花組(梅田芸術劇場)「源氏物語 あさきゆめみしII」
■2007/09/06(木)
前作は1時間40分の一幕もの。
今回は二幕になったけれど、いくつかのストーリーを
「刻の霊(ときのすだま)」が繋いでいくという作り方は同じでした。
そうじゃないと、あの長い話は舞台化できないよね。

基本的には、初恋の人の面影を求めて
女性の間を渡り歩く光源氏、でしょうか。
筋が通ってOK!という人もいれば
それを理由にしちゃイカンと思う私もいます。
誰からも愛され、誰もを愛すでもいいと思います。
どんなふうに描いても、
ムカツク男には変わりない。

とは、言うものの、平安絵巻は
それはそれは美しい。
本当に、動く絵巻。
ショー作家の草野先生ならではだね。
最後に付いた洋物のショーも素敵だった。

中階段の上に1人が通れる程度の階段を上から降ろし
大階段ふうに。
(タガー登場みたいだったわ)

オサちゃんのファンってワケじゃないけど
若いタニちゃんを見た後だと、
さすが!と思う部分が多いな。

彩音ちゃんの歌と台詞はだいぶ良くなった。
藤壷と紫をちゃんと演じわけられていた。
儚げで凛とした大人の女性と
可愛らしく少女の部分を残した女性。
ピッタリだった。

まとぶんの刻の霊は、進行役。
オサの時ほどの「この世の以外の者」感は無かったな。
ショーの黒髪では「セイハタト!」と
思っちゃいました。

壮くんは、2幕以降の方が深みがあって良かった。
人がいいだけの若者よりも
大人の役の方が合っているわ。

さお太さんの朱雀帝も押さえた演技で良かった。


黒タキダンスは、やっぱ花組だな。