映画感想 た行


ターミネーター3  
 1も2も好きだったので、一応見ておこうと思い行きました。感想は、まあ、前評判どおり。シュワちゃんのアクションは「無理しなくていいよ」って思わず言いたくなっちゃうし、クレア・デーンズはこういった映画向きではないし、新ターミネーターの脱ぎっぷりはイマイチだし、なにより育ったジョン・コナーがトホホ。指導者の柄に見えない、というのを表したかったんだろうけど、それならショボめの俳優を使えばいいのに。こんなショボショボショボを使ってどうするんだ、って俳優さんでした。どう見ても脇キャラなんだよな。アクションに金をかけるより俳優に金を使ってよ。そのアクションも、「カーチェイス@お腹いっぱい」っす。もういいよ〜、ってか飽きたよ〜っていうくらいのカーチェイス。んで、一番アレなのは「例の日」が来てしまうってことです。2の戦いが無駄になってしまったのは腹が立つより悲しいよ。3をなかったことにするのはアリですか?(2003.08.09)


タイタス  
 シェイクスピアの戯曲を、舞台「ライオン・キング」の演出家ジュリー・ティモアの監督による作品。 古代ローマの衣装と現代衣装をとり混ぜるなど、映像が凝っています。残虐場面も、そのものずばりがあるわけではないのに、一瞬目を背けたくなるなど、かなり見る側の想像力を喚起させ、映画として見応えはあると思います。タイタスの娘の口から血が流れるところとか、怖いけど綺麗。ただ長い。シェイクスピアの台詞を使っているからなあ。個人的に見たかったのは映像ではなくジェシカ・ラングでした。ミーシャの子供を産んだ人なので。なんちゅうか、美人と言うには微妙だけど、迫力のある人でした。若い頃の映像も見た方がいいのかな。(2003.05.03)


タキシード  
 タキシードを着るとスパイに大変身!ってネタは「パタリロ」で読んだ気がする。スパイスーツではなく「バンコラン・スーツ」だったと思うけど。そのネタによりかかりすぎて、ちょいと話の練り込みが足りない。スーツネタも活かしきっているとも思えないし。この話、ジャッキーじゃなくてもいいと思う。それこそ、ヴィゴでもイライジャ・ウッドでもショーン・ビーンでもいいでしょう。ジャッキーには、ジャッキーにしかできない役をやって欲しい。もう若くないんだから、若造っぽい役じゃない方がいいなあ。「ラッシュ・アワー」は刑事としてのキャリアがある大人だったなあ。そういうジャッキーが見たいです。女は絡まなくていいよ。今回のヒロインは貧相だったわ。(2003.04.05)


タッチ・オブ・スパイス  
 夜のバレエまでの時間潰しに。「Ray」を見たかったんだけど安いチケットが売り切れだったもんで、クレカで前売り料金になる映画から、普段見ないジャンルの映画を見ようとコレにしてみました。
 ポスターの印象は「明るい料理映画」でしたが、実際は「故郷とはなにか?」をしみじみ問う映画でした。トルコに住んでいたギリシャ人家族のお話。ギリシャ国籍を持っていたため強制退去させられた一家。ギリシア国籍を持っていなかった(トルコ国籍だったのか?)スパイス屋を営む祖父はコンスタンチノープルに残る。愛していた都から、祖国へ帰れと追い出される。恨むとか以前に、ただただ辛くて、我慢をして一家を支えてきた父が静かに涙を流したときは、見ているほうが辛かったです。現代ギリシア史に疎いもので、キプロス関連も漠然としかわからなかったのですが、この辺を知っていれば見応え倍増でしょう。土地を愛し、残る人もいれば、去っていく人もいて、戻ってくる人もいる。そんな時の流れを見ました。ちょっと寝ちゃったもんで、主役の子が、料理人から天文学者へ転進した理由と過程がわからなかったです。出演者がトルコ人とギリシャ人なので、濃い顔の人が多くて楽しゅうございました。(2005.02.12)


ダニー・ザ・ドッグ  
 だにー・ざ・もんきー
と、予告を見たとき思いました。実際映画を見ていても、お猿さんだよね〜。子犬の目を持つお猿さん。

 取り立て屋のボスに育てられたダニー。首輪を付けているときは誰からも馬鹿にされるなにもできない男、ボスが首輪を外し「殺せ!」と命令されると、ボスが止めるまで人を殴り続ける。「人」として扱われることなく「道具」としてのみ扱われる。ある日、盲目のピアノ調律師と知り合ったことから、ダニーの生活は変わり始め、ダニーの過去も明らかになる。
 と、話自体は、その辺に出ている粗筋通りなんですが、それに深みを持たせているのが、ジェト・リーの演技です。タイトル通り「犬」として扱われている時、「闘犬」として人を傷つけるとき、そして、徐々に人間らしさを取り戻すときの笑顔。この笑顔が純真無垢で、たまらなく良いです。人が初めて「幸福」に接したときに出るのではないか?と思われる「笑顔」。こんな表情ができる人だったんだー。私達が日常生活でなにも感じなくなったことでも、それを「幸福」と感じる人もいる。それをひとつひとつ発見していく彼の表情は微笑ましくも、痛々しい。映画前半では、いくら東洋人が若く見えるからって、この役をやるには老けすぎでは(42歳だって??)?と思ったけど、ピアノ調律師の娘との関係が「恋愛」ではなく、「3人が家族になる」という話に落ち着いたので、まあ、良いかな〜、と。
 まあ、アクションは、ちょっと「付け足し」っぽいところがあるかなあ。みどころはダニーのボスです。不死身です。殺しても殺しても死なないのよ〜。ラストも、彼が出てきて機関銃乱射でみんな死ぬ、ってオチになったらどうしよう、とドキドキしちゃいました。上品とは言えない彼が身だしなみにはこだわるのが良いアクセントですわな。
 ピアノ調律師のモーガン・フリーマンの演技も素晴らしいモノの、話自体は単調です。展開も思ったこと以上のことはないし。ジェット・リーを「カワイイ」と思えない人にはつまらない映画かもしれません。カワイイと思う人は見てね〜。(2005.07.02)


