花組(市川市文化会館)「ジャワの踊り子」
■2004/05/30 (日)
  古典なので見ておかなきゃ!と思い、行ってきました。見たことがないはずなのに、なぜか聞き覚えのある主題歌。それよりも、菊田先生の作品に、植田先生が潤色し、さらにそれを今回谷先生が演出。いやいや、まあ、まあ、ってな内容に仕上がっていました。オープニングは「♪ごらんなさい」だし。既視感てんこ盛り。
 ゆったりとした音楽が多いのですごく眠たくなります。話もちょっと入り込めなかったなあ。オランダからの独立を目指す、って、その前は日本が占領していたのにね。いいのかな、って思っちまうさ。まあ、ジャワ(インドネシア)の衣装は華やかで、それは目に楽しい。
 オサは心配したほど綿棒でもマッチ棒でもありませんが、でもでもやっぱり髪の毛が見える方がいいよう!ふーちゃんは、この役はあんまり似合わないかなあ。お嬢様なのか、下町の娘なのか、ちょっと判別しがたい。ラントムはかなり良いっす。話をちゃんと運んでいます。オースマンのみつる君は、少々歌が厳しいか?アサコとタニの間ぐらいの歌唱力。まあ、存在感はあると思う。嬉しいのはベテラン勢の活躍。語り手の「私」の未沙さん、王妃の邦さん、そして、警視総監のはっちさん。渋すぎ。カルティユの花純風香ちゃんは歌・演技共に好きかもさ。
 全体的にウエダ〜、な型芝居なので、いまの花組には似合わないかも。次回が正塚&藤井なので、ここは我慢してくれて、ってトコなのかしら。サエくらには似合いそうなのよ。基本はサエちゃんだったんだろうな、と思いました。月組も市川でやってくれれば見に行ったんだけどなあ。一番近いのが名古屋だもんね。でも、越リュウの警視総監は新幹線使っても見ておくべきだったかも、と、ちょっと後悔しています。