月組(東京宝塚劇場)「パリの空よりも高く/ファンシー・ダンス」
■2007/02/15 (日)
あさこは悲しいほど、植田先生のコメディが似合う。
もう、そりゃあ、涙が出るほど似合っている。
なんとなく、マヤミキの面影が・・・。
リカちゃんに当たらなくて良かった、と
申し訳ないことを考えてしまった。
でもさ、「暁のローマ」よりは
ずっといいと思うよ。
寝なかったし。
寝てやり過ごさなきゃ神経がもたないってトコもなかったし。
原作があるぶん、芝居はそれほど破綻がない。
幕開けのショーは、いつものだけど、やっぱり華やかだし、
ベテランにもいい役を振っているし、
若手にも台詞があるし。(←小芝居の余地もあるってもんよ)
主題歌も単純で覚えちゃうし、
まあ、良いとは言えないけれど、辛くはない。
それだけでもありがたいか。
あさこは数回台詞を噛んだけど、
それもご愛敬さ。
キリヤンの歌には惚れ惚れ。
腰回りもだいぶスッキリ。
髪の毛を整えて登場のところ、格好良かったよ。
ゆうひはダメダメ弟キャラ。カワイイ。
あさことの台詞の掛け合いの間もバッチリ。
かなみちゃんがねえ、可愛くてねえ
オープニングの紫のドレスも可愛いけれど、
3人の男に言い寄られてるのに気がつかない天然さも可愛い。
「私は、誰からも愛されたことがないから・・・」
そんなこと
ないよー

君は誰からも愛されているよ。
あひるは、もうちょっと弾けて欲しいなあ。
マチオは定位置。
タキさんは、月組に溶け込んでいると思うわ。
ゆらさんも大好きだったけど
この年齢の組子、ってのは、芝居的には必要よね。
みゆちゃんは綺麗なドレスを着てたよ。

芝居が思ったほど駄作ではなかった代わりに
ショーはいまいちかなあ。
「ジャズ・マニア」と構成が似ているような。
ちょっとワン・パターン。
体調がよいときに見れば面白いのだろうか。
赤い衣装の後ろ姿の男役群舞。
えらくカッコイイ人がいる!と思ってた人は、
振り返ったら越リュウだった。
ああ、鼻血が・・・。
こちらでも若手がどんどん出てきている。
ねねちゃんが、3組のデュエットに入っている。
もうここまで来たんだねえ。
(確かに大きいかも)
ふじこちゃんはロケットでソロがあった。
良かったね。

なんとなく、若手台頭を感じた。
それに伴ってか、路線整備。
キリヤンは2番手確定だね。
すっきりしたわ。
まさき&マギーはどうなるかなあ。
なんとなく、明日海プッシュの方が強そうな気が・・・。

そーだ、園加。
劇場に置いてある粗筋の紙のショーの配役に名前入り。
前々の宙組なんて、二人の名前しかなかった。
そんなようなところに、園加が名前入り。
大出世!と思ったけど、ショーを見て納得。
「あんなに踊れる人は誰だ!」って
誰もが思いそうな踊りだった。
名前を入れておくのは客への配慮だよねえ。
月に来たら余計に濃くなったかしら?
越リュウと並んでくれたらウハウハよーーーっ!
これからが楽しみだよーーー。



■2007/03/04 (日)
諸事情により、芝居はパスして
ショーのみ見ました。

やっぱり、園加ちゃんの踊りはいいねえ。
シャープなんだな。
越リュウのネチっこい踊りとはまた違う味わい。
しかし、若いのか、おっさん系なのか
掴めない人だ。
どちらでもいけるのかな。

ショーは、芯になる人中心→総踊りの場面が続き
とりとめが無い。
も少し、若手の銀橋渡りとか使って
繋がるといいねえ。
でも、踊りが多くて、
そこだけは見応えがある。
「シェラザード」で、
くらりんにちょっと似てる?と思った子は
れみちゃんだった。
もうこの世代が使われるんだなあ。

どこでだか忘れたけど、
みゆちゃんが袖にはけていくとき
髪を手で振り払っていたのが
格好良かったよ。



■2007/03/29 (木)
心も荒む年度末。
そんな時に見る植田ショーは華やかで気持ちいい。
こんなに美しい世界があるって、
なんて素晴らしいんだろう。
今日は2階3列の下手側。
ピンクのドレスのみゆちゃんがよく見える。
ふんわりしたスカートをなびかせる姿に
心が癒される。
ああ、宝塚って、いいなあ。
植田先生も悪くない。
可愛いみゆちゃんを見て、
マギーの長い脚を見て、
クネクネの越リュウを見て、
と、
目移りしている時に、
真ん中で踊っているあさこが
ものすごくハイテンションで
笑っちゃった。
その元気が嬉しかった。