たまゆらの女  
 レオン・カーファイがすごく地味なオジさんだった。でも仏映画や香港アクション映画の時より、等身大な役のようで、今までの中で一番好きかも(次点は「東邪西毒」)。コン・リーは美人。現代劇でも美人。ショート・カットが全然似合っていなかったけど、それは最後にそれなりの理由があったので良かった。内容は遠距離恋愛の話。列車の往復時の景色で眠くなりつつ、ヘンなカット割りがあったり、見るには少々疲れる映画でした。(2003.10.10)


ダイ・アナザー・デイ  
 ブロスナン4作目というコトで、マンネリを防ぐためでしょうか、しょっぱなにボンドは失敗こきます。辛いです。その後の展開はめまぐるしい。っていうか詰め込みすぎ。ちゃんと消化はできているんだけどね。美人のねーちゃん二人とそれぞれの特色を生かした色事あり、舞台もアジア・キューバ・アイスランド、衛星使って氷を溶かすネタはSFっぽいし、DNA改造で別人になるのはSFっていうよりXファイルだよね。これにボンドが失敗して巻き返してがあるんで、満足というよりはお腹一杯って気になります。ま、面白いですけど。あとね〜、北朝鮮の描き方がね〜。今の体制はなんだかな〜と思うけど、ここまで悪く描かなくてもいいんじゃないかと思う。アジア人として少々不快。ボンドも活躍しているけど、なんちゅうか、「軍人」としての活躍が多くて、「スタイリッシュ」がやや不足。すっきり感が足りなかったです。(2003.03.16)


ダイヤルM  
 ヒッチコックの名作「ダイヤルMを廻せ!」のリメイク版。私は原作版を見ていないのでなんとも言えませんが、ヒッチコック映画に見られる、完璧感、とでもいうのでしょうか、なにひとつ無駄な台詞・場面がない、ああいった緊張感を期待するとまったくの肩透かしになります。
 事業が失敗して破産寸前になった男(マイケル・ダグラス)が、妻(グウィネス・パルトロウ)を殺して妻の遺産を相続しようとする。殺害は妻の不倫相手(ヴィゴ)に頼む。まず思ったのですが、夫は妻をどう思っていたのでしょう?流れ的には、不倫されていて腹が立った+金が欲しい、で殺す決意を固めると思うのですが、どうもそこまで妻に入れ込んでいるようには思えない。ただの金目当てなら、妻に頭を下げて融資して貰えばすむんじゃない?不倫は見逃してやるからさ、とか言えば、妻は「すいません」と言って金を出すと思うんだけど。特にグウィネスに女性としての魅力が感じられないので、夫が「裏切られたーーーっ」ってテンションになるのが不自然です。愛すればこそ(笑)の怒りが感じられないっていうか。また3人の見た目のバランスも微妙。夫と妻の年齢差はあるのか?若い妻だからこそ年老いた自分を捨てるかもと思っている夫、というにはグウィネスが老けすぎなような。しかしヴィゴが、グウィネスに対しての若い愛人というのも??グウィネスよりもヴィゴの方が年上のような。ヴィゴは、今のこういう目で見るとカワイイんだけど、年上の夫に不満を持っている妻がよろめくには若さが足りない気がする。原作ではこういう関係なので、というのでこう配置しただけのような。サスペンスとしては今さらなネタだし、伏線もないようなもんなので(警察での外国語の会話って??)役者がうまく噛み合わないとどうしようもないと思うんだけど。グレース・ケリーの役をグウィネスがやるのが大間違いなのかな。
 ヴィゴは胡散臭い男で、とてもイイです。肩ぐらいまでの亜麻色の髪に髭なし。眉毛薄い。夫を呼びだして残金貰うときの品のなささが好きっす。彼とグウィネスだから、結局は愛よりもお金が勝つのねえ、と思いますわ(笑)(←本当はもうちょっと複雑)。囁くような低い声が官能的だとは思いますが、それを受けるのがグウィネスなので、全体的にエロさが欠けてしまうのが残念。デカい手に萌え萌え〜。あの手で私の頭を撫でてくれないかな〜。顔とか言わんから。(2003.04.07 ヴィゴ強化週間(6))


