星組(梅田芸術劇場)「コパカバーナ」
■2006/06/17(土)
 作曲家のスティーヴンは、結婚5周年の記念日でも、作品作りに夢中。妻・サマンサの声など届かない。彼の今度の作品は「トニーとローラの恋の冒険!」

 作曲家スティーヴンが、自分の作品の中に入り込んで行く、というネタで、ワタル君はスティーヴンと、彼の構想中の作品の主役・トニーとの二役、というパターンです。

 よくショーで使われる「コパカバーナ」はいい曲だし、ポスターも思いっきりラテンだし、こいつはテンションが高い作品だよなーー、と期待していったら
全然
そんなことはなく

ごくごく普通の、古式ゆかしいミュージカルでした。すんごくよくあるネタを、そんなにヅカ的にアレンジすることないもんで、とにかく、たるい。途中でウトウトしても、「まだ、ここかい!」と思っちゃうくらい、スローなテンポで話は進みます。なんちゅーか、ヅカのオリジナルでこれなら、「まったくもーーー××さんってばーーー」と演出・脚本家を怒って終わりなのですが、高い版権払ってこれかよーーー、と思うと、脱力感の方が先に来ちゃいますなあ。ショーで良く使う曲だから抱き合わせ販売されちゃったのかしら、と勘ぐっちゃうぐらい。ヅカのオリジナルなら宛て書きしてもらって見所の一つも作って貰えるんだろうけどねえ、、、、。版権モノがそれができないからねえ。せめて草野先生が演出してくれたら、もうちょっとはラテンなテンションになったかしら?
 
 ワタル君のスティーヴンとトニーは言うことないっす。ワタル君のテンションで、なんとか最後まで見られましたわ。となみのサマンサ&ローラは、どちらもブレンダちゃんだな。ヤバイなぁ、となみ。このままずっとブレンダちゃんしかできなくなっちゃうんじゃないかしら。トウコちゃんのリコは
待ってました!
エロエロ・オヤジ
あーーーー、いいなあーーーーーーーー
こういうトウコちゃんが見たかったのよ。
おヒゲが似合うわ〜〜、濃いわ〜〜〜。
ステキ〜
あすかちゃんのコンチータは微妙。あすかちゃん自身にも、もっと弾けて欲しいんだけど、あすかちゃんがリコのバックアップでスターになったキャリアのある女性で、となみのフローラが新人女優って、かなり無理がある。コンチータに無くて、フローラにあるモノ、それは若さってのが作品のキモなのに、あすかちゃんのビジュアルじゃ、まったく納得できないんだよなあ。でも、版権モノだから、替えるわけにはいかなかったんだろうなあ。せっかくの専科移動→専科からの出演、ってことで、歌が多いのかなあ、って期待したんだけど、特にそんなこともなく。どっちかってぇと、ゆらさんあたりにやって貰う方がいいんじゃないかい?ってカンジだなあ。

 これをかし&るいでやるのかと思うと、とっても不安です。かしげが、いかにテンションを上げられるかが、勝負ですね。

 助演は言うことないっす。グラディスの組長!美しい脚線美をありがとう あ、そうだよ、コンチータは組長が良かったかもよ〜〜っ!そいでもって、サムの未沙さんだよ。未沙さんのハゲヅラを見られてただけでも、金を払った価値があるってもんだよ。未沙さんは博多座続投なのかな?ここに芸達者を入れなきゃ、目も当てられなくなるよ〜〜〜。

 舞台は単純な作りで、オーケストラを舞台に上げているのに、スカスカ感満点だった。博多座ではどうなるんでしょうか。
頑張れ、かしげ!
と、言いたくなるような作品でした。

 あと、劇場の造りが悪いのか、ヅカ側の音響装置が悪いのか、2階後方席だと、歌詞がかなり聴き取りづらかったです。特にとなみの高音が聞き取れなかった。「エリザ(3階席)」とか「アーネスト(1階席)」では思わなかったんだけど。構造上の問題か?

 いくつかのダンス場面は、とっても見応えがあった。あの辺がダレン・リー氏の振付なのかな?ワタル君が、凄く格好良かったのだよーーーー!