雪組(東京宝塚劇場)「愛、燃える」「Rose Garden 」
■2002/01/14 (月)
 記憶以上に眠い話だった。大劇場で見たときは絶賛していたのに。それは多分「大海賊」を見たあとだったから。そしてトドさん個人と、グンちゃん個人には合っていたから。例え作品的にアレでも、トップに合っていればとりあえずOKと思う心がすでに出来ているのね。あああ。しかし、それでも芝居は好きな部分があるし、歌が頭に残るからいいと思うの。「愛は 愛は〜」とか「万歳 万歳 ごおう〜ふさ〜」とか。しかしショーが・・・・。「100万本のバラ」の次に「野ばら」が来るなんてシュールすぎるわ。ほんに、岡田先生の焼き直し失敗作のようだ。魅惑IIでグン&わたるのシーンは意味不明でビデオで見るときはだいたい飛ばしているんだけど、今回もそんなシーンがあったね。ローズ・アダージオ。なんであれを使うのか。まだローズワルツの方がいいのでは?
 しかしな。ぶんちゃんがエロオヤジ臭くなってきたので、そこは楽しめる。スーツの踊りのトコロの足の開き方、腰の落とし方。ほほほ〜。エロエロ〜。好きよ〜。あと手の伸ばし方とか上げた足とのラインとかキレイになっていたわ。それ以上はあまり語りたくないね。

■2002/01/29 (火)
 東京2回目です。寝るかと思ったけど最後までOKでした。本日は1階21列18番?で、オープニングの呉兵入場の時、生徒さんが目の前を通るのさ。前見たときは下っ端兵だと思ったけど、今日見た立ち位置から想像するに、私の前を通った先頭の人ってもしかしたらかしげちゃん?
 さて、公演終盤ともなりますと、皆様の演技に熱が入ってきますね。ようやくぶんちゃんハンレイの行動が理解できるようになった。ムラで見たときは愛と国の間で揺れる男か、国に命を懸けた男かわからなかったけど(それはぶんちゃんのせいではなく、演出上の問題だと思うんだけど)今回は国が一番、それからちょっと離れて愛が2番ってトコでしょうか。すごく悪い言い方だけど、他人のお古の女でも、そのことは全然気にしないぜ!というのはある意味すごい愛だと思うんだけどね。でも、ハンレイは「越王、命!」なんだよね。女は、越王&国と同レベルではない。でも必要ってとこでしょうか。責めるなよ、西施。エンカでさえゴフに忠誠を誓っているのに、越の貴族のアンタが国を思わないってどういうことさ。そう思うのは私がぶんちゃんファンだからか?
 ショーは、ようやくパッサージュの呪縛が解けた気がする。オープニングの緑・ピンク・青の配色も気合い入れて乗り越えれば大丈夫だったし。後半部のファンタンゴ?轟さんとハマコちゃんの歌は迫力あるよね〜。ああ、ハマコのベルが見たいわ〜。そう、あとこのシーンのぶんちゃんの踊り、なんかノルさんを思い出す。星組の特色なのかな。溜めて肩を大きく動かすとか。「♪胸が痛い〜」で銀橋渡るのもとっても好き!しかし相変わらずローズアダージオが嫌いだ。エセバレエ。
 ぐんちゃんもいよいよお別れかと思うと寂しい。そんな好きな人ではなかったんだが、やっぱり長く見ているしね。昔読んだ4コママンガで、いかにも不良って子が「親が死んでも泣かないけど、歌丸師匠が死んだら泣くな」ってのがあった。ぐんちゃんにはそれに近いものがあるかも。

■2002/02/03 (日)
 好き、というのではないけれど、絶対外せないのが芝居のオープニング。「ふさよ〜ふさよ〜父の恨みを忘れるな〜 父王が〜越王に〜殺されたのを忘れるな〜」の辺りが結構ツボでございまして。頭回っちゃうのよね〜。そして宮女が出てきて歌になり、西施が出てきたら・・・。

sleeping time・・・・

だって話はわかっているし。衣装チェックも終わったし。第一、昼食を2時過ぎに食べたので満腹タイムだったのだ。ゴフが死ぬ辺りとか、トド・グン・ブンの三重唱から見ればいいかなあ、と思い、ぐっすり寝ちゃいました。ごめんなさい。グンちゃん、もう辞めちゃうのに。でも「皇帝」も寝たからね。仕方がないね。ラストの「風を受けるトドさん」はしっかり見たよ。

 ショーは結構見慣れてきたわ。最初の色とか、アップリケとしか思われない紋章とかは気合いで乗り切る。「ジェラシー」もアレンジがダサダサと思っていたけどトドさん黒エンビ(スパン付き)にテンションを合わせればOKね。ローズ・アダージオは目をつぶり、脳内にデュランテの踊りを展開したよ。その後の「愛は〜川に似て〜人は溺れる」だっけか?(ちょっと歌詞が違う気が・・・)あそこは「歌の雪組」って気がして好きだ。

 本日でぐんちゃんは最後。宝塚初見から見ていた人が、また一人辞めていく。寂しいな。お気に入りがすべて退団したら、私も卒業できるのかな?

 ところで、この日は髪の毛を切ってから劇場に行ったのですが、「これからどこかに行くんですか?」って言われたので「宝塚」って正直に答えちゃったんですわ。そうしたらその美容師さんは修学旅行で大劇場観劇をしたらしく「内容は覚えていないんですがタイトルは『キス・ミー・ケイト』だったと思う」って言われたのよ。「キス・ミー・ケイト」と言えば。

ナツメさんがトップの時の花組で、確かナツメさんが髭をつけて、ター&リカで「トゥー・ダン・ホット」を歌って、つうか、多分二人が組配属された初舞台ぐらい?もとはMGMのミュージカルで主演はタップの女王アン・ミラー。シェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし」を下敷きにしているやつ。

と、思わず蘊蓄たれそうになりましたが、我慢しました。そうしたら「宝塚って撮影禁止じゃないですか。それを知らずにフラッシュ焚いたらすごく怒られて。その記憶しかないなあ」とさらに言われました。その時私が隣だったら頭蓋骨砕いたよ。