箪笥  
 う〜ん。ちょっとわかりづらいなあ。「怖がらせる」場面はなかなか良いんだけど。謎解きのピースが出きっていないような気がする。叔母(父の義弟の妻)が「見た」のが幻覚なのか、叔母が「見たと言っている」のが幻覚なのか、それとも「叔母」自体が幻覚なのか、なおかつ、これのどれかを「幻覚と断定」させたいのか、わざと、どうとでも取れるような作りにしているのか、全然読めない。どこからが幻覚でどこまでが現実か、それをわからないようにしているのかなあ。ただ、母と妹の死、「おまえは今この瞬間を一生後悔する」という言葉、妹の最後の言葉を聞かなかった(聞こえなかった)、この3つだけは、変えようのない現実なんでしょうね。怖い、というより、悲しい映画だったなあ。物語前半までは、煮え切らない親父が一番悪い!と思っていました。でも、最後までそうなのかな?母が死んで継母と結婚、ではなくて、離婚後に継母(写真の写り方からして略奪愛?)と結婚して、その当てつけに母は箪笥の中で自殺して、妹はその箪笥に押しつぶされた、で、いいんだよね?やっぱり、親父の対処方法がマズイのか?

【追記】
公式のネタバレ掲示板によると、叔母は現実にいて、家にいる妹の霊を見たとのことです。ポスターも、ぐったりして姉に寄りかかっている妹の黒ずんだ脚は死んでいることを表し(韓国は土葬なので)、義母が姉の肩に手を置いているのは、この二人が同一なことを表しているとか。気づきませんでした。ポスター、じっくり見てないし。(2004.09.08)


チャーリーズエンジェル2 /フル スロットル  
 最近はなるべく定価1800円で映画を見ないようにしている私ですが、どうしてもCA2を早く見たくて、本日の先行上映に行ってしまいました。
だって、少しも早く(笑)
ロバ〜ト・パトリックを
大画面で見たかったんだもん!

(この長音表記に私の愛を感じてください)

念のため申しますと、ロバ〜ト・パトリックとは第8シーズンからXファイルの捜査官になったジョン・ドゲットを演じている役者さんです。鋭い目つきに逞しい体が素敵です。ワタシ的にはイイかんじの枯れ具合が好きなんですが、実は1959年生まれで卓治より2歳年下。そんな話はともかく。てっきり冒頭5分しか出番がないと、それも運が悪ければその辺りで死んでしまうか?とドキドキしていましたが、そんなことはなく、その後もチョコチョコと出て、とっても嬉しかったです。詳しくはネタバレなので書けませんが、ああ、やっぱり、って役でしたが。でもでも大画面で見てもカッコイイ!メジャーな映画ですから、ここから少数ながらもファンが増えるんじゃないでしょうか。ちょっと期待しています。できれば捕まってから上着を脱がされるまでの場面も見たかったなあ。昨日からXファイル最終章の9・10巻のレンタルが始まっていますが、これも早く借りてみたいわ〜。だって最終巻にはインタビューが収録されているんだもん。ロバ〜トの素の喋りを聞いてみたいわ。
 で、内容。今回は3人娘の内面に迫っているため、思ったより肉弾戦が少なかったかな?でも、スピーディーで飽きさせません。3人のいろんな衣装も楽しいし、いろんな映画のパロディも知っていれば倍楽しい。デミ・ムーアが心配していたほど悪くなかった。私の最近のデミのイメージは「素顔のままで(余談だけど、これにもロバ〜トが出ていたのよね)」と「GIジェーン」の、色気もクソもない作り物のボディーだったので、それに比べると自然な体つきでした。かなり手を入れたらしいけど。悪役っぷりも潔くてイイワ。3人娘もそれぞれの個性が生かされていて、誰が1番良かった!とか言えません。みんなそれぞれ好き。封切りされたらまた見に行きたいな。 (2003.06.21)


チャーリーとチョコレート工場  
 すごいです、ティム・バートン&ジョニー様。
この二人が揃った映画は最高に面白い!

ティム・バートンの美術面でのセンスって
やっぱ好きだわ。
雪の降る街、
チャーリーの傾いた家、
チョコレート工場内部、
特に「チョコレートの滝」のあたりの色合い、
ウンパ・ルンパの踊り、衣装。
どれをとっても、「映画」ならではの「絵」。
これを考えて、実現できるのって
素晴らしすぎる。
そして、しばしば入る「毒」。
これが他の監督なら、後味が悪くなるかも。
いろいろと元に戻らない、とかのあたり。
それが、「悪趣味」と「クスッと笑う」の間の、
ギリギリ「クスッと笑う」寄りになっているのが
いいのよね。
「2001年宇宙の旅」のパロディは
原作の小説にもあるのかな。(無いか)
私は大笑いしたんだけど、
他に笑ってくれる人がいなくて寂しかったわ。
(「サイコ」など、他にも「ネタ有り」)
エレベータは「どこでもドア」みたいなもの?
あれに乗りたい、と、子供は絶対思うハズ。
勿論、大人もそう思うよ!

