真琴つばさライブA
■2002/07/21 (日)
 いろんなことを思いました。なにから書けばいいのやら。まず、コンサート自体は思っていたよりずっと良かったです。マミちゃんは意外と宝塚以外の持ち歌が多いし、宝塚の歌といっても「Endress Dream」や「ESP」とか外部作曲者の歌だったので「懐かしメドレー」にならなかったのが良かった。それなりに曲のメリハリがあったし、衣装もイロイロあった。伸ばす部分は相変わらずブレるけど、音程とかはそんなに気になるほどじゃなかった。当面ライブだけで食っていくことは可、と思う歌唱力です。とりあえずライブBの立ち見目指して体力作りをしよう。
 で、思ったのは、「この人、ある意味すごくラッキー」でした。マミちゃんって、どこかに書いてあったけど、芸風がオネエとうかオカマというか。両性具有のように「男でもあり女でもあり」というよりは「男と女の中間点」ってカンジだよね。マニッシュとかボーイッシュとかとも違うの。男・女それぞれからほどよいところにいるっていうのかな。カッコよく言えば「ジェンダー・フリー」。違うか。ファンはそういったところが好きだと思うの。私もね。で、幸運だと思うのは、彼女の地声−歌声も喋り声も−がちょうどそれに合っていたというのかな。よく男役さんは自分のキーじゃない声で歌ったり喋ったりするので、退団後は地声に近い範囲の仕事をするようになって、その結果「男役」から遠ざかるけど、マミちゃんは、現役時代の魅力を維持できる声を持っていたのが大変幸運だと思う。幸運なのか努力の結果かはわからないけれど。だから、私たちは宝塚で見たマミちゃん&その魅力を、外でも見ることができる。舞台化粧も素顔とかけ離れていないことも良かったね。そして、それは男役トップの退団後の道(選択肢)をひとつ追加してくれたとも思う。今までは退団後、芸能界に入るのなら「女優」になるしかなかったけど、「女」の部分を強調しなくても生きていける、ということを示してくれたのは非常にありがたいことだ。そして、もうちょっと退団が後だったら、みきちゃんもこの道を行けたかも、と思うとちょっと悔しく羨ましい。例えて言うなら、昔の漫画家はデビュー作は必ずラブコメだったけど今は雑誌によっては一作目から好きな作品を描ける、に近いかな。みきちゃん「女優」なんて遠回りしなくても自分を売る道があったのにね、って思った。う〜ん、うまくまとまらないな。ま、いいか。

>