星組(東京宝塚劇場)「1914/愛」「宝塚絢爛」
■2004/05/27(木)
  芝居について。私が宝塚を見始めて何年になるでしょうか。もう10年は超えているのではないかと思います。東京公演を1回以上見るようになってからも5年?それくらいはたっていると思います。作品数で考えればかなりの数。その短くも濃い宝塚観劇人生で
これほど内容がない話を
見たのは初めてです

記憶を掘り起こせば、駄作と言われた「皇帝」「夜明けの序曲」にだって話はあった。なにがテーマか、なにを言いたいかはわかった。「望郷」だって、一応「話のキモはここじゃな」と感じる部分はありました。封印している「花は花なり」だって話の筋はあった。しかし、しかし!この作品にはそんなものは
皆無
それなのに、谷先生には欠かせない長い長い説明台詞と迫害される民族だけは残っているのです。谷先生、「なみだ橋」で燃え尽きたのでしょうか?生徒さんたちが一生懸命なだけに、可哀想です。そんな中で唯一の見所は組長さんです。エマー・エージェンシーがついに表に出てきたとでも言いましょうか。この方の「芸」がなければ、席を立って帰ってしまった方が良いかも、とその気持ちのままに行動してしまったことでしょう。
 そんな芝居の脱力感から復活できるかと期待した、草野ラテンショー。しかし、これまた期待はずれでした。同じような曲調が延々と続き、飽きます。踊りも、難しいことをしているのはわかりますが、大きい劇場には合いません。これならサザクロを再演してもらう方が嬉しい。衣装も着回しだらけで、振付家を呼んだところで金が尽きたのか?これをサエ・くらで・・・(鬱)
 ワタル君はすべて良し。かっこいいっす。檀ちゃんは、美人だけどねえ。ま、今回の役は作りようがないし。楊貴妃に期待いたしましょう。かしげは2番手ポジションなんだけど、弱いね。線が細くて儚げで。でも軍服は似合う。私の好みではないんだけど、どこかでトップになってほしいなあ。こういう(印象の)柔らかい人も必要だよね。タニは歌がうまくなった(あくまでも当社比)。男らしくもなってきたね。この調子よ。ケロの黒塗り、好き好きよ。ウメちゃんが出てききてるな。カノチカより使われている気がするよ。レオン君踊り良し。中詰めできんさん・にしきさん・柚長が並んで壮観でした。