いなあ。。。
   細川さん→川口のいいところ。イヤなことがあるとすぐ逃げ出す。
          それがいいところだと前向きに考えないと、   
          本当にいいところがない。
   松田さん→「従兄妹です」と絵梨佳ちゃんをカメラの前へ。
          絵梨佳ちゃがコメントして、
          「うふ」と口を押さえて笑ったのを真似する。
          お茶目さん。

ってな、あたりでしょうか。細川さんと松田さんのファンなら買い。


かもめ食堂  
 サチエはフィンランドのヘルシンキで「かもめ食堂」を営んでいる。メインメニューはおにぎり。だが、客は全然来ない。最初の客は日本オタクの若い男の子だった。彼に「ガッチャマンの主題歌を教えてくれ」と言われるが、最初のフレーズから先が出てこない。街で見かけた日本人・ミドリに尋ねると、教えてくれた。それがきっかけで、ミドリは「かもめ食堂」を手伝うことになる。さらには、機内預け荷物が見つからず途方に暮れるマサコも加わる。
 
 なにか大きな筋があるわけでもなく、大きな事件があるわけでもなく。でも、人間って、大人って、人生を変えるときには大決断が必要だと思って、なかなか実行に移せないけれど、時には流れに身を任せれば、そして、なんとなくでもいいから「変わりたい」と思いさえすれば、変わっていける、そんなことを語りかけてくれる映画でした。穏やかな時間だけれど、確実に過ぎていく時間。目を吊り上げて、肩肘を張って、、、そんな前進方法でなくても、自分ができることを着実に進めていけば、いつかは良い時がやってくる。見終わって、幸せな気分になりました。

 主演は小林聡美。料理が上手。に見える。三谷さんが羨ましい。独特な雰囲気・存在感ながらも、穏やかに着実に歩を進める大人の女性でした。有名になるとか、儲かるとか、そんなことは目的としていない。街行く人が気軽に入れる食堂にしたい。望みが「ささやか」なのが、いいよね。片桐はいりも、もたいまさこも、「大人」なのがイイ。誰もが重荷を背負っているけれど、それを理由に前進を止めちゃいけないんだなあ。原作は群ようこ。その雰囲気も良く出ていました。ちょこちょこっとした小ネタとか。通りすがりに見えたおじさんに重要な意味があるとか。
 
 ヘルシンキって街が、いいんだよなあ。おだやかで、でも、澄んだ空気に適度な緊張感がありそうで。これがアメリカでもロンドンでもアジアでもダメで、フィンランドのヘルシンキだからこそ、いいんだなあ、って、なんだか思うわ。本当に「空気ギター大会」ってあるのかしら。

 
見終わるとねーーー。
  ・おにぎりが食べたくなる!
   (豚肉の生姜焼きも食べたい!!)
  ・フィンランドに行きたくなる!
とりあえずガッチャマンを歌っちゃおう!
「割れたら二つ」じゃないよ!!!


シネスイッチでは、上映前のCMの
「『ごはんですよ』でパスタソースを作る」で
どよめきの声が・・・。
美味そうな気もするし、不味そうな気もする。
どっちかしら?
(2006.04.01)


colors  
  死にかけた男は、気が付くと赤い箱の中にいた。
他の色の箱の中には、なにかワケアリの人々。
誰もが、このヘンテコリンな空間から逃げ出したいと思い、
いろいろ探ってみる。
そこでわかったのは、
彼らが死にかけているのではなく、
それぞれが大切な人を失ってしまったので
それを見ないように逃げている、ということ。
白い箱に住む小さなおじさんの言葉から
それぞれが元の世界に戻る。
ほんの少し、時を戻して・・・。

予告で見たときより、「箱」がわかりづらい。
あの「箱」はどうなっているのだろうか。
そして、たとえば、赤い箱の人と青い箱の人が出会う仕組みは
どうなっているんだろう。
そんなことは考えちゃいけないと思うけど、
わからん。
それぞれが、少しずつ繋がっていて、とか、
「箱」を除けば、わりとよくある話かも。
「やり直し」がきいちゃうのが、ワタシ的には納得がいかんな〜〜。
それがわかってから先も長かったしな〜〜。
松田さんは、退屈な主婦の、旦那役。
電話の声だけで、出番が終わるかと思っちゃったよ。
出番はそれほどないけど、くたびれたサラリーマンのビジュアルは貴重か?
「やすこ」さんは、名前を呼んで貰えるので
行くべし、行くべし。
身近に「やすこ」さんっていたっけ・・・・と、考えたら
それは「我が輩」のナマハゲだったわ。
水島かおりさんは髪が短くなっていた!!
誰だかわからなかったよ!!!
声で判断したけど、、、、、、
出番はほんの少し。しっかりものの看護師さんでした。
榎田さん系。
(2006.07.16)


カリギュラ  
 ビデオを返しに行ったとき、なんか頭に引っかかるモノがあって借りてきました。「ローマ帝国第3代皇帝カリギュラの壮絶な半生を描いた歴史超大作」というアオリですが、実はペントハウスが制作しているのでエロでした。主演のマルコム・マクダウェルの狂気をはらんだ瞳はとても良いと思いますが、わたしゃ、西洋人のローマ文化への憧れっていうのが理解できんですわ。原点だから好きなんだろうな。首狩りマシーンが怖かった。引っかかっていたのはピーター・オトゥールだった。カリギュラの先代皇帝役で、好色でちょっと禿げていてイッっちゃっていて、ロレンスの面影がゼロなのが凄かったです。「ホワイト・ナイツ」でミーシャの元恋人を演じたヘレン・ミレンも出ていました。冒頭とラストで「スパルタクス」パ・ド・ドゥの音楽が使われていました。何故?「ロミジュリ」キャピュレット家舞踏会の音楽も使われていたなあ。(2003.04.27)


カルメン  
 文化村で上映されている「Carmen」を見てきました。文化村会報を読んで面白そうだったし、カルメン役の女性(パス・ヴェガ)が割と好み(笑)だったので行ってきたのですが・・・・・。やっぱ、文化村系ってのか。もっと濃いと思ったんだけど・・・。内容も画面も演技もね。話はホントあっさり。女性は、それなりに脱ぐし、胸の形もよろしいんですけど、う〜ん、あまり身体に力がないなあ。身体から発するモノが弱いというか。そりゃ、サルマ・ハエックを望んじゃいけないのはわかっているけどさ。でも、カルメンだからさ。もっともっと、男を虜にするような「なにか」を放出して欲しかったな。ホセがすごくつまらん女に引っかかったように思えて。それとも、アレ?つまらない男がつまらない女に引っかかった、って話にしたかったのかなあ。うにょん。ホセ役のレオナルド・スバラグリアは好きなタイプだなあ。えへへ。ほんに、カルメンなんかに引っかかって可哀想というか、そこまでの価値がある女かと思っちゃうんだよなあ。この女なら堕ちても仕方なし!ってのが見えると良かったなあ。あ〜、どうでもいいけど、どうしてスペインの男性ってターバンってか、バンダナで頭を覆っているのかな。(2004.03.20)


