月組(宝塚大劇場)「JAZZYな妖精たち/REVUE OF DREAMS」
■2005/09/26 (月)
まあね。谷は谷だし、中村Bは中村B。思っていたとおりよ。オリジナルだけ「ベルばら」よりはマシだけどね。

芝居。
アイルランドの孤児院で一緒だった5人はアメリカに渡り成人する。

  ・パトリック(あさこ)は、
   アイルランド移民の成功者マクガバン(立さん)の
   後押しを得て下院議員に立候補中。
  ・シャノン(かなみん)は、妖精を主題にした童話作家に
  ・ティモシー(ゆーひ)は、ゴシップ屋まがいの新聞社経営を
  ・泣き虫のミック(さららん)は、警官に
  ・そしてウォルター(キリヤン)は殺し屋に

アイルランド系が多い警官を統率する警視総監が暗殺された。撃ったのはウォルター。幼馴染みのミックは彼を逃がす。殺し屋がパトリックの幼馴染みだと新聞に書かれたくなければ、と、マクガバンを脅すティモシー。病気により余命があまりないとわかったシャノンはパトリックの選挙運動を影ながら応援する。パトリックは、娘と結婚して欲しいというマクガバンの願いを断る。マクガバンは、後援から降りた上、ウォルターにパトリック殺害を命じる。5人全員が、再び顔を揃える日がやって来る・・・。

 この話にさあ。なんで妖精を出すのかなあ。いらんじゃん。しかも、アイルランドの妖精がアメリカに来て「ジャズも好きなんだよ〜」。だから「JAZZYな妖精たち」らしいよ。あはははは、脱力。脱力のあまり寝てしまったんで、一番の見せ場らしい、5人が再び・・・を寝てしまったよ。なにがあったんだろう。でも、知らなくてもいいかもなあ。

 冒頭のアイリッシュダンスは迫力があっていいねえ、と思っていたら、5色の色分けの衣装が出てきて、あれれ、谷作品なのに、なんでいきなり「ダンディズム」?その後は「白夜伝説」「スピーク・イージー」「ミケランジェロ」など、谷作品のミックス。いや〜、本当にねえ、、、。大量殺人でないと盛り上がらんのかねえ。妖精さんは、なんちゅーか。マジレンジャーを思い出す。信じること、それが勇気なのよね。

 あさこは、まあ、作品が作品なので、あくまでも「無難」ってカンジだなあ。仕方がないわさ。かなみんはあさこと良くお似合い。いいコンビだわ。キリヤンは男ぶりが大アップ。見ている者に斬り込んで来るような鋭さがありました。いままでよりワイルド。ゆーひはカッコよくなりましたねえ。スタイルが良いねえ。トレンチコートも似合うねえ。胸元の開け方がGOODですよ。さららんは黒い衣装が似合う。立さん、悪役似合いすぎ。素敵。妖精の皆さん、ご苦労様です。越リュウのビジュアルが、ビミョ〜というのか、ここまで来ればOKと言うべきなのか。みゆちゃんは焦茶と灰色を混ぜたようなワンピース姿多し。丸い帽子がカワイイのだ。あいあいは出番が多くて可愛いんだけど、説明台詞ばかりで可哀想だ。「ルームメイトだったあなたが童話作家として成功して出版記念パーティーをやる同じホテルで私はパトリックの選挙の応援のために・・・」とかなんとか長い台詞がたくさん。谷の植田化は確実に進行中。
 
 ショーは中村Bなので
総踊り大会です。
いつ見ても舞台に人がたくさん。踊っちゃいるけど、みんな同じ振り。。。みゆちゃん探しを頑張ったけど、途中で挫折したよ。もっと、こう、山場がね。あるといいんだけどね。とりあえず越リュウがあさこを持ち上げてグルグル回るところと、マギーのロケットボーイだけ見ればいいかね。さららんに見せ場を貰ったこと自体は嬉しいんだけど、お願いだから歌わせんでくれい!
 
 さららん退団公演だけどさ。小山さんのライブがぶつからないかぎり、取れている阪急交通社の貸切以外は、チケットを取らんでもいいかもなあ。除く千秋楽。こんなに気乗りのしない作品で、今年がシメられるのかあ。。。でもって、ベルばらが続くのかあ。。。脱力。
 
 公演はアレでしたが、エリザの衣装の写真はたくさん撮れたので、大劇場までいったかいはありました。