東京芸術劇場「ボーイズレビュー2006 HOLD ON」
■2006/06/24(土)
 ネブラスカ州のニューホープ駅。故郷へ帰ろうとするジョーイは、この町で過ごした二ヶ月間を思い返す。
 父と喧嘩し、家を飛び出し、向かったのはニューヨーク。だったが、都会過ぎて列車から降りることはできなかった。思い出したのは叔父のこと。ニューホープ駅でホットドック店を営むチャーリーのところへ転がり込む。その店、チャーリーズカフェの店員ケインも、チャーリーやジョーイの母の年齢の離れた弟、つまり、ジョーイの年齢に近い叔父だ。ジョーイが乗っていた列車からは、もう一人、ニューホープ駅へ降り立った女性がいた。彼女はシェリーという名の画家。都会から来た彼女に、ニューホープ駅を利用する男性(主に学生)は皆、心を惹かれる。しかし、彼女は恋人が死に、深い悲しみの中にいた。そんな彼女を元気づけるため、駅でダンスコンテストを行う。


 ジャニーズみたいなカンジかしら?と思っていました、すいません。皆さん、声も出ているし、踊りも上手い。それだけに、彼らを活かせる場所が少ないのが勿体ないなあ。四季か東宝かが多いもんなあ。ミュージカルは。

 すべての役者に見せ場を与えようとしているのはよくわかるんだけど、オバサンには若い男の子の区別がつきません。その上、カタカナに弱いので、人間関係がわかりづらいです。やっぱ、ライトストーンのラインとか、スターブーツとか、強烈なピンスポとかないと、誰が中心の話なんだか掴みにくいです。

 ガイチは綺麗なお姉さん。大人の女性。歌が上手く、声も暖かい。皆が惚れるのがわかるってもんだ。しかし、細い腕にはしっかり筋肉が・・・。もうちょっと胸を作ってもいいかもな。白を基調とした数着のワンピは、どれもよく似合っていました。
 フィナーレ前は、客席降り(逆か。客席から現れ舞台に乗る)のソロの歌も。白いマーメイドドレス。美しい。そこからショーに入ったら、パンツスーツの女性、に、男役を加味。ガイチは細い、と思っていたけど、若い男の子達に混じると、見劣りしない骨格だった。ガイチでこれならワタル君はいかほどになるのか。
 男の子を引き連れて真ん中で踊るガイチはカッコイイ。そして、華やかだ。やっぱキャリアが違うなあ、踏んできた舞台の数が違うなあ、ってのを、見せつけていました。

 ネタ的には、「そして少年は大人になる」ってヤツだと思うけど。もうちょい登場人物が少ない方がいいんじゃないかなあ。ちょっと散漫。チャーリー役の藤浦さんの踊りがうまかった。