星組(宝塚バウホール)「アンナ・カレーニナ」
■2008/04/27 (日)
ミーマイのついでにバウも行ってきました!
雪組で上演された「アンナ・カレーニナ」を
星組若手で再演です。

タイトルが「アンナ・カレーニナ」でも
主役はヴィロンスキー。
しかも、公式HPの主な配役では
アンナはかなり下の方。
これぞ宝塚クオリティ。
そしてそして、重苦しいロシア文学も
景子ちゃんの手にかかれば
コテコテの少女漫画になるのでした。
その手法に、好き嫌いはあるかもしれないけれど
我が道を行く景子ちゃんの姿勢は
ちょっと好きかも。

まひろちゃんは、
しっかり演技しているところを初めて見たけど
若者の暴走振りが似合っていますなあ。
後悔をし、まともになろうと軌道修正しようと思っても
さらなる茨道を突き進む。
仕方がないよ、若者なんだから、と
どこかで認めちゃう自分がいます。
そして、アンナは妃咲せあらちゃん。
美しい人妻でした。
バウ公演ならではの瑞々しさも
人妻らしいしっとりとしたところもあり、
納得のヒロイン像でした。
アリョーシャ以上に、「貴族社会」「家族」に縛られているからこそ
狂気へ至るんですね。
この役、初演はまひるちゃん。
宛て書きだったかも、と思うくらい、
宝塚にしては濃いヒロイン。
それでも、せあらちゃんは堂々と演じきっていました。
素晴らしい!

カレーニンは儲け役だね。
アンナへの愛と、体裁とで揺れ動く。
「愛」は言葉に出してやれ!と思うけど
これが貴族なんだろうなあ。

コーチャとキティも愛らしかった。
一路さん版の時の二人はなあ・・・・・

下級生の皆さん、コスプレ衣装を着こなしていました。
音花ゆりちゃんの美しい声が印象に残りました。