月組(バウホール)「エンカレッジ・コンサート」
■2006/03/17 (金)
司会は主に、のぞみちゃん、たまこちゃん、ルイス君。(序列不明)
指揮は吉崎先生。

第一部。
男役は白タキに黒のパンツ。
女性は白いドレス。上半身前面に銀の飾りあり。髪は全員アップ。 


「Oh!Happy day」全員
最初は伴奏無しのアカペラから。
キレにハモっています。
若い声で、楽しそうです。ちょっとウキウキ。

「僕こそミュージック」楠恵華
ミュージカル「モーツアルト!」より。
男声用なので、ちょっと音域が合わなかったかも。
特に、語るように歌う部分は歌詞が聴き取り辛かった。
表情は良かった。

「命あげよう」椎名葵
ミュージカル「ミスサイゴン」より。
宝塚衣装なのに、東宝の舞台を見ているようだった。
コンサートの歌じゃない。
「役」として舞台に存在していました。
入魂の歌。
素晴らしい。

「私の真の姿」夏鳳しおり
ミュージカル「ファントム」より。
90期ですよ。研2ですよ。
ちょっと声が小さめかな。
緊張のためかもしれないけれど、お腹から声が出きっていない。
でも、場数を踏めばなんとかなりそうだ。
声質自体は、娘役らしく可愛らしい。
音程もバッチリなので、今後に大期待です!

「Some where」彩橋みゆ
ミュージカル「ウェストサイド物語」より。
なんとなくアルトの歌声を予想していたので、
ソプラノの歌声がちょっと意外でした。
でも、暖かな声。
綺麗に響いていましたが、
英語より日本語の方が(聞き手が)感情移入がしやすい曲かも。

「The music of the night」海桐望
ミュージカル「オペラ座の怪人」より。
男性が歌っても難しいそうな曲を
歌い切っていました。
ただ。コンサートなので、これはこれでいいとは思うのですが
もうちょっと「(怪人)の苦悩」なども
滲ませられれば、なお良かったと思います。

「Love can’t happen」椎名葵、彩那音
ミュージカル「グランドホテル」より。
男爵とエリザヴェータの歌ですね。
たまこちゃんは助演。
ひろみちゃんは・・・・・・・・・・。
岡さんの歌を聴いていると、とってもツライ。
でも。
可愛い。
一生懸命。
それだけで、すべてを許せる「なにか」を
彼女は持っている。
いいじゃん、それで。

「ランベスウォーク」全員
数人を舞台上に残し、客席降り。
楽しい。
踊り出しそう。
いいねえ、この歌は。
「♪ 自由で 気まま 縛られないで
   暮らせるとこさ 来て みな!」
行きたいよ!

「It’s don’t mean a thing」研ルイス&コーラス
ジャズの定番曲ですね。
前の曲のノリをそのままに、会場からは手拍子も。
最近私が「越リュウ似」だと思っていた人が
ルイス君だと、本日わかりました。
歌がうまい人だとは思っていたのですが
ビジュアルも好みです。渋い系のカッコイイ人です。
これから要チェックです。

「神よなぜ?」五十鈴ひかり
ミュージカル「ミスサイゴン」より。
オーディションで掴んだエリザの「エーヤン」は
正直なところ、なんで???ってカンジでしたが、
こちらは良かったです。
「エーヤン」の低音域は本領じゃないのかな。
こちらは伸びやかな声で、とても素晴らしかったです。
ちょっと「役」も入っていて、なかなか頼もしい。

「ラマンチャの男」沢希理寿
ミュージカル「ラマンチャの男」より。
本日最高の大ヒット!
すごいっす!!
歌もうまいけれど、「役」も表しています。
我はドン・キホーテ、みたいな歌詞も、
それも上等だ!っていうのか、受けて立つっていうのか
それが我が生き方っていう、堂々とした雰囲気が
とっても良く出ていました。
感動したよ!!!!!

「かわいい坊や」麻華りんか
オペラ「蝶々夫人」より。
いや〜、こういう子もちゃんといるんだ。
オペラ系の発声で、実に美しいソプラノでした。
本格的よ!