ジョニー様も、本当に演技なのか?
と、思うくらい。
ものすごくナチュラルに「ウォンカさん」が
存在していました。
緑がかった白塗りの顔、オレンジのおかっぱ頭、
どれもが似合っている。
なんでこんなに似合うのか。

ウォンカさんや、他の4組の親子に対して
チャーリーとその家族の優しさ、暖かさに、
ちょっと泣けます。
貧乏でも家族が仲良ければ、
そんなこと、理想論で、
なかなかその通りにはいきません。
でもチャーリー一家は、
その他の一家より確かに幸福であると
画面から伝わってきます。
こういうところは好きだな〜。

そして、クリストファー・リーが
わりと普通の人物で登場しています。
珍しい。
この辺の親子関係も泣けますよ。

ラストも良いです。
みんな幸せ。
童話の世界の中のように
「ずっと幸せに暮らしましたとさ。おしまい。」
で、終わるのよ。
ナレーションも誰だったか
ようやくそこでわかったし。
本当にティム・バートンは
計算とナチュラルの混ぜ合わせが
ものすごくウマイよね〜。
 
そうそう、チョコレート販売場面。
東京の歌舞伎町あたりも映りました。
(東京大飯店の看板があった気がする)
店を覗き込んでいる子供達は
あきらかに日本人ではないのですが(笑)
チョコレートのパッケージが
ちゃんと日本語になっていました。
芸が細かい。
映画館などで、物販として売ってくれたら
買うのにな〜〜。
東京の後がマラケシュで
ちょっとウケました。個人的に。
(2005.09.11)


沈黙のテロリスト  
 「ハムナプトラ2」が期待した程じゃなかったので、すっきりとアクション一発、と思ったら全然アクションじゃなかったよ。爆発はしたけど。爆弾魔と爆弾処理班の話で、スティーブン・セガールが主役ではなかった!っていうか、「沈黙シリーズ」じゃないような・・・。これを見ると「ハムナプトラ2」が良くできた作品だってわかったわ。1500円の価値はなかったかも。ちょっと寝たし。「姉のいた夏いない夏」の方を見に行けば良かったと後悔しましたわ。(2001.07.08)


ツイステッド  
 期待した割にはイマイチ。火サスぐらいの内容でした。犯人も役者陣でバレバレ。バレるような配役なんだからもっと複線あるのかと思ったら、無し。2−1=1。それで終わり。なんで「気持ち」が再燃したんだろうという精神的なものから、実際にどうやって薬を仕込んだんだろうという行動面もよくわからないまま犯人の自白(滔滔とした自分語り)によってオチを付けるなんてなあ。客を舐めとんのか。この3人が顔を合わせただけで良し、って映画でした。自分の行動に確信がもてなくなるといえばバーグマンの「ガス灯」が思い浮かぶんですが、古典のこの作品には到底及びません。ネタ弱すぎ。それよりアンディ・ガルシアがちょっとふっくらしていて、少し残念な気分。
 それはそうと。どっかの映画でも感じたんですが、東洋人(東洋系)の起用が多くなっていますね。米映画には一定の割合で黒人を入れるべし、ってのがあるようだけど、最近は東洋人も・・・になってきたのかな?悪役(やられ役)・忍者・拳法以外で使われるのは嬉しいけど、いかにも「割合」で入れた、って気もしなくもなくです。(2004.10.10)


つきことしらたま/ときめきダンシング  
 アンパンマンに出てくる「つきのしらたま」さんはリカちゃんがモデルとのこと。その方が劇場版「アンパンマン」に出てくるっていうので、姪(と妹)に「一緒に行ってあげるよ」と恩を着せて同行させ見に行きました。
 ミュージカルのトップスター「つきのしらたま」さんの付き人「つきこ」ちゃんは、いつかしらたまさんと同じ舞台に立つのが夢。ある日、しらたまさんファンのドキンちゃんが、しらたまさんを連れてきて、とバイキンマンに頼む。だが(お約束通り)バイキンマンは間違ってつきこちゃんを攫ってしまうのだった。つきこちゃんを取り戻すため、しらたまさんはアンパンマンと共にバイキンマンの住む城に向かう・・・。
 しらたまさんは階段降りてくるし、オスカル様(らしき)衣装も着るし、なんとなく宝塚調の歌も歌うし、ヅカネタたくさ〜ん、と思いました。それ以上につきこちゃんが!
オフのリカちゃんに
似てるかも〜〜

ああ〜、なんか、この髪型って、それっぽくない????と、ドキドキしちゃいました。見に行って良かったですぅぅぅぅ。リカファンはレッツゴーです。でも大人だけじゃ行けないよな〜。(2004.08.16)


デアデビル  
 サイテーーーーーーッッ
正義のために闘う男「デアデビル」。法が悪人を裁けないなら自分が裁く。でもさ、この人、昼は弁護士なのよ。しかも映画での最初の仕事は、自分が弁護したけど負けちゃったもんで、無罪になったレイプ犯。それを「正義・・・」とか言って闇討ちしに行くのよ!「正義」だ???お前の能力が足りないだけじゃん。それを暴力で覆すのか!それのどこが正義の味方なのか?しょっぱなの15分で気分が悪くなったよ。ベン・アフレックのデアデビルは体が、特に尻回りが絞れてないので、ピチピチ衣装は合わない。その上いつも手傷を負って強いとは思えない。ソナーのように、音の反射を利用して周囲の状況を把握する映像は、まあ、綺麗。そんだけ。恋人役はまーちゃんに似ていると思う。デコが広いから?(2003.04.05)