危険な関係(’59年版)  
 1959年製作の、現代(当時)のフランスを舞台にした版。ファンの方、申し訳ありません、ジェラール・フィリップがロバ〜ト・パトリックに見えました。なんでだろう?耳の形のせい?アップになるとちょっと歯並びが悪いかなあ。嫌いなタイプじゃないけど、絶世の・・・というほどではないかな、というのが正直な感想。ジャンヌ・モローは美人というより肝っ玉系だったなあ。原作と違い、主役二人が夫婦なので、いまいちドラマチックじゃないっす。このあっさり感がフランス映画?でも原作もフランスだしねえ。お互いに心の底では惹かれ合いながらも結ばれず、それぞれ恋愛ゲームを楽しむってのがキモだと思うんだけど。二人の間に絶対に越えられない壁がなきゃ(あくまでもワタシ的に。基本が「仮面のロマネスク」なんで)。嫉妬し合うぐらいなら二人で仲良く暮らせよ〜、と思います。ヴァルモンの死に方も突然だし、オチもなあ・・・。因果応報だけじゃイヤン。ただ、当時の風俗は楽しく見ました。スキーウェアなんて着ずにガンガン滑っちゃうんだねえ。
(2004.11.16)


危険な関係(’88年版)  
 グレン・クローズ&ジョン・マルコヴィッチ主演による版。とにかくゴージャス。衣装も調度品も素敵。確か衣装でなにか賞を取っていたんだよね。そのなかを悠々と歩くクローズは「迫力!」の一言に尽きます。お素敵〜。マルコヴィッチも、決して美男とは言い難いんだけど、プレイボーイってのはこんなカンジよね〜。例えて言うなら火野正平系っていうのかな。外見に胡座をかいていないだけに、手段の洗練さが際だちます。59年版に比べるとドロドロさが格段にアップされています。やはり泥沼系じゃなきゃ、つまらんよね。セシルはユマ・サーマン。まだ若い。初々しい。前半は、処女だと言われたら、そうだよね、と言いたくなっちゃうような。結構ムネはデカかったよ。初々しいと言えばダンスニーのキアヌもね。「セシルと一緒に公園で歌を歌います!」と言っちゃいそうだ(By「仮面のロマネスク」)。
 と、59年版や「クルーエル・インテンションズ」に比べると、なかなか私好みではあったんですが、ひとつだけ、もうちょっと描き込んでくれたら、と思ったのがメルトゥイユとヴァルモンの関係。お互いにゲームを楽しむ「同好の士」以上の関係がよく見えないんですわ。ヴァルモンがトゥールベル(ミシェル・ファイファー)に本気になったことに対し、メルトゥイユが怒るのは、まあ、わからなくもない。だらしがないやつめ、と思うのはわかる。が、そう言う彼女を、トゥールベルを棄ててまで手に入れたいと思うのは何故なのか?そこが理解しにくいんです。腐れ縁とか???でも、いまさら、と思うのはクローズの年齢で。それを言うならダンスニーが一瞬でもメルトゥイユに惹かれるのもわからんのです。この映画はクローズ無くして成り立たない、されど、この年齢でこそできるメルトゥイユ、を作るには、ちょっと脚本的に(役者的にではなく)詰めが甘いっちゅうか。
 なんてことを思うと「スキャンダル」は、その前の作品群があったにせよ、なかなかうまく作っていたと思います。オチも結構スパっと来たし。ヴァルモンが無駄死にだったし。もう一回見に行っちゃおうかなあ。見逃した「4人の食卓」と併映だしね。(2004.11.23)


機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙(DVD)  
 英語字幕なるものがあったので、出してみました。かなり無理矢理な英訳な気もしますが、なかなか楽しゅうございました。シャアとアムロが初めて会ったとき、シャアのアムロへの「君」という呼びかけ、英字では「kid」になっていました。ララアの「大佐があの『赤い彗星のシャア』だと知って・・・」が「great、Red comet」となっとりました。グレートよ、グレート。と大喜びなワタシ。大佐は「captain」でした。あの世界でも「colonel」と「captain」と分けられているのかな?あ〜、でもキシリアは「レディ・キシリア」になっていたのが残念よ。軍高官としてより、ザビ家、の方が格が高いのはわかるけど、でもやっぱ「少将」にあたる言葉にして欲しかったなあ。(2004.07.18)


機動戦士ZガンダムI 星を継ぐ者  
新作ではなく、TV版を3部作に分けての公開。
今回は1〜14話の総集編。

すごく今さらな気はします。
でも、世間では「ガンダム」が流行っているから。
いろんなものを売りたいんだろうなあ。
そのためのネタが放映20周年の「Z」ということで。
もう大人だからさ。
その辺の事情は理解できるよ。うん。

まーーーー、でも、正直なところ
話が飛びすぎ。
カミーユ初登場は、手錠を掛けられて取調中。
ジェリドを殴ったとことがわかるのは
その後の回想で。
カミーユの危険度20%増し。
でも、14話分を2時間弱にまとめるんじゃね。
仕方がないね。
TV版を見ていることが前提なんだろうなあ。

人物の描き直し部分の担当は恩田尚之さん。
正直、北爪さんにやって欲しかったけど
いろんな理由で無理だというのはわかるし。
少々違和感はあるけれど、
金山明博氏作監の回よりは違和感は少ないかも。

どこぞにも書いてあったけど、
音楽のボリュームがデカすぎ。
池田秀一氏の声が聞き辛いではないか!
それでは見に来ている意味がないではないか!!