「Luck me a lady tonight」星条海斗
ミュージカル「ガイズ&ドールズ」より。
男役群舞付き。
原語だとクドいくらい「Luck me a lady tonight」を繰り返すので
日本語歌詞の方が良かったかも。
背も高く、ビジュアルも良く、歌も安定している。
けど。
ごめん。
リカちゃんと比較しちゃうの、どーーーしても。
なにか欠点がある方が、その欠点を埋めるために「男役芸」を磨く、
それが男役道だとするならば、
全てそつなくできちゃうというのは、むしろ良くないことなのかしら。
とかとか、つい考えちゃう。
「実力」以外の部分を、もっと磨いて欲しいなあ。
いまのままでも充分素晴らしいんだけど、
もっと、なにかが欲しい。
群舞はサイコロを振っていました。
さすがに舞台に出ている人は、形がさまになっている。
ほんのわずかな振りなのに、
「振付」の人と、「ギャンブラー」に別れていた。
マギーはその中間ぐらい。
頑張って欲しいなあ。

「明日に架ける橋」彩星りおん&コーラス
サイモン&ガーファンクルの歌(だと思う)。
この子も90期。
若いんだけど、その若さで、スパッと歌っていた。
気負いとか力みとかは全然無いんだけど
自分が持っているもの全てを、
スパッと、スカッと、すべて出していた。
感動した。

「I feel pretty」音姫すなお
ミュージカル「ウェストサイド物語」より。
娘役のコーラス&群舞付き。
オトキチは可愛いので、「I feel pretty」と歌っても
イヤミなく自然だわ。
美人さんですわい。
腰のくびれが目の保養。
って、エンカレなのに〜〜。
だって歌が上手いのはわかっているんだもん。

「迷いつつ」羽咲まな&コーラス
ミュージカル「アイーダ」より。
ディズニー版の方ね。
京都で聞いたときはあまり印象に残らなかったのですが
今日聞いたら、なかなか良い曲かも、と思いました。
それだけ、まなちゃんが心をこめて
歌を表現してくれたのだと思います。
ありがとう。

「ON MY OWN」憧花ゆりの
ミュージカル「レ・ミゼラブル」より。
ゆりのちゃんは期待の一人だったのですが、
短い時間では表現しきれなかったように思いました。
地声系の低めの声で頑張っていましたが、
コンサート用の「歌」そのものを聞かす系、
歌の内容を第一に伝える系、
どっちつかずになってしまったかなあ。

「This is moment」青樹泉
ミュージカル「ジギルとハイド」より。
DVD収録のエリザ新公を見たときは、
あちゃーーと思っていたので、全く期待していなかったのですが。
ごめん
すごく良かった。
声も安定して、よく伸びていた。
歌詞も明瞭だった。
そして、さすがに新公主演経験者。
存在感が素晴らしい。
まだ若いけれど、堂々と「主役オーラ」を放っていました。
なんでこの人を育てているんだろう、と思っていた私が間違いでした。
劇団の将来を見る目、ってすごいなあ。


休憩は20分。


第二部。
男役は黒燕尾服。
女性は黄色いドレス。イベントでよく着る組カラードレスかな?

「ラ・ノスタルジー」青樹泉、彩那音
「鴎の歌」楠恵華
「白い花がほほえむ」椎名葵
「嵐が丘」研ルイス
「グランド・ホテルのテーマ」全員
上級生組が月組メドレー。
私はモトを見ていないから、なんとも言えないけれど、
でも、
皆さん「宝塚」らしかったです。
一部のミュージカルより、
やっぱ宝塚のナンバーの方が似合います。
ってか、好きです。
「グランド・ホテルのテーマ」をもう一度聞けて幸せ。

「アヴェマリア(カッチーニ)」羽咲まな
歌詞は「アヴェマリア」しかないのに
単調にならず、客を飽きさせることなく
最後まで歌いきりました。
美しいソプラノはオペラ系の発声。
困り顔も、また可愛い。

「HOME」彩橋みゆ、五十鈴ひかり
ミュージカル「ファントム」より。
メインはみゆちゃんで、舞台の上こそ私の居場所、って曲。
舞台に立てる幸せな気持ちが伝わってきました。
声量も不足無く、
最後まで声が伸びていました。

