「Bryant Park Movement」
■2003/01/15 (水)
 退団後のぶんちゃん主演?のダンス公演を観てきました。2部構成で、1部は3話のオムニバス。仕事が忙しい夫を持つ妻(蘭香レア、夫役はダレン・リー)、公園で理想の男を思い描く女(朝宮真由)、被写体としてしか愛されていないのでは?と疑問を持つモデル(中村音子)、ぶんちゃんはその3つを繋ぐような狂言回し的な役とそれぞれを見守る天使様ってカンジでした。パンフレット買っていないので私の勝手な解釈ですが。2部はジャズを中心としたショー。
 公演自体は、まあ、面白く、好きな人が出ていなくても1回5千円くらいなら見てもいいか、ってトコです。ただ、ぶんちゃんがね。なんと言えばいいのでしょ。ダンス公演の中で、一人だけダンサー体型でなく、踊りもダンサーというのとは違うのが、少々辛いかも。1部で、場面転換のところで歌うんだけど、今まで高かったダンスのテンションがそこで低くなってしまうというか。特に、女性なんだけど男性シンガーとして店に出ている、という設定の中、女性として出てくる部分では、中心にいるべき人の求心力を感じられないというか。逆に男性(役)として出ているとき&2部では、ダンサーでない部分をトップ男役オーラでカバーしているので見応えはある。それは楽しい。しかし今後女優として生きて行くなら、そういう方法は取れないわけで。いつも主演が来るとは限らないんだし。でも、ぶんちゃんは「男らしさ」で売っていくのも難しそう。私の好きな部分の商品化は厳しいというか。そう思うとマミちゃんは突き抜けているよな。個性といい、売りどころといい。
 他のメンバー。レアちゃんは抜群に踊りがうまい。これほど踊れたら、そりゃ沖田総司なんかやっている場合じゃないってさ。朝宮さんはダンサーというイメージはなかったけど、まあ、ダンス公演で見られる踊りはできていた。音子は存在感がある。技術的にはレアちゃんの方が上だと思うけど、音子は目を引く。すっかり女らしくもなったし(ただし中島みゆき系の女らしさね)。ダレンは顔がデカイ(ゴメン)。でも踊りはうまい。歌もいい。さすがにブロードウェイの人だ。話が前後するけど、構成・振付もいいよ。わかりやすいけど陳腐じゃないしノリもいい。しかも、皆さんが踊り狂った最後の方にぶんちゃんを出して、ぶんちゃんに拍手が行くようにしている。うまいよ。月組に振り付けてくれないかなあ。