あとは、そうねえ、別にねえ。
無理して見るほどじゃないねえ。
公開記念の特別グッズを買いたい人は
劇場に足を運ぶ必要はあるけれど
そうでなければ、ねえ。
一応、行っとく、ぐらいの感覚で。

1300円出すなら、
描き下ろしを入れつつ2時間弱にまとめた総集編よりも
1〜14話一挙上映の方が楽しかっただろうな。
なんてことを言ってはいけない。大人なら。
とりあえず、またTVシリーズを借りてくるかね。
(2005.05.28)


機動戦士ZガンダムII 恋人たち  
あー。
もう、おばさんには、ついていけません。
ただでさえTV版を縮小しているところに
メカも人も入れ替わり立ち替わりの部分のところなんで
もう、なにがなんだか、さっぱりよー。
TV版との相違をチェックするだけ・・・と、思っても
それすらも追いかけきれません。
まー、一応、気になるから、見たけどさ。
別に映画館で見なくてもいーよーー。

TV版と描き下ろしの部分。
絵柄以上に画面の綺麗さっていうの?
汚れの多寡が違いすぎるね〜。
恩田さんの絵は慣れたので、それほど違和感はない。
クワトロ、ブライト、ヘンケン、ウォンさんが
集まっているところなど、オヤジ度が高くて良い。
って言っても、
クワトロもブライトも20代なんだよな〜。
ブレックス准将やアポリの描き下ろしもあって
嬉しいなりよ。
あたいの大好きなロベルト
(シャアの部下。アポリの相棒)が
いつの間にかいなくなって、ショックだよ〜。
正確には、
戦死する場面が削られたっていうのかね。

サブ・タイトルの「恋人たち」。
でも、話は全然掘り下げられていません。
なぜこんなサブタイを入れたのか。
新商品関連かな?
声優陣の交代は、それほど違和感なし。
ただ、ゆかなさんがねえ。
ベテランと比べるのが、悪いとは思うけど。
気の強い女の子、ってだけで
島津さんのような「艶」が全然無いね。
「です・ます」の語尾の「す」の発音が少々悪い。
息が抜けていくのが耳障り。

サラの行動は不可解。
カツの行動はバカモノ。

クワトロとレコアのキスシーン。
クワトロがサングラスを外さないのが
(レコアもそれで落胆)
彼らしい。

お話は、ハマーン登場で「続く」。
もう、好きにしてくれよ〜
と言いつつ、
池田氏の声を聞くために
「3」も行くのでしょう。
あ〜あ。
(2005.11.06)


機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛  
どこから始まるんだっけ?と思っていたら
前回までの粗筋なんかなく
唐突に始まりました。
シャア(達)のアクシズ訪問からでした。
これがココに来ちゃうって事は、

 ダカールの演説とか
 キリマンジャロ攻略とか
 ロザミア潜入話とか

は、無しってことなのね。ふむふむ。
途中から話を始められても、よーわからんでした。
サラやカツが死ぬのは唐突。
レコアがシロッコのところへ行くのも唐突。
でも、いいや。
話を見に来たワケじゃないし。
見たかったのはラスト。
「新訳」ってことで変わるのかしら?と思ったら、
変わっていました。
カミーユの精神は壊れませんでした。
まあ、いいか。

ロザミアの「お兄ちゃん」話がなかったのに、
シロッコとの対決場面にいたのは謎だよ。

最後にセイラさんがちょこっとでてきました。
カイがセイラさん宅へ訪問、それに答えた台詞が
「すみません、わざわざ」でした。
「めぐりあい宇宙」で、シャアが残した金塊について
ブライトを呼び出した時の台詞を使ったモノだと思われます。

シャアの生死は不明。


私は本編の時から不思議なんですが。
シャアって、ある時期からキャスバルってのは
バレバレなんですよね。
ハマーンも
自分の主の家族(デギンやギレン)が殺した男の息子だと
わかっているはずなのに、
なぜシャアがザビ家に従うと思うんでしょうか?
父親を殺し、その地位を奪った家の跡継ぎを、
自分の主人と思う人がいるとは思えないんだけどなあ。
その逆、つまりミネバも敵の一員と思う方が自然でしょ?
そこが子供だってコト?

まあ、ニュータイプもそれほど意味はなく。
池田さんの声が聴けるから見に行く。
描き下ろしのシロッコの横顔の、
品のある冷酷さは好きだな。

(2006.03.11)


CASSHERN  
 印象といたしましては、タツノコプロの「新造人間キャシャーン」を、放映から30年たって別会社でOAV化して、さらにそれを実写版にしたようなカンジっす。カットというか絵面とか、演出っていうのかな、決め台詞に被せる画面とか、その辺がイマドキのアニメっぽい。冨野さんを見て育った世代のアニメ作品みたいな。ほら、ガッチャマンの最近のOAVも、絵は綺麗になったけど、昔の迫力が全然なかったでしょ?あんな風に、絵を綺麗にして、台詞を小難しくしたアニメ作品の登場人物の部分だけ、(実写の)役者さんを入れ替えたような、そんなイメージでした。なので、アニメを見慣れていれば話運びも、まあ、こんなもんか、と思いますが、そうじゃないと辛いかもね。あと、やっぱ「キャシャーン」を、ちょっとだけでも知っていないとダメかも。「おおっ!フレンダーはこうして出したか。にゃるほど」とか、そんな感想を抱けるようじゃなければね。かといって「キャシャーン」のファンには、あまりにも料理されすぎていて、これを「キャシャーンと認めるのは絶対イヤ!」と思うだろうなあ。かなり監督さんの自己満足作品でございますね。SF作品としては成り立っていません。全然。
 私は最近の邦画はあまり見ていないのでイマドキの役者さんには疎いのですが、主役の伊勢谷君は、表情や短い台詞はいいと思いますが、長めの台詞になると力が持続しないですね。ルナの麻生久美子ちゃんは、演技はまだまだだと思うのですが、家族集合写真の場面で原作のルナに似ていたので、まあ、いいや、と。唐沢君はブライキングボス?まあ、彼がシリアスにやってくれたので、なんとか映画になりました、ってカンジ。それを言うなら大滝秀治氏と三橋達也氏。よくこの映画に出てくれたなあ。東みどり役の樋口さんの演技が秀逸。んで、すべての元凶・東博士の寺尾聡は卓治に激似でした。要君・バラシンは予告で期待していたほどは出番がなくて悲しい。台詞も聞き取り辛かった。及川ミッチーは一言ごとに表情を変えて「高嶺式唱歌法」を思い出しました。
 ま、とにかく長すぎです。半分ぐらいにして欲しかったなあ。2時間半やっても、あんまり話はないぞーーーー。一応台詞には「争いはイケナイ」みたいなことは入っているけど、どうもそれは主眼じゃなさそうだしね。たんに「絵」として作ってみたかったんだろうな、と。それなら2時間半も必要じゃないじゃんじゃん。(2004.04.25)