「エル・アモール」星条海斗、麻華りんか
「哀しみのコルドバ」より。
可愛いカップルだったよ!
私は主題歌の方が好きなんだけど、
生徒さん達はこちらの曲の方が好きなのかなあ。
こちらの方が良く歌われていますよね。

「世界の終わる日まで」海桐望
ショー「ジュビレーション!」より。
うまかったです。(一言ですいません)

「愛は花 君はその種子」憧花ゆりの
ベッド・ミドラー「The ROSE」。の一部?
すずなちゃん、2曲目も地声系です。
1曲はソプラノ系でも良かったかも。
若い女性が歌うには、ちょっと厳しい曲かも。
あと、第一部でも思ったけど、
ちょっと挨拶に入るタイミングが早い。
もうワンテンポ遅く挨拶してくれたら
客も余韻に浸れるんだけど。
唐突に切り上げられちゃう気分なのです。

「心はいつも」麻花りんか
「パパラギ」より。
詳しくは覚えいていないけれど(ごめん)、
良かった、という印象が。
オペラ系じゃなく、宝塚唱歌もOK!と思ったような。

「この世にただひとつ」五十鈴ひかり
「心中恋の大和路」より。
いや〜、すごい!
いきなり「和」の世界を作ったよ。
この曲はTCAで2回ぐらいしか聞いてなくて
殆ど覚えていないはずなのに
「場面」がちゃんと浮かんで、
あ、あの芝居の曲だ、ってわかったよ。
素晴らしい表現力に感服。

「未来へ」彩星りおん&コーラス
「エクスカリバー」より。
自身の若さと曲がマッチしている。
良い選曲です。
若いって、いいな〜〜〜。

「ブルースレクイエム」沢希理寿
「凍てついた明日」より。
渋い芝居の渋い曲を、これまた舞台を再現するように
「役」として歌っていました。
すげーなーーーーーーー。

「仙女の祈り」夏鳳しおり
「長靴を履いた猫」より。
第一部でも思ったけれど、まだまだ経験不足。
でも、それを補う可愛いらしさがあります。
素直な声は好感度大。

「私だけ」音姫すなお
「エリザベート」より。
エンカレでは誰かしら歌うようなので
今回は誰かと思いましたが、
上級生でソプラノ系はオトキチだけなんだよね。
よって彼女が歌う、ってことかしら?
息継ぎが難しそうだよね。
でも、良かったよ。
できれば白いドレスの方で見たかったな。

「旅立ち」彩那音、羽咲まな
「銀の狼」より。
ひろみちゃんは、歌唱力はアレだけど
雰囲気でカバーできている。
芸があるってこった。良いではないか。

「愛と死の輪舞」青樹泉
「エリザベート」より。
さすがに大劇場で歌った経験があるので
実にサマになっている。
まりこさんのナマ歌を聴いた身としては
今日のもりえちゃんはレベルが高いぜ!
なにより立ち姿が凛々しい。

「Unforgettable」研ルイス、椎名葵
大人っぽいデュエットでした。
なんちゅうか、「プロの技」ですよね。
本公演の一部みたいでした。

「止められぬ思い」楠恵華
「ゼンダ城の虜」より。
ああ、ルドルフが去っていく、、、、
その光景が目に浮かびました。
すでに「男役」としてできあがっているので
安心して聴けます。
ってか、
カッコイイぞ!

「愛の旅立ち」研ルイス
トリを飾るのはルイス君。
なんか知っているフレーズ・・・・と聴き進めたら

 ♪僕の この愛〜〜

ああ、あれだ!ユキちゃんの歌だ!ユキちゃんの持ち歌だ!!
好きな曲なので嬉しいよ〜〜。
すっかり聞き惚れました。

「Blue Moon」全員
最後はみんなで楽しく。
お疲れ様でした。

全体的に思ったのは。
さすがにみなさん、難関をくぐり抜けて
タカラジェンヌになったんだなあ、と。
下級生で、お名前をよく知らない人も
すばらしくうまかった。
こういう人がたくさんいるところなんだなあ、宝塚は、と実感。
そして、歌がアレでも、他の芸でカバーすれば
ノープロブレムなところも宝塚だ。
両方好きだよ。

お目当てのみゆちゃんを初め、
緊張してた子も多かったようだけど、
良い経験になったと思います。
本公演で会うのを楽しみにしているよ!