宙組(東京宝塚劇場)「ベルサイユのばら2001」
■2001/07/17 (火)
 想像していたよりも悪くなかった。星組よりはおもしろかった。それは3列目で見たというよりも、宙組が本編そのままではなかったからなように思う。ある意味同人誌のパロディみたいなのよ。「27話と28話の間に二人に何があったのか?本編設定パロ(シリアス)」みたいなカンジとでもいうのか。だから意外にすんなり見れるところがある。これは、例えばRPGのゲームが公式の小説出したときに「違う〜っ!」って思って、同人誌のローカル設定の方がよっぽどしっくりくるわ!っていう気持ちに似ているかも。
 この話の主役はなんといってもアントワネットですね。さすがハナちゃん。貫禄も気品もありました。優里ちゃんは「彼女にしてはがんばっているな」としか思えなかったけど、ハナちゃんはやっぱり「現役の中では彼女こそがアントワネット」って思わせる。すばらしい!場面ごとにドレスが違うし。対するフェルゼンは・・・。ううむ。たかこさん自体はかっこいい。軍服が似合うので深く考えたくはない。例の馬車のシーンも、幸運にも(というべきか?)歌詞を明瞭に歌うタイプではないので、「王妃様〜っ!」っていう雰囲気の方が先に伝わってそんなに恥ずかしくはなかった。CGはびっくらこいたが。でもさ〜、王妃が「家族水入らず」を楽しんでいるのに、「私は愛に生きる」って国を飛び出すのって、よくよく考えるとマヌケだよね。あんまりツッコミたくないけど。ま、いいかね。かっこいいし。
 その他。さえちゃんオスカルは某所で言われているほど悪くない。なんというかね。耽美ではないのよ。アンドレよりも体格がいいでしょ?だから、ノル・オスカルが男性と同等に働くホワイトカラーのキャリアウーマンだとしたら、さえちゃんはガテン系なのよ。そのガタイなら女でも適職だよね、って言われそうな。某氏ではないけど「体は男でも心は乙女」みたいなイメージなので、心の動きが女でも自然で、女々しくはないのよ。オスカルではない気もするが、芝居的には悪くないよ。うん。特に私はミズがそんなに好きではないもんで。さえちゃんに甘くなっちゃうんだよね。あとロザリー。あっこちゃんはちょいとフケ気味。それよりも「下手にに生き延びさせるなら死なせろ」って台詞が2回もあってビックリよ。そういう女なのか?あとの若手はようわからん。組長とタキちゃんが良かったな〜。マリア・テレジアの芝居は新劇でヘンだったよ。