キューティー・ハニー  
 なつかしのアニメ実写化第二弾。第一弾の「キャシャーン」より、原作テイストが残っています。パンサークローの手下が帽子のつば押さえているとか。色付きクローさん達の衣装もなかなか面白かったです。及川ミッチー、最高です。ハニーと戦うために出てきた場面が、ああ、ミッチ〜、やはり君はコレだ!と感涙でございます。シスタージルの篠井さんも良かったよん。う〜ん、でも、やっぱりサトエリは苦手だなあ。身体の動きからしてダンスやってたようには思えるんだけど、そのためか、開脚しても色気がないんだよなあ。動かず喋らなければ、まあ、見られるんだけど。うん、台詞がダメダメだった、ワタシには。1時間半ぐらいの映画だけど、サトエリのプロモ場面を除いて1時間ぐらいでも良かったかもね。(2004.05.29)


キューティ・ブロンド/ハッピーMAX  
 機内上映で見ました。とにかく主役のリース・ウィザースプーンがカワイイ!ドピンクな衣装なんだけど、決して品を損なうことなく、「いいとこのお嬢様」をちゃんと表しています。 美人というよりチャーミング。吹替だったので、彼女のキュートな声を聴けなかったのが少々残念。内容は、まあ、想像通りです。ちょっと変わった女の子が、世間とはちょっと違った彼女流のやり方で成功を収めていくって話。「ワーキング・ガール」みたいなカンジかな。エルが、前向きにパワフルに周囲の人の頑なな心を開いていく、その過程が人を傷つけるような方法でないところが好感が持てます。こういう映画だと、主役は「自分が正しくて当然!」のような考えを持ちがちですが彼女は悩みながら進んでいくところがいいですね。ただ法律というものは、一時の感情だけで作られてはいけないと思いますが。エルの発案自体は良いと思うのですが、審議する側の姿勢はいただけないですね。(2003.11.09)


恐怖怪奇人間  
 いま見ると「奇形人間」は恐怖でもなんでもなく、クリーチャーでも特撮でもなく、ちょっとメイクを頑張りました、ってくらいでした。と、思っていたら、終映後、近場の女の子達が「怖かったね〜」と言っていた。慣れすぎか、ジブン。「奇形人間」が全身白塗りとか銀粉塗りとかでアヤシイ踊りを踊っていて、土方巽さんも表現する場所があって良かったね〜、など、間違っているとしか思えない感想を持ったり。え〜と、ネタ的には、乱歩の小説いくつかの継ぎ接ぎで、先天的に身体の一部が奇形だった(水かきがあった)男が、自分を蔑んだ世間への復讐のため、人為的に人間を奇形にしていこうとする話。それ自体は、まあ、わからなくもないんだけど、不明なのは子供を義理の弟に預けて外科医にさせて、その子供に奇形人間を作らせようとすること。生まれてすぐ離れた親のためにそこまでする人はいないと思うなあ。なぜ世間を信じられない男が息子だけは無条件に信じられるのだ?それより怖いのは明智さんだ。犯罪の匂いを勝手に嗅ぎ取って裏日本の名家に潜入するなんて。なにがアナタにそこまでさせるのだ?あなたの情熱が一番怖いわ。なんて思っていたら、最後は生首の打ち上げでした。さすが乱歩だ。(2004.09.04)


嫌われ松子の一生  
「下妻物語」の中島哲也監督作品。

色合いが綺麗で、
話のテンポも良くって、
ミュージカル場面も楽しくって、
特に曲の入れ方が上手くって、

楽しいんだけど、
辛かった。

体調的にも、ちょっと風邪気味だったたし
薄着だったので、
後半はトイレに行きたくなって貧血気味だった。
そういった意味でも辛かったけど、、、

幸せを求めても、
ささいな幸せを求めても、
叶わないコトってあるんだよな。

最初に、ほんのちょっと欠けていた物があっただけなのに。

自分がああならないなんて
確信できない。
53歳の時、自分はどうなっているんだろう。

とりあえず、あの部屋は他人事ではない。
(まだ大丈夫だけど)

中谷美紀が、もうちょっとぶっ飛んでも良かったかなあ。
「下妻物語」が深キョンだったので
ファンタジーになったんだけど
中谷美紀だと、ちょっと現実感が・・・。
作品世界に対してはちょっとマイナス。

一人の女性の物語であると同時に
近代史でもありました。
そうそう、むかしはデパートの屋上に
歌手が営業に来たんだよね。
(まだ来てるのかな)
オイルショックとか、バブル崩壊とか。
余計に自分にダブらせちゃったり。
な、もんで、若い子には不評みたいね。
終了後のトイレで「あくびが出て仕方がなかった」って
言ってる子がいた。
この映画は30歳以上の人じゃないとわからないかもなあ。

辛いことがあっても
すぐ死ねない。
死んで終わりにはできない。
人生って、過酷。

劇中劇の片平なぎさが良かった。
2時間サスペンスファンは見るべし。
ああやってダイブして欲しいよなあ、真犯人には。
その初っ端が本田さんなのも嬉しいキャスティングよ!
(2006.05.27)


金色の嘘  
 20世紀初頭?の上流家庭を舞台とした文芸作品。ヒロインの恋人はヒロインの友人と金のために結婚する。ヒロインは友人の父と結婚しながら恋人と関係を続ける。皆がそれぞれ相手のことを思いやって、というと聞こえはいいけど、相手より優位に立つために相手のために嘘をついてあげる。淡々と話が進んでいくので少々睡魔さんがやって来ましたが、見応えはありました。ゴージャスな世界は目の保養。ユマ・サーマンが綺麗。(2002.03.10)


キング・アーサー  
 お話は「アーサー王伝説」のモトになった史実。つっても、諸説の中の一つ。登場人物はおおよそ4つに分類されます。
  (1)当時ブリテン島を支配していたローマ人。貴族や駐屯部隊等
  (2)ローマに征服され、兵役を義務づけられ、ブリテン駐屯部隊に
    配属されたサルマート人
  (3)もとからのブリテン島住人
  (4)侵入しつつあるサクソン人(現在のイギリス人の元)
アーサーは(1)所属。ブリテン駐屯部隊の隊長の一人です。父も同じ職業で、現地の女性と結婚しブリテンに定住しました。ランスロット、トリスタンといった、いわゆる円卓の騎士達は(2)。マーリンは魔術師ではなく(3)の民族の一つウォード(アーサーの母とは違う)。グィネヴィアはその娘。で、(4)の侵入のため、(1)はブリテン放棄を決定。ちょうど兵役期間が終了となった(2)に最後の作戦命令が下る。(4)の勢力圏にいるローマ人貴族一家の救出。アーサー達は、様々な困難の末、この一家と、一家に異教徒として囚われていたグィネヴィアを救出。(1)はローマへ帰投、(2)は故郷へ帰ろうとするが、アーサーは残り、(3)と共に(4)と戦うことを決意する。で、定石通り(2)が取って返してアーサーと共に戦う。
 まあ、話としては、こういうアプローチもあるのね、と理解はできるのですが、いかんせん、アーサーの、ブリテンに対する愛着があまり描かれておらず、なぜ残ろうとしたのかが伝わらないので、話がすごく弱いです。アーサーがグィネヴィアとくっつくのも、ランスロットがグィネヴィアに恋するのも、騎士達がアーサーに心酔しているのも、「伝説でそうだから」ってことで省かれているのもなんだかな、です。新しいアプローチにするのなら最初からもっと密に話を作るべきで。冒頭でランスロットのナレーションが入るのに、オチに結びつかないし。ローマの甲冑とか、いくつか萌えポイントはあるのに、全体的に、つまらないというわけではないけど、燃焼できない作品でした。
 クライブ・オーウェンは、猛々しい英雄ではないけど、こういう地味で高潔なアーサーもアリかと、納得できます。逆にランスロットのヨアン・グリフィズは写真では好み爆発だし演技も良かったんだけど、喋りが軽すぎでガッカリ。クリス・タッカーを思い出す喋りです。キーラは、この衣装はないだろう〜、ってな格好ですが、野性味タップリで、なかなか良いカンジでした。(2004.08.01)


クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア  
 前作がそれほど好きじゃないこともあり(←TV放映でしか見てないし)公開時は興味がなかったのですが、「リーグ・オブ・レジェンド」でドリアン様を演じたスチュワート・タウンゼントの出世作らしいので借りてみました。え〜、公開当時から評判はあんまりよろしくないようでしたが、確かに・・・。マリウスはなぜレスタトを仲間にしたのかとか、人間と吸血鬼がなぜ共存したいと思うのかとか、1滴血を残された人間はヴァンパイアにはならないのかとか、いろいろツッコミどころは出てきますが、一番は、なぜ女王があんな方法で倒せたかですね。つうか、石の時に壊しておけばいいのに、なんて考えてはいけないのだろうか。タウンゼントは「耽美」と言うには眉毛と生え際の間が空きすぎのような。パンクな衣装を着るのならもうちょっと足が長い方がいいような気がする。ヒールの高い靴を履くとか。吸血鬼でパンクなら「ハンガー」の方がずうっと好きです。それなのになぜ日記に書く気になったかというと、ヒロイン(か?)がなんたら言うクラブに行くときの髪型が佐々木倫子の漫画に良く出てくる、例えば「暁の人工都市」に出てくるジェニファーの髪型だったので。現実だとこんなカンジなんだ、と思ったので記録しておこうかと。(2004.07.14)


クリスティーナの好きなこと  
 「アレックス」が絶対後味が悪い映画だと思ったので、気分直しに。30分もあれば終わる話を、キャメロン・ディアスの魅力で90分に水増ししたような映画でしたが、彼女が魅力的なので、話が薄まっている、ってことは全然ありませんでした。まあ、お手軽に見れてよいのでは。(2003.02.22)


クリムゾン・タイド  
 潜水艦内の密室劇。ロシアの反乱軍の暴走に備えて、訓練を続けつつ現地へ向かうアメリカ原潜。「ミサイル発射・・・」で無線が壊れ、打電が切れた命令。「発射せよ」と理解する艦長(ジーン・ハックマン)と、「発射中止」と理解する副長(ディンゼル・ワシントン)の間に対立が起こる。実戦経験豊かな艦長の判断が正しいのか、政治情勢を判断できる新任の副長が正しいのか。当時は原潜の艦長に核ミサイル発射の権限があった(現在は大統領判断)。もし、間違ったタイミングでミサイルを発射したら第三次世界大戦へ繋がるかもしれない。副長が艦長から指揮権を取り上げ、監禁された艦長が逆らい、と、お互いの正しい考えを貫こうとする両者。そして・・・。
 とにかく主役両者による緊迫感のある芝居がいいです。核ミサイル発射は止めて欲しいけど、かといって艦長が間違っているとも思えない。どちらかに決定的に肩入れすることなんかできません。充分に分かり切ったオチなのですが、最後まで見入ってしまいました。前回見た「ダイヤルM」が、うまく料理すれば面白いのに計算が甘くユルい作品になっているのに対し、こちらは徹底的に計算されつくした作品ですね。役者がうまく噛み合っている。
 ヴィゴはミサイル発射室の責任者?ウェップス。艦長なり副長なりの命令を受けて実際に発射ボタンを押す人。心情的には(おそらく)長年行動を共にしてきた艦長に従いたいが、それ以上に、正しい命令に従いたい。無線の回復を待って行動したいと思うが、状況はそれを許さない。1度は艦長の命令に従おうとするものの、逆らい、殺すと脅されても屈服はしなかったが、部下を殺すと言われて、従おうとする。一歩間違えば「自分で判断できない人」になってしまいますが、ウェップスなりの正義を持ち、それを貫こうとしているのがわかります。台詞で自分の気持ちを表すことは少ないのですが、表情でわかります。今まで見た中で、一番高度な演技をしていると思います。両巨頭に決してひけを取らない存在感。いいキャリアになっただろうな、と思いました。短く刈り込んだ金髪の髪に髭なし。出ていると言われなければ一瞬見逃してしまいそうなくらい、今までとは違ったスタイルでした。カワイイ要素皆無ですが、こっち系もいいですわね。
 ところでジーン・ハックマン。この辺が本領なんですよね。私はどうも「バードケージ」のイメージが強くて(笑)(2003.04.08(ヴィゴ強化週間(7))


クレールの刺繍  
 17歳のクレールは、スーパーのレジ係で自活しながら、刺繍職人を目指している。スーパーの同僚(既婚者)との不倫の末、避妊に失敗し、妊娠してしまった。母に相談できないクレールは「匿名出産(産婦人科で出産したら、母親の名前を隠してただちに里子に出す制度?)」をすることにした。周囲の人にも妊娠していることを言えないため、スーパーを辞め、刺繍職人メリキアン夫人の元で働き始める。
 
 
 どこかで予告を見て、刺繍があまりにも美しいので観に行きました。予告の印象では、

  希望しない妊娠をしてしまった若い女性が、   
  「手に職をつける」ために刺繍職人に弟子入りして、
  そこでの厳しい修行の結果、独り立ちし、
  子供も自分で育てることを決心する。

だったのですが、実際はそんな通俗的な話ではありませんでした。クレールは、もともと刺繍職人希望のようで、昼間のアルバイトで生活費を稼ぎ、作品を作っている、という、いわば芸術家志望なんですね。それを、おそらくなんですが、母親は反対したんじゃないかな。実家は農家のようでしたから、彼女の芸術家気質は、家族には理解されなかったのでしょう。クレールの母が、クレールの家を訪ねる場面があります。外から帰ってきたばかりのクレールは、コートを脱ぐとお腹が大きいのが母にバレてしまう、だから躊躇したのを、意を決して脱いだのに、母は「なに?」と、彼女のお腹に気が付きません。クレールは、母には、自分がこれほどまでに「気にかけられていない」のだと、泣きます。