デイ・アフター・トゥモロー  
 各所で、特撮はスゴイが話はたいしたことない、と言われていましたが、まさにその通り。役者陣の演技自体は良い方だと思うのですがね。でもさ。竜巻とか、地震とか、津波とか、火山噴火とかなら「終わり」は必ず来ますが、でも氷河期よ?いくら予想より早いスピードで気象変化があったからって、氷河期の終焉もすぐ、って、なんか納得いかないなあ。とってつけたように「『先進国』と『途上国』が対等に共存する世界が来る」ってオチが来ますが、でも、異常気象って北半球だけで、南半球は通常通り、ってことはないでしょう?普通なら南半球だって、大雪にならないしろ、なにかしら影響はでるハズで。そこに北からの難民受け入れたら、どこも、国として保たないんじゃないかなあ。それとも都合良く、砂漠に緑が溢れるようになるのかね。
 まあ、そんなことを言いつつも、図書館に逃げ込んだ主人公達以外にも、生き残った人がちゃんといたときは、素直に良かったな、と思ったけど。でも、親父の友人が自らロープを切る話とオオカミ達のネタって必要ないんじゃない?(2004.07.06)


Dearフランキー  
 時間の都合で「ダニー」とこれをハシゴしたのですが、偶然にも、ふたつとも舞台はグラスゴーでした。アッチョンブリケ!前者はグラスゴーである必要はあまり無かったのですが、こちらは大有リ。グラスゴーの景色が、映画を成立させる一つの要素になっていました。美しい景色は人の心を穏やかにさせてくれます。
 シングルマザーのリジーは難聴の息子フランキーと母と3人暮らし。DVの夫から息子を連れ出し逃げているため、転々と引っ越しする。今度はグラスゴー。夫の話を詳しく正確に子供に伝えたくないリジーは息子に、「お父さんは船乗り」と嘘を付く。フランキーは父宛に日常の様々なことを手紙を書くが、受け取り、返事を書くのは母親だった。ある日、父が乗っているとされる船がグラスゴーに寄港する。父と会えるのを楽しみにしている息子のため、リジーは「一日だけの父親役」をしてくれる男性を捜す。
 おおげさな場面・演技はいっさいありません。全体的に台詞が少なめなのですが、表情とか「間」とかで、充分伝わります。それも、役者に寄りかかる、のではなく、ちゃんと演出・脚本の段階でそれを計算しているのがわかります。「父親役」のジェラルド・バトラーも、一見、金のためだけにそれを引き受けたように思いますが、フランキーに本を送る場面で、彼が「息子」の手紙をキチンと読んできたのがわかります。これがハリウッド映画なら「本当の息子のように思えてきた!彼の『父』はオレだ!!」となるでしょう。でも、この映画は違います。「父」と「子」ではなく、「対等の人間」として描かれます。もともと無口(だと思われる)男でも、手話と表情で語るフランキーの気持ちを実に正確に受け取っています。それがわかるから、フランキーは自分の「言葉」で、「父」に話しかけるのです。
 母が嘘の手紙を止められなかったのは、それが息子から聴ける「声」だったから。たとえニセの父宛の声でも、それを聴きたかった。夫(フランキーの実の父)が病気で死んだため、それも止めることになった。最後に受け取った手紙の内容には、泣かされます。男の子って、母親を守るものなんだねえ。。。この手紙で、明るい将来を感じることができます。「ニセの『父』」が「本当の『父』」になる可能性を示唆していると思いました。

 余談ながら。私の隣に座ったのは、若いカップルの男性の方。二人とも「オペラ座の怪人」を見て、コレに来た、ってカンジでした。だって最初はダレダレ〜〜、って雰囲気で、バトラーが出たときに「出たよ!」って気合いが入ったんだもん。そんな彼も、「最後の手紙」でボロボロ泣いていましたよ。男性もハンカチ必需っすよ!(2005.07.02)


ティム・バートンのコープスブライド  
 「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」に続く、ティム・バートン製作人形アニメーション第二弾!です。声をあてるのは、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター 、エミリー・ワトソンなど。

 裕福な魚屋の息子で超内気なヴィクターは、没落貴族の娘ヴィクトリアと結婚することになった。結婚式のリハーサルで初めて会った二人は、一目でお互いを愛するようになる。しかしヴィクターが式の宣誓文などがうまく言えないため、延期になる。森の中で式の練習をするヴィクターは、結婚指輪を木の枝に指し、、、たつもりが、実は花嫁の姿の死体(コープスブライド)のエミリーだった。かつて男に裏切られ殺されたエミリーは、ヴィクターと結婚できたと思い有頂天。彼を冥土に連れて行く。ビクターは、なんとか現世に戻ろうとする。一方、一人置いて行かれたヴィクトリアは、結婚式の招待客と結婚させられそうになる・・・。

