劇団四季「アスペクツ・オブ・ラブ」
■2005/09/03(土)
 AOLは9月に見る予定はなかったのですが、みろりこと大鳥れいさんの出演が確実になったので行ってきました。最初からみろり登場。美人で存在感がある。台詞回しもムリがない。ああ、みろり〜ん。四季の舞台でALWを演っても、新宿コマで上様の相手役でマツケンサンバを踊っても、どちらもサマになるってすごいよねえ。。。
 お話は・・・。友人が、昼メロを3時間にまとめたようなカンジと言っていたけど、まさにその通りだった。17歳のアレックスは、年上の女優のローズと恋に落ちるが、ローズはアレックスの叔父のジョージと結婚する。ジョージの以前の愛人ジュリエッタは、ジョージとは現在は友人関係。ローズも友人関係を築き上げる。ジョージとローズは幸せに暮らし娘も生まれたが、ジョージは株の失敗で破産。ローズは女優業で家族を養う。年老いたジョージとは信頼関係で結ばれていたが、舞台仲間?のヒューゴと夫公認の肉体関係を結ぶ。ローズと別れた12年後、アレックスは再び2人、いや、娘のジェニーも入れて3人の前に現れる。ジェニーと親密になるアレックスにジョージは不信感と怒りを露わにし、ついにそれがもとで死ぬ。15歳の従兄妹ジェニーに愛を打ち明けられたアレックスだが、名前だけ知っていたジュリエッタに、ジョージの葬式の時、初めて会う。初めて会うが、お互いをジョージを通じて深く知っていた2人は恋に落ちる。ジェニーも、ジョージを失い辛いローズも、女として自分を見てくれとアレックスに縋るが、アレックスとジュリエッタは、遠く旅立つ。
 と、文字で書くとわかりづらいけど、見ている分には十分にわかります。各登場人物が気付いていない気持ちも、ちゃんと伝わってきます。17歳の男に未来を任せる女はいないよ、とか、寂しい女は年上の男に守られたいだろう、とか、従兄妹同士でつきあってもイイじゃない、とか、ツッコミつつも、それでも、理性で考えて行動するなんて誰にもできない、客観的に正しいことだけ選び取れるなんてことはありえないのが人生、だというのがわかります。あるべき姿に、最短で辿り着くなんてコトはできないんだよね。
 アレックスの石丸さん、歌声にウットリ。ローズの保坂さん、不安定な女優を好演・熱演。最後のソロは大迫力。ジェニーの紗乃さん、ソプラノ綺麗。そして、みろりん。美人だったよ。難解な歌も、危なげなく、自然に歌っていました。低音が特に響きました。エリザ・ガラ、行きたいな〜。