 一方のメリキアン夫人は、事故で息子を亡くしたばかり。ついには自殺未遂をします。しかし、妊婦のクレールが来たことで、生きる希望、なんて強いものではないのですが、なにかを取り戻したようです。自分を含め、人生というか、時の流れが連綿と続いていくのを感じたのかな。クレールの作品をパリのデザイナーに見せ、仕事を受けてくるのです。

 これから望まぬ子供を産む若い女性と、子供を亡くした女性が、同じ部屋で刺繍をする。最初は同じ部屋でありながら、別々な仕事をしていた2人ですが、最後は2人並んで、一枚の布に刺繍をします。クレールは、メリキアン夫人に、母に妊娠のことを告げ、産んだ子は自分で育てることにした、と、言います。おそらくメリキアン夫人のように、自分を受け入れてくれる人がこの世にいるのを実感したのでしょう。ある意味、自分の殻に閉じこもっていたクレールが、外の世界に踏み出す。そんな世界が、少ない台詞で淡々と綴られていきます。いろいろ考えて、こんな話なのかなあ、と、結論づけてみましたが、どうでしょう、合っているかしら。

 刺繍はそれほど出てきませんでしたが、やっぱり綺麗でした。それよりも「刺繍職人」がいる、ってのがビックリ。さらには、家内制手工業の現場であっても、バッチリ化粧して、網タイツ&高いヒールの靴を履いて仕事をするフランスのおばさまにとってもビックリしました。(2005.10.10)


クローサー  
 リベリオンの併映でした。新橋文化の今週のテーマは「アヤシイ日本刀アクション」なのか?中盤は中だるみして、ビデオで見ていたら早送りしていたでしょう。後半の殺陣はなかなか良かったわ。畳とか盆栽とか竹とかの半端な「和」はアレだけど。ワイヤーアクションそれほどヘンなかんじはしなくて、爽快感がありました。スーチーは綺麗だよね。今回は唇がそれほど目立っていない?カレン・モクは美人系なはずなのに、色気がなくてバサバサな感じがギエム姐さんのようです。スーチーの恋人役は西武の松坂をもうちょいカッコよくしたかんじで、イマイチ。悪役側はお話にならないくらい貧相揃いだったな。女性側に美人を揃えたのなら、こっち側にももう少し金をかけて欲しかったな。(2003.09.14)


黒蜥蜴  
 私は三輪明宏氏(この映画では、まだ丸山氏)は、声の出演やバラエティや雑誌のインタビューぐらいしか知らなかったので、演技らしい演技は初めて見たのですが、予想以上に良かったです。なんでまた「男」の人に「黒蜥蜴」?と思いましたが、確かにこれは男の人でないとできないかも。なんで普通の芝居(歌舞伎ではなく)で女形が必要なのか?と常々疑問に思っていましたが、確かに、日本の舞台女優さんでは表現しきれない部分を、女形だからこそ、うまい具合に表現できるんでしょうね。ほら、日本人って身体が薄いからさ。背中の開いたドレスを着て、なおかつ弱々しく見えないようにするには、それなりの体格が必要だし。「男性と同格ぐらいの女性」っていうのかな?濃くてアクが強い女性ってのは、体格的に見劣りしない同じ男性でないと表現しにくいんでしょうね。それに加えて、三輪さんはゴージャス!大きい宝石を着けていても見栄えがして、それがちゃんと高価に見えるんだよねえ。「黒蜥蜴」に、三輪さんに以上にふさわしい人がいるだろうか?いや、ない!と断言できます。乱歩の、そして三島の美学にもぴったりハマリます!!「黒蜥蜴」を戯曲化した三島も特別出演してました。黒蜥蜴は絶賛していましたが、私はそれほど美しくは見えなかったなあ。すまん。黒蜥蜴からの接吻も全然、萌えない。これ以上はないほど、モノホンなのにな〜。明智小五郎は木村功さん。黒蜥蜴に対する愛憎をうまく表していました。この微妙な関係がいいのよねえ。令嬢役は松岡きっこだった。ちょっとビックリ〜。清純派だったんだ〜〜〜。(2004.09.05)


グリーン・ディスティニー  
 (宝塚宙組公演の)帰りに「グリーン・ディスティニー」を見た。ああ、チョウ・ユンファが素敵・・・。阿片を吸った女の子を正気の戻すため、背中に手を当てて気を送るの。私にもあの大きな手を添えて欲しいわ!でも、そうしたら正気どころか興奮して鼻血出すよね。絶対。(2000.11.09)


K−PAX 光の旅人  
 精神病院に収監された男が、自分は琴座周辺のK−PAX星から来たと言い張っている。最初はただの妄想だと思っていた医師は、彼の言うこと(K−PAX星の軌道とか)が天文学的に正しいのを知り、彼の話が真実ではないかと思うようになる。また、彼の話を信じる病院の患者も、次第に快方に向かう。しかし、彼が地球に実在する人物という裏付けも見つかり・・・・・・・。
 映画館で予告を見たとき、ジョニーの「ドンファン」のSF版?と思いましたが、概ねその感想は正しかったようです。途中「SF」が「ただのサスペンス」になりかけて、それはイヤンと思ったけど、まあ、ギリギリ「SF」で終わったかな?プロートは本当に存在して、彼の魂とベスはK−PAXに帰ったと思いたいけど、どうなんでしょう?観客がどうとも取れる結末は嫌いじゃないんですが、「ドンファン」が幸せなオチだったので、こっちのオチがちょっと弱々しく感じられました。ケビン・スペイシーはさすがの演技派で、宇宙人の時、田舎の屠畜場勤務者の時、正真正銘の患者になったときの表情が全然違うのはウマイな、と思います。ジェフ・ブリッジスも良いと思います。ただ二人とも、同じ役回りだったジョニー様のドンファン、マーロン・ブロンドの精神科医と比べると・・・。役者の技量というより、魅力面とは言いつつ・・・・・・・・。悪くはないけど、Xファイルにも出てきそうな、よくある話しだったかな。オチも含めてね。
 実はこの映画は公開時に見に行く予定で、2004年4月14日に「有楽町日劇11時」と思いながら千代田線日比谷駅を降りたのに、気が付いたら東京宝塚劇場に行っちゃったんですよね。あ〜、ワタシって馬鹿かもよ〜〜、と当時は思ったけど、リカちゃん見て正解だったな、と見終わって思いました。(2004.07.16)