 人形達はカワイイです。特にガイコツちゃん達。動きもコミカルでリズミカル。犬が特にカワイイ。動きは実に滑らかで、3Dアニメかと思っちゃうくらい。技術的には素晴らしい。ワンダホー!ブラボーーーーです!
 風景も幻想的。特に、月明かりの下で踊るエミリー。青灰色がなんとも言えず美しいです。
 ただ、面白かったか?と言われると、ちょいビミョ〜かなあ。死体と生きている人が結婚する、とか、死体が歌い騒ぐとか、は、まあ、ブラック系のネタなのかもしれないけれど、ティム・バートンと思えば、全然パンチが足りないです。もっと毒々しいのかと思ったけど、わりと普通のラブ・ストーリーでした。意外性もなにもない。観ている間はそこそこに楽しいけれども、見終わって何かが残ることはないですね。
 エミリー・ワトソンの声が、思いがけず可愛かった。ジョニーとヘレナは、逆に、本人達の表情が人形を通して見えてしまうようなカンジ。これはアニメとしては、あんまり良いことではないと思うんだけど。本人達を使って、実写で作った方が面白そう。
 冥土=死者の国があって、方法によっては自由に行き来できたり、「成仏」という概念とか、キリスト教圏の人からすると目新しいことでも、日本だとわりと普通だよね。その辺で新鮮味に欠けるのかなあ。(2005.10.23)


デイライト  
 公開当時は、確か「め組の大吾」にハマっていたので見に行こうと思ったけど、スタローンが主演なので止めたのだった。よくあるパニック映画(救出モノ)で、ああ、スタローンが頑張っているわねえ、ってなカンジです。ヴィゴはさっさと死ぬので後半は早送り。それでも充分筋がわかる。爆発、崩落、火、水とお約束が一杯。早送りで字幕をざーーっと流しただけだけど、「ポセイドン・アドベンチャー」を超えてはいないと思う。スタローンが超人的な力を発揮して全員を救うわけでもないし、頭脳プレーがあったわけじゃない。そうしたら、主役は元レスキューが1人で無理矢理突入して仕切るより、その場に居合わせた(たまたま事故に巻き込まれた)普通のおじさんの方がよかったんじゃない?それじゃセガールの沈黙シリーズになるか。ドラマとしてもアクションとしても弱い話でした。早送りしていてナンだけど。
 ヴィゴはスポーツ関係の会社の社長で、自らもCM出演したりする。それがカッコイイ。もしかして元有名スポーツ選手だったりするのだろうか。CMはかっちょいいです。事故後も、体を張って脱出路を見つけようとします。1人だけ逃げるのではなく、皆のためです。結局登ろうとした場所が崩落して死ぬのですが、その時の、慌てていない表情が、なんとも言えないです。金髪で髭なし。髪のすそがクルンとしています。自信タップリなイケイケ兄ちゃんですが、裏打ちされるモノがあるようなので、それほどイヤミじゃありません。事故に巻き込まれた当時のスーツ姿は颯爽としてカッコイイし、脱出路を捜すときの服装(登山家系?)もかわいい。デッカいリュックを背負ってもビクともしない体に毛糸の帽子が妙に合っています。前半もかなりビデオを早送りしていたんで、なぜこういう装備を車に積んでいたかは不明。(2003.04.06 ヴィゴ強化週間(5))


テディ・ベアのルドヴィック  
 いや〜ん、もう、
発狂寸前
かわいいです〜。ルドヴィックに触りたい、ルドヴィックを抱いてみたいよ〜。哲学など小難しいことは入っておらず、単純にかわいさを楽しめば良いので、なかなかに幸福な時間を過ごせました。しかしルドヴィック、おばあちゃんと踊った「僕の好きな曲」ってシャンソンかタンゴで(なんかヅカで聞いたような・・・)意外と渋い趣味なのね。(2004.05.22)


天井桟敷の人々  
 今まで観たことがなかった名作中の名作が池袋で上映されると聞き行ってきました。長いけれど休憩があるのでそんなに疲れませんでした。主に一人の女性と、その女性を愛する男性4人の話。
 女性、ガランスは芸人で、2部では貴族の愛人となるのですが、卑しくもなく、気品があるというわけではないけれど気高く、自分の分と状況を正しく認識して、高望みをせず、無駄な戦いもせず、けれど、決して飼い慣らされることもなく、諦めることはない、素晴らしい女性でした。彼女に男性がイチコロになっちゃうのもわかるなあ。バティストを愛しながらも、決して無理をしないところが、いいなあ。去っていくときの背筋が美しかったです。
 男性陣は個性がくっきり。バティスト(最初のビジュアルはたかみー似)についてはラスト直前まで「鬱陶しい男」と思っていました。自分が望むように愛して欲しい、なんてねえ。それでガランスが去って他の女と結婚し子供をもうけながら、ガランスと再会したら、二人をあっさり自分の意識から閉め出しちゃって。なんだかな〜、と思いましたが、ラストの、ガランスを追いかけながらも追いつけない姿に、ちょっと切ない気持ちが。そうなんだよね、人生、つねに正しい選択ができるワケじゃないし、どんなに欲しても手にとどまらないモノがある。そんな辛さ、というか、苦さを感じました。女好きの役者・ルメートルは、口がうまいだけの男ではなく、芝居にかける情熱は本物。「オセロ」を上演できて良かったねえ。ずっと夢は忘れなかったんだよね。悪人ラスネール。泥棒でもあり人殺しでもあり。でも、決して誇りを失っているわけではない。最後はその誇りのために、たぶん死ぬのでしょうね。その姿が、いっそ清々しいくらい。ガランスを「買った」モントレ−伯は、彼女を崇拝しいろいろなものを「与え」ながらも、結局彼女を理解していなかったんだよね。しようとも思わなかったかもしれないけれど。
 バティストの妻ナタリーは、もしかしたらバティスト本人より彼を理解していたのかも。それがツライね。そして、モブシーン。群衆。その量自体にも圧倒されますが、人生の、どうにもならない時の流れも感じました。正直、見終わった瞬間は、言われるほどじゃないな〜、と思ったのですが、家に帰ってからジワジワ来ました。まさにフランス人が描く「人生」でした。(2005.01.22)