なんてーのは、
芝居に入ったら、吹き飛んじゃった。
あさきり、あさかな、あさゆひ、は
すごくいいのよ。
ノリがいいのよ。
未沙さんも間がいいし、
あひるもだいぶテンションが高くなった。
本当に、出演者が芝居をどうにかしている。
すごいな、役者さん。
古い話を古いまま世に送り出しちゃう先生も、
ある意味すごいよな。


ショーは、前回観たときは
意外と踊っていていいじゃん!と思ったけど、
それは、ショーだけ観たからだったようだ。
芝居と続けて観たら疲れちゃったよ。
あさこの連続波状攻撃だもんなあ。
もちっと、メリハリが欲しいよな。
齋藤くんのような、これでもか!!!の
徹底攻撃じゃないんだよね。
場面ごとに作っていったら
いつのまにか、あさこメインの場面ばかりになったような、
「無策」のイメージなんだよな。

園加とみっぽーのダンスコンビは
実に舞台映えするなあ。
「シェラザード」の場面って、
たぶん、プログラム上は
あさこが王で
かなみがシェラザード
じゃないかと思うんだけど
(プログラムは買っていないので実のところは不明だけど)
舞台を見る限りは、
みっぽーがシェラザードだよなあ。
ってことは、園加が黄金の奴隷か!!
うっはーーーー、だからエロエロなのか。
かなみは、物語の後に、
傷ついた王を慰める新しい女のようだよな。
印象としては。

園加は踊れる。
ダンス対決で、ゆーひが周囲に埋没しちゃってる。
これでいいのか3番手。
キリヤンと園加に挟まれると、
ちょっと辛いよなあ。
さららんはなあ。
ほっくんの隣で、アレなところが可愛かったんだけど、
と、
どーでもいいことを思い出す。

ふじこちゃんが元気に踊っていた。
惜しい気もするけれど、
組内ダンサーはみっぽーがいるしな。
娘役ダンサーにしては漢すぎるんだよな。

不満もあるけど、
あさかなが踊りまくっているから、
まー、いーや、と思う、単純な私でした。


■2007/02/10 (土)
本当は見る気がなかったのよ。
もう3回見て満喫したから。
半分飽きた状態で私が見るよりは
サヨナラ公演の楽間際の土曜日なんだから
トップコンビのファンに見て貰う方がいいよなあ、と
捌くつもりで劇場に行ったのですが。
捌けなかったよ!
私以外でも、捌けず被ってた人が数人いました。
落下傘トップとはいえ、確かにこの状況じゃ・・・
と、思っちゃったよ。ごめんね。
10時55分頃、、、、
ピエール・マルコリーニで冬季限定パフェを食べたいから
早いところ並びに行った方がいいよねえ、
「墨攻」も見たいしさ、
B席3500円だし、パスしちゃおうか、
とかとか、考えていました。
しかし。
蘭とむの慶喜
が、頭に浮かんだ瞬間、
私の足は劇場へ。
うーーーーん、ヤ・バ・イ!ぞ、ワタシ。。。

かしちゃんの龍馬は、
やっぱりイメージじゃないんだよね。
桂より小さいし。
頑張っているのはわかるけど。
芝居自体が「粗筋」で、
書き込みがないのもツライわね。
私はかしちゃんのビブラートは苦手なんだけど、
芝居では役柄のせいか、あんまりなくって。
ショーでビブラートを聞くと
「やっぱ、これが無きゃなあ」と思っちゃった。
あと3作ぐらいやってれば、
苦手だけど好き!まで到達したかもなあ。
ちょっと勿体ない。

仕方がないことだけど、
芝居にしてもショーにしても
もっと、るいるいと組んだ場面が欲しかったなあ。

タニも、アレだよね。
「アーーーーーッ」って気絶してればいいんだよ。
あんまりカッコつけずにさ。
自分の売りをもっと大切にしようよ。

かし&るいのサヨナラなんだから
スッシーの背中にうっとりしている場合じゃないんだよなあ。

まあ、蘭とむを見て満足だ。
ショーの「別れの曲」の場面、
ここでピアノの蓋が開けばいーのに、と思っていたら
本当に開いて、蘭とむが出てきたときは
あまりにも期待通りで大笑いしそうになったんだよな。
今回も「キターーーッ」とワクワクワク。
(ダンスはやっぱりうまい。
 さすが「アール・ハッター」出演だな、と思った)
ほっくんも芝居の「間」が良くなってきたわ。
アリスちゃんの台詞回しも大夫良くなった。