轟轟戦隊ボウケンジャー 最強のプレシャス  
今のEDは踊りじゃないから、
マジのようなお遊び映像はありませんでした。
水着祭りは映画で開催。
黄は予想通り、黄色のビキニ。
男性陣はゆったりとしたトランクス系。(っていうの?)
さくら姐さんは、上着+短パン!
なんで水着じゃないんだよ!!!
私はさくら姐さんの水着姿が見たいんだよ!!!
(末永遥さんの水着姿ではなく、さくら姐さんの水着姿ね)

OPからの戦闘場面は大迫力!
しかし、ネタ的には、ちょっと尻つぼみかな。

赤の父の倉田さんは、一人だけ演技のテンポが違うわ
でも、ちょっとした表情とかうまいなあ。
父はUMA発見家でした。
「人間なんてくだらん。
 そんな人間の造ったプレシャスなど、もっとくだらん」
と、言って、
未発見生命体を捜し歩いているわけですね。
まあ、ラストは、お互いを認めますけど。お約束で。

水に入った赤の髪はペシャンコ。
こっちの方が好きかも。
映画のアップになると、黒の歯並びはかなり気になる。
細いのに脱ぎ要員なんだよな、黒は。
青は爽やかだね〜。
「女性を大切に」の言葉が板に付いている。
決して空疎には聞こえない。
黄のほんわか振りは可愛いね。
桃が、赤の父を「お父様」と呼んでいるのに
ちょっとドキドキ。未来予想図?
虫が苦手なのも可愛いのさ。

銀は、ようわからん。
ごめん。

あ、OPの戦闘場面、
ヤイバ様がカッコ良かったよ!
(2006.08.11)


五線譜のラブレター  
 コール・ポーターの伝記物。MGM昔語りの側面も。年老いたポーターが、妻のリンダと出会った頃を回想するところから物語は始まります。ポーターの音楽は昔のモノと思われがちですが、宝塚(特にショー)では、まだまだ現役なの。この作品を観ていても「『魅惑II』のスーパーロケットの曲だ!」とか「リカちゃんのお披露目で花道からパーティー会場に行くときに歌っていたアレだ!」とか心当たりバリバリ。私なんかそれに加えて昔のMGM作品を観ているので、まあ、それなりに楽しかったんですが、知らない人はどうだったのかな。でも、こういう「名曲切り張り集」だと、もとの映画を観る方が楽しい場合あるんで、モトネタを知らない方が純粋に楽しめるのかな?「『キス・ミー・ケイト』って劇中劇の衣装で『So In Love』を歌って終わりだっけ?」とか悩まずにすむもんね。「夜も昼も」のラストシーンが流れた時、クライン演じるポーターが、「(自分を)ケイリー・グラントのイメージのままにしておこう」みたいな台詞があって、ちょっと笑っちゃったわ。確かにコレをみるまでは私もケイリー・グラントのイメージだったよ(笑)
 ポーター物としてはこの「夜も昼も」がありますが、あれだと「『「創造することに全てを捧げている男』と『それを理性では認めているけどついていけない妻』のすれ違い」ってイメージなんですが、コチラを観ると、あらまあ、ポーターってば、好き勝手やっちゃって、このぉ!みたいな・・・。モテモテだったな〜。才能があるからもてるのか??いいな〜、と他人の私は羨ましいっていうか。そんな夫を支える妻リンダ。彼女は、夫の「作曲家」の部分に一番惚れていたから許せたのかな?夫の愛人達(男)がなりえない「妻」という立場にいられるのは自分一人だったから、それで良かったのかな?その全てかも。ある意味「無償の愛」だよねえ。そんな妻を演じたアシュレイ・ジャドは、ちょっと多岐川裕美に似ている?年老いていくメイクがすごかった。首の皺まで完璧でした。それでもチャーミングでした。衣装の全てが良かったです。ポーターは、そんな彼女は、やっぱり一番の存在だったようで、彼女が死ぬと曲作りもダメになっていく。すごく深く繋がっていたんだろうなあ。
 その他、やっぱりジョナサン・プライスが凄かったなあ。なんでもデキちゃう人なんだなあ・・・。またどこかで歌ってくれ!ダンサー役のカレの身体の筋肉が、ダンサーとは違っていたのは、まあ、ご愛敬ね。(2005.01.23)


ゴッド・アーミー/悪の天使  
 神父任命直前に信仰への疑問を覚え、数年後刑事となったトーマスは不思議な殺人事件を担当することになる。眼球が無く両性具有の死体が持っていた聖書には「天国の2番目の戦い」という存在しないはずの最終章が記されていた。同じ頃、天使シモンは、極悪人ホーソン大佐の魂を手に入れるが、大天使ガブリエルに追われ、ナバホ族の少女マリアに託す。殺人事件の捜査でマリアに辿り着いたトーマスは、ガブリエルがマリアの身体を引き裂きホーソン大佐の魂を取り出そうとしていることに気づき、阻止しようとする。なぜ大天使ガブリエルはそのようなことをするのか?それは神の寵愛が人間に移ったことにより、彼の天国での権力が失せようとしていたからだ。邪悪な人間の魂は彼の元で兵となる。兵力を拡大し、ガブリエルは天界の制圧を目指す。  と、ネタは壮大ですが、話自体はそれほどでもありません。軍団とかなんとか言ってたけど、結局はホーソン大佐の魂を巡っての攻防戦だけです。でも、雰囲気(クールでちょっと官能的)や映像も良いですし、欲望バリバリの天使の設定もユニーク。天使も悪魔も人間も、みな同じような感情を持っているさ。そして、ガブリエル役の
クリストファー・ウォーケン
良いのですわ。大天使でありながら、邪悪である。動き、表情、すべてが普通ではない」ことを表している。それでいながら、どこか貧乏臭く間抜けっぽい。浮世離れした雰囲気に俗っぽい行動ってのがイイのですわ〜。彼無しでこの作品は成立しませんわ。  嫉妬により、かつてはルシファーを天界から追い落とし、今度は人間を殺し自分の兵力を増やそうとする。このテの話における「神」って、ナニを考えているんだろうな〜、とよく思います。ガブリエルがすり寄ってこうようとするのを、どんな思いで見ているんだろう。関心が無くなった者に対して冷たすぎるよねえ。  マリアに宿ったホーソン大佐の魂は、結局はナバホ族の呪医によって祓われるのですが(→非キリスト教の手によるってのが面白い)、その後はどこに行っちゃったの?  ヴィゴはルシファーです。ガブリエルの企みが上手くいくと第2の地獄が誕生し、苦労して作った自分の世界が脅かされちゃうので、ガブリエルを殺そうとするのです。亜麻色の髪を後ろに撫でつけ髭あり。薔薇の花やガブリエルの心臓をボリボリ食べてます。ガブリエルが悪魔的な天使なら、ルシファーは天使的な悪魔で、その対比が楽しいです。短い出番でもインパクト大。獣じみた雰囲気がたまりませんわ!(2005.08.02(ヴィゴ強化週間2−4)