トゥームレイダー  
 原作はゲームらしいです。「トウームレイダー」の意味とか(トレジャーハンターみたいなもの?)途中から絡む男はたんなるライバルだと思ったら恋人だったようで、若干説明が足りないかな?と思うところはありました。しかし、パターンな冒険活劇といえども、「ハムナプトラ2」よりおもしろかったよ!テンポがいい、けど詰め込みすぎていない。アクションもスピード感はあるけど、こちら側は主人公一人なので視点が固定していて見やすい。そしてなによりも!主役のアンジェリーナ・ジョリー!筋肉質でスタイルが良くて胸がデカイいワイルド系美人。やや唇が厚すぎることを除けば完璧でございます。五体投地して拝みたいようなお姉さんです。見てるだけでありがたい気持ちになりました。初日を狙った訳じゃないんだけどね。9月公開予定だったのにナゼこんなにずれ込んだのだろう。(2001.10.06)


トゥームレイダー2  
 あ〜〜〜。アンジーのアクション映画だと思えば及第点なんですが、「1」を見て、「ゲームが原作」で「トゥームレイダー(墓荒らし)」の「ララ・クラフト」の話を見に行ったら、ガックリ来るかも。前回は「ええっ!実は殆どノー・スタントだったんだ。すごいわ、アンジー」って見せ方でしたが、今回は、「身体を張ったアンジーをご覧ください」っていう見せ方なので、興ざめよ。「ララ・クラフト」がどこにもいないよ。もうちょっと、こう、荒唐無稽にできなかったのな。MI6も、人類の滅亡ネタもいらん。「トゥームレイダー」がお宝を狙う理由はもっと個人的な理由のほうがいい。それにさあ。今回アンジーはアクション1本でさ。前回は「お嬢様」と「トゥームレイダー」が同居しているから良かったのに。お屋敷での乱闘の後、ヒラリーが箒でガラスを掃いていたのがツボだったのにな・・・。こういう、緩急がなかったのが残念。衣装も、セクシーと見せかけて全然セクシーじゃないし(偽胸のコスプレのほうが好きじゃ!)、男とのラブ・シーンもいらんわいっ!見所は香港かな。11月にタイムズ・スクウェアに行ってくるので改装中の店舗を要チェックしてくるわ!(2003.09.20)


ドット・ジ・アイ  
 タイトルは「『愛』という言葉はドット(点)を入れて完成する」というスペインの格言から。イメージとしては「氷」の点のようなもの?逆に言えば、「小さな最後の『点』無くして『愛』は完成しない」ということかな。これも騙し騙され系。独身最後のパーティーの日に、婚約者ではない男とキスした女。二人はしだいに惹かれていくが・・・。ま、結局はそれも婚約者が撮りたい映画のためで、二人は騙されていて、で、最後には・・・という話。完全に「愛」を手に入れるのは難しい、って話なのか?家庭用ビデオカメラの映像がうまく使われていました。1度しか利かない方法の作り方でしたね。(2004.09.08)


閉ざされた森  
 「羅生門」というか「藪の中」のように、ひとつの事件に、複数の証言が出てくる。果たして真相は・・・という内容。レンジャー部隊、というものの、それほど戦闘シーンは激しくありません。最後まで緊張感は途切れないし、オチもなかなか明るいかんじで良かったな、と、見終わった直後は思ったんですが、帰りの電車の中で反芻すると、いまいち納得できない部分も。騙しだまされ、という台本を、まあ、登場人物の中の某氏が作るわけですが、コトが動いてしまえば完璧な筋なのですが、そこにいたるまで、例えば、こういうシチュエーションを作って、それから・・・の最初のシチュエーションを作る部分があまりにも偶然に頼りすぎているような気がします。その後も言葉の端々でネタバレが徐々に行われていくのですが、その言葉を、狙った人から、狙い通りに100%引き出せるかといったら、それも無理そうな話で、これまた偶然に期待するような。緻密なわりには運にまかせの部分が大きすぎるのです。ほほう〜、とは思っても、ウマイ!とまでは思えない。でも、ま、1000円くらいなら見る価値はあるんじゃないでしょうか。この映画にはテイ・ディグスも出ていました。1日に2回もディグスを見るなんて。映画公式HPの彼のプロフィールに「『リベリオン』('02年)」ってあって、ちょっと嬉しかったわ。(2003.09.14)


トランスポーター  
 「レオン」見たいなカンジよ。過去になにがあったか不明の強い男が、ひょんなことで知り合った女の子を助けて戦うような、そんな話。スー・チーは文句なくカワイイ!ジェイスン・ステイサムも、まあ、好き。ただ追いつ追われつのアクションは「チャーリーズ・エンジェル2」のように、べらぼうに金をかけた映画を見た後だと少々ショボく見えてしまう。アクションのセオリーどおりの作りにしたあまり説明不足な点も。なぜ最初にスー・チーが縛られているのか教えてよ、って思いました。(2003.06.28)


