専科(日本青年館)「轟悠コンサート 『LAVENDER MONOLOGUE(ラベンダーモノローグ)』 」
■2007/11/04(日)
なんでかねーーー。
轟さんがあまりにステキすぎて
ボロボロ泣きながら見ていました。

前に友人が録ってくれたスカステかカフェブレで
轟さんのDSの練習風景があって。
いつか行ってみたいけど、高いしね、と思っていて。
コンサートなら、轟さんの歌ばっかりで、しかも安い!
日生公演は予定がイロイロ合わなくてパスしたので
ならばコンサートを!と、わりと軽い気持ちで行ったのですが・・・

2部構成で、第1部はストーリー仕立て、
第2部はショー仕立て。
歌ってMC、ではなく、轟さん主演のショー2本立てみたいなもん。
下級生の子達も、歌って、踊って、台詞は少ないけどバッチリ芝居して。
すごく見応えがありました。

第1部は、詩人が見る夢。
オープニングのテーマ曲「LAVENDER MONOLOGUE」が終わった後。
轟さんの台詞。
「僕は詩人です」。
この、たった一言の台詞に、涙がダーーーーーッ!と。
孤独で、でも、幸福な詩人。
そのイメージが、たった一言で表されてて。
そのイメージって、私が持つ轟さん自身のイメージではないから
本音が垣間見えて、の感動ではなく、
完璧に役を作り上げているからこそ、
一言に、その役のすべてが凝縮されているんだよね。
えーー、イメージとしては「ホワイト・ガーデン」の主人公みたいな?
舞踏会での切ない恋、
港町での猥雑な雰囲気、
そして戦場。
おもに、この3話だっけ?
それぞれが、違う話で、でも一人の詩人が見ている夢。
舞踏会は白い軍服にマント。凛々しい。ワルツ調。
港町はスーツ。う〜んと、シャンソン調?
でもアムステルダムの港と歌っていたかな?
「どこから来たの?」
「遠い海の彼方から帰ってきたんだ」
戦場は、ツナギにベレー帽。なんちゅうのか。スパニッシュっぽい?
(一曲目は「リリー・マルレーン」だったけど。あくまでもイメージで)
ここで歌われた一曲が、私たちでいうところの「大統領様」で。
もちろん卓治が歌う歌詞とは違うんだけど。
あーーー、卓治の歌をジェンヌが歌う、って
こういうテがあったわなーーー、と意表を突かれてねえ。
最後は「脱走兵と言われても、命の限り逃げる」って歌詞で。
でも歌い終わった後の台詞が
「憲兵隊に射殺された脱走兵は短い命を終えた」で。
ああ、あの歌にはこんな続きが・・・
今度卓治で聞いてもオチを思い出しちゃうかもね。

*卓治版「大統領様」は →ココ← で視聴できます。
 画面左上の「Listen!」をクリックしてね

2部はショー。
スーツもジャズも。
驚いたのが「SALAMA YA SALAMA」が使われたこと。
BMBより原曲に近いアレンジでしたが、
好きな曲なので嬉し涙。
あ、オープニングの下級生の衣装は
リカコンのツナギだと思うわ。

アンコールは「チェ・タンゴ・チェ」。
これも嬉しくて。ステキで。カッコよくって。
ボロボロ泣いちゃいましたよ。

構成・演出は酒井先生。
もう、轟さんの魅力が出まくり。
ありがとうございます。
概ね、
轟さんが歌う→
衣装替えのため退場し次の曲の頭を下級生が踊って繋ぐ
の、繰り返しなんだけど、
この流れが実に自然で。
ひろみちゃん以下の下級生にも見せ場があって。
無駄な場面が全くない。
音楽は吉田先生、編曲は富鞍先生、竹内先生、
振付は羽山先生、名倉先生、若央先生、
衣装は有村先生、装置は新宮先生、
演奏は「イケメン揃いの」ザ・スクラッチ。
ホントにホントに、素敵な舞台で。
金があれば午後公演も見ちゃったよ。
(無いから見なかったけど)
幸せな時間でした。
 

追記
轟さんは、おそらくだけど、
100周年イベントのために残っているんだろう。
そうなると、あと7年は宝塚にいるわけで。
いまなら、トップ・オブ・トップとして
各組で主演も、ビジュアル的な違和感はない。
でも、あと数年もして。
いまの専科さん達と同じぐらい
各組トップとの年齢差が開いたら
どうなるんだろう。
通常公演での主演は難しくなるのかなあ。
コンサートも、こういうタイプじゃなくって
もっと、DSや、歌ONLYのコンサートになるんだろうか。
ダンスにしても、ここまで動けなくなるよね。
そう思うと、こういう形式のコンサートって
すごく貴重になっていくんだろうなあ、と
ちょっと寂しく思ったのも事実です。