雪組(宝塚大劇場)「愛、燃える」「Rose Garden」
■2001/10/15 (月)
 芝居は衣装が豪華!ただでさえ古代中国の衣装は華やかなのに、轟さんってば王様だから衣装取っ替え引っ替えよ。月影さんも「傾国の美女」なので、衣装も豪華だが、頭に飾りがたくさんよ!内容も期待していなかっただけに良かったかも。「皇帝」と「我が愛」を足してあっさりさせたカンジだけど、こちらの方が人物が書き込まれている。粗筋を読んだだけではさっぱり掴めなかった人物関係も実際見たら良くわかったし。夫差の孤独とか、西施の心の揺らめきとか、二人の心が重なっているようで、すれ違っているようで、最後に一つになる様が感動でした。トドさんもこれをサヨナラにすれば良かったのに・・・と思わなくもなく。轟さんの孤独と夫差の孤独が重なるのよね。月影さんのあの独特な台詞廻しも役に似合っていたよ。ぶんちゃんの范蠡は国(国王)への忠誠の方が愛より勝るタイプなのかな。もう少し2つの気持ちの中で揺らぐ様子か、またはきっぱりと国や自分が大事という気持ちが出る方がわかりやすいかも。実は悪い人、という伏線をもうちょいと張った方がよいかもね。結構当たりだわ、と思ったのがコムちゃんの伍封。アイドル系なのであんまり好きじゃなかったけどよく芝居を締めていた。ここまで芝居できる人とは思わなかったのでちょっとビックリ。将軍にしてはちょっと線が細いけど。ウチの(笑)タニにはここまではできまい。星原さんの伯否は絵に描いたような佞臣。王に忠誠を誓うようでうまく立ち回って越と結ぶ。こういう方がいないと芝居って成り立たないよね。有り難い。東京に来ても、3回くらいなら充分見れる芝居でした。
 ショーは岡田先生の典型的な作品。幕開けでくっきり色分けされた衣装が出てきてちょっと眩暈。白タキの男役を率いてぶんちゃんが踊るところとか薔薇戦争とか、ソフトスーツの踊りとか、単品では迫力ある場面はあるんだけど・・・。前回のショーがパステルカラーで綺麗だっただけに今回ド水色の衣装とかは目にキツすぎました。植田先生もヤバイけど岡田先生もヤバイんじゃない?パターンが読み切れるのよ。バラといえばラヴィアン・ローズにローズアダージオって安易すぎる気もするよ。こちらはあんまり好きじゃないですわ。