トロイ  
 「一大叙事詩」みたいなもんを期待していったのですが、基本はブラピのコスプレ映画でした。ブラピにそれほど興味がない身としては途中から退屈になりました。好みだけで言えばブラピよりは断然バナ!の私としては、バナ退場後は映画館出ちゃおうかな〜、と思いましたが、ショーンなどを見たいので我慢しました。ショーンは珍しく最後まで生き残ります。「さらば兄弟」と指輪とは逆パターンでアキレスを見送ります。まあ、これが見られたから、よし、かな。太股〜〜〜を期待したのですが、丈の長めのブーツ着用なので、それほど写らなかったわ。オーランド君は、剃っているのかもしれないけれど、ほぼ唯一の胸毛無しの男で。なんか彼のラブ・シーンって、新公を見てる気分。って、新公はナマでは見たことはないんだけどさ。でも、脚本にあるからやってます、ってだけで、エロさとかはまるで無縁なんだよな〜。その初々しさは、それはそれでカワイイけどさ。対して胸毛があると「男役10年」ってカンジっすね(笑)王様方が専科とか。それにしても、バカな王子でしたなあ。二人の出会いとかはもうちょっと作って欲しかったな。デキあがっているの前提、ってちょっと手を抜きすぎなような・・・。矢を射るシーンって、指輪ファンへのサービスかと思っちまいました。
 ま、とにかくブラピよりバナ、と思うと、話の重点が見えず、盛り上がりポイントが掴めません。トロイの木馬のあたりも、もうちょっと長くてもいいかもなあ。あと、愛もいらねーよ。あとさ、「いつまで戦が続くのか・・・」みたいな台詞を悪人以外の人達が言いまくりますが、それも、なんだかね。戦争が政治手段だった時代の話しをつくるなら、現代の価値感を持ち込んで欲しくないわ。もうこの言葉を入れないと戦争映画って成り立たなくなるのかね。それはちょっとイヤだわよね。(2004.05.22)

 「トロイ」追加。私は衣装がダメでした。この頃の鎧が革製なのか金属製なのかはちょっとわからないのですが、どうにも、「戦争用」というより、「あきらかに映画用衣装」にしか見えないのです。「傭兵ピエール」のたかこさん達の鎧を見ている気分でした。「HERO」での場面ごとの色分け衣装も、宝塚における「全体的なバランスを取るために『狩衣に白いブーツ(ヒール付)』」も全然OKな私なのですが、「トロイ」はダメでしたね〜。なんででしょう。「着ている人が似合っていれば、それでいーのだ」と思い切れるほど役者が好きじゃないせいでしょうか。ブラピも、もしかしたらバナも、歴史物をやるには現代的すぎるんでしょうか。日本人でいえば、着物が似合わない(あるいは着こなせていない)役者が時代劇をやっているようなものなのかなあ。
 え〜と、あと、「パリスがアキレスの踵を射抜く」のは存じております。ファンサービスというのは、それを踏まえても、弓をつがえる姿が妖精王子と被りすぎ、ということ。もしかしてこれがキャスティングの理由?なんて思っちゃったり。
 もうひとつ追加。久しぶりに大画面で見たピーター・オトゥールの瞳は、やっぱり美しい青色でした。この瞳に600円、ショーン・ビーンに600円、バナに50円、ロケ地マルタに50円ってトコかな。私の1300円の内訳は。(2004.05.24)


ドラキュリア  
今年の初めに「ドラキュリア2」を映画館で見ていたので、前作も見ておかなきゃと思ったので借りてきたのですが
見たことあった・・・

半分ぐらい見てからそのことに気が付きました。いや、映画館でないことは確かなんですが・・・。TV放映かな?レンタルかな?それを見だすまで気が付かないとは・・・。まあ、吸血鬼モノとしてはまずまずではないでしょうか。吸血鬼=ユダだから、十字架も銀(=裏切りの報酬の銀貨)が嫌い、ってのはなかなか良いネタですわね。しかし、これを前作として、アレが「2」っていうのはアリなのかな?こっちは、それなりにお金がかかっているけど、「2」はいかにも低予算だったじょ。それでも「2」なのか。まあ、「2」では、さらにキリスト=・・・と来たので、ネタ的には繋がっているんだよね。ええと、それでも「2」は割と好みだったりします。
(2004.07.14)


ドラキュリア2  
 1を見ていないので前後関係は不明なのですが、ヴァンパイヤハンターの神父(ジェイソン・スコット・リー)は、いわゆるハーフ・ヴァウンパイヤなのですね。そんなことより、顔が東洋系なのが気に掛かりました。沢田さん(偽)というか津上さん(本物)を思い出させる顔です。そうか、彼がアクションをやるとこうなのか、と。話も半端なので、そのへんもなんとなくアギトを思い出します。今回「鮮血の狩人」とサブタイトルがついていますが、だいたいは死体安置所で見つかったヴァンパイヤ(多分前作の敵?)に、科学者が実験しまくる話でした。実験台になったヴァンパイヤが不憫でねえ(涙)。誰か助けてやれよ、と思いました。結局そのヴァンパイヤは生き延びて「次回に続く」みたいなカンジで終わりました。ま、1000円ならこれでいいか、というデキです。まあ、やっぱ吸血鬼映画はB級だからいいのだしね。格調高い芸術作品になっちゃダメだよね。(2004.01.14)

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