コールドマウンテン  
 いやはや。さすがピューリタン、禁酒法のアメリカざんすね。反戦も南北戦争まで遡るか。戦争は悲惨、よくないこと、それは確かだけど、その批判を南北戦争にまで適用しちゃうの?どこまで行くのよ、この考えは。戦争が全て悪いのなら独立戦争も悪?永遠に英国の属国である方が、戦うよりずっとマシだった、って言ってごらんよ、ホラ!と思わず叫びたくなってしまいました。原作ではどうかわかりませんが、戦争は男だけがのぞんだこと、みたいな描き方はどうかね。南部の魂はそんなひ弱いものではないんじゃないかなあ。料理研究家のカーリー西條さんのお宅には南部の旗が飾ってあったよ。んで、役者も、ねえ。ニコール・キッドマンがいまさらこんな清純な役を・・・。ジュード・ロウと再会して結ばれる場面、ニコールがロウを待ちかまえて喰ったな、って気がしちゃう。ロウは、なんか、ささきいさおに似ていない?でも時々チラッと見せる素肌からはエロエロ・オーラ放出で眼福でした。レニーは肝っ玉系で良かったけど、助演女優賞は???です。う〜ん、もっと、こう、歴史超大作、を期待したんだけど、全然でした。風共を見返したくなりました。(2004.04.30)


コレリ大尉のマンドリン  
 第二次大戦下、ギリシャのケファロニア島にドイツ&イタリアの進駐軍がやってくる。戦争に行き、その後はレジスタンスに身を投じ自分を省みない婚約者を持つペラギアは、自宅兼病院を接収しそこに住むことになったイタリア軍人コレリ大尉に惹かれていく。
私はニコラス・ケイジはあまり好きではないのですが(顔が苦手)、それでも泣きました。婚約者と占領軍の陽気な軍人との間で揺らぐ女性のラブ・ストーリーでもあり、のどかなギリシャの島の風景を伝える映画でもあり、戦争の悲惨さを伝える映画でもありますが、押しつけがましいところはなく、心に染み入ります。レジスタンスに加わったイタリア軍をドイツ軍が銃殺する場面、コレリと友人だったドイツ人が指揮をとりますが、その彼の苦渋に満ちた表情が辛いです。彼はチロル出身で、オーストリア人だと言っていたので、彼も占領される側だったのでは?と思いました。
クリスチャン・ベールはヒロインの婚約者役。若いです。全体的にプニプニしています。太っている、とは微妙に違うの。眉毛もいくらか整っている?かも??ムサいけどカワイイよ〜ん。(2003.05.03)


コンスタンティン  
 え〜と。
角川映画?
なんか、神とか悪魔とかが出てきて、ガーーーッと超能力を使える人がいて、特撮バリバリで、すごく壮大な話しなように見えて、全然そうじゃないあたりが、ものすごく角川映画。「幻魔大戦」を思い出したわ。小説じゃなくてアニメの方のね。場面場面はそれなりに盛り上がるけど、全体的に神vs悪魔のネタのハズなのに、スケールがショボい。のか、それにいたる前に終わっちゃってるというのか。期待していたほどではなく、ちょっと脱力。この後に「インファナル・アフェア3」を観ようかと思っていたけど、気力が削がれちゃった。
 この世は「神の世界」と「悪魔の世界」で成り立ち、人間界はその狭間に存在し、神も悪魔も【直接】人間に手を出してはいけない暗黙の了解がある。ただハーフ・ブリードという手下を使って、人間を唆すのは可。キアヌが演じるのは、幼い頃より人には見えないモノが見え、そのために自殺を試み、2分間だけ「地獄」に行った男。自殺者は天国には行けないため、人間界に侵入しようとする悪魔(の手下)を地獄に戻す=エクソシストとなり、その功により天国へ行こうと思っている。その彼が「ルシファーの息子マモンが、天使の力を借り、この世に出現する」のを阻止しようとするのが、おおまかな粗筋。
 「地獄」の描写もなんだかな、だし、ルシファーがあんな顔ってのもアレだし(彼自体が悪いのではなく、シリアス映画だと思って観ていたのにギャグだったのか・・・orz という衝撃ね)、アクションもあるってほどではないし、特撮が素晴らしく良いってワケではなく(リアル感はない)。ホラーとしてなら「エクソシスト」、悪魔と神の勢力争いなら魔矢峰央の「アスタロト」の方がずっと面白い。昇天シーンでは「ポピーザぱフォーマー」のケダモノの昇天を思い出した。最後にコンスタンティンの病気が××るのは、神によって与えられない祝福を悪魔からもらったという皮肉?それともお笑い場面?レイチェル・ワイズとかもいいんだけどねえ。いろいろと「それっぽいネタ」の名前を出した割には、生かし切れていないなあ、という印象です。
 そんな肩透かしを食らった私のツボはキアヌの眉毛でした。細い!細いよっ!クリスチャン・ベールの四分の一ぐらいじゃない?→さすがに四分の一は言い過ぎだ。二分の一ぐらい?→いや、三分の一ぐらいかなあ?→それにしても細い。四分の一と言っても過言ではない。→さすがに・・・と永久循環。皆さんは何分の一だと思いますか?(2005.04.17)


コンフェッション  
 映画館が非常に寒かったのでひざかけを借り、首から下をカバーしたら、これがまた適温で。
うっかり寝ちゃったよ
もとのTV番組を知らないので、イマイチ面白くなかったわ。日本だと、う〜ん、例えば「パンチDEデート」や「新婚さんいらっしゃい」の桂三枝が、実は内閣調査室の工作員で人も殺した、ってカンジだと思うんだけど、「バカ番組」を実感できないと、「実は・・・」も実感できないので、イマひとつノリ切れないわ。スパイ映画として見るには迫力が無いし、TV内幕話としてはインパクトが無いし、一人の男の自伝としてもあちこちに話が飛びすぎ。「バカ番組」の「バカバカしさ」とか、そんなもんを表したいと思うような気がするんだけど・・・。ドリュー・バルモアのチャーミングさと、ジョージ・クルーニーの胡散臭さは良かったよん。(2003.08.23)

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