帝国劇場「ミー&マイガール」
■2006/06/10(土)
前半は、もう少しノリが良ければ、、、と思いました。
井上くんは王子キャラなので、下ネタは滑るなあ、とか
すごくすごく頑張ってコメディに取り組んでいるなあ、とか
そんなことを思いつつ、乗り切れずにいたら・・・

パーティー前の涼風さんが、まずキレて。

んで、「ランベス・ウォーク」ですよ!
これは、もう、力業だなあ。
これが始まると、もう、我を忘れちゃうわ!!!!

これで客のテンションも上がり。
2幕のマントがプシューのあたりも
笑いがおきていました。

前回の唐沢&木村版で、すっごく不満だったのが
最後のビルとマリアの別れ。
唐沢さんのビルは、たんに出て行く、ってカンジでしたが
井上くんのビルは、マリアが自分を
「ウィリアム」ではなく、「ビル」と呼んでくれたことを
ちゃんと受け止めていました。
キスも、唐沢ビルは「勝利の証」として求めていたけれど
井上ビルは、もっと違う。
「家族のキス」でした。
ってことは、演出が悪いんじゃなくって・・・(ry

最後は「ランベス・ウォーク」の歌詞が書かれたボードが降りてきて。
客も総立ちで歌いました。
客席降りでは、塩田先生まで!!!!!!
オケの方もノリノリでした!!

主演の井上くん。頑張っている。
タップも形になっている。
公演後半になれば、コメディ部分も滑らかになるのでは。
笹本さんのサリーはいじらしくて、可愛いね。
最後のドレスはアン王女風。
作り直してもらえて良かったわ。
前回のドピンクなドレスは下品だったから。
下町娘の時と、レディになったときの差も
ちゃんと表していました。
まあ、それにしてもだねえ。
前回はなんだったのだろう・・・、と思う主演カップルでした。
これぞ、ミュージカルだよねえ。
これくらい歌えるカップルだと、
見ていて楽しいです。

若い二人が主演なので、芝居を締めるのは脇のベテラン勢。
ジョン卿は前回に続き村井さん。
ああ、井上くんとは、先日まで祖父と孫。
その時は共演場面は無かったけど、
同じカンパニーだったせいか、ふたりの絡みはテンポが良かったです。
そして、今回はなんといっても涼風さんですよねえ。
まだまだジャッキーができるのに〜〜、と思ったけど、
緩急自在な演技。
ある時は、厳しいクソばああ、
ある時は、コメディエンヌ、
そしてある時は、「ビル」の叔母。
上手いなあ。。。
無理して笑わせようとせず、
あくまでも「マリア」として笑わせる。

ジャッキーの純名さん。
高音の伸ばす音が多い歌、例えば2幕冒頭の歌は良いな。
でも1幕などの、低音のアップテンポの曲は苦手そう。
「♪ いまに見てごら〜ん」は、ずっと男役で聞いてきたので
ソプラノが入ると、とっても新鮮。

見終わると、「やっぱり楽しい作品だな」って思います。
一人、好きな人がいればなあ、
もう一回行くんだけどなあ。
もう一回・・・・・
行きたいけれど、どうしよう。