月組(市川市文化会館、佐賀市文化会館)「大海賊」「ジャズマニア」
■2001/10/27 (土)
 ヤフオク+さばきで昼夜見てきたよ。だって、リカちゃんがそこにいるんだもん。仕方ないよね。

 全国ツアー初日とあってアクシデント山盛り。マイクがうまく入らなかったり、死んだ人が舞台袖に下がらないうちに照明ついちゃったり、照明の色替えのタイミング間違えたり。今日はファンばっかりだからハラハラ、で終わったけど、そうじゃなかったら大笑いされるよ!芝居の脚本は若干手直しがありわかりやすくなったかな。
 「大尉は一人でボートに乗っていただく」
   → 「大尉を縛りあげろ。ボートに乗せて流せ」
とか。しかし、ツアー向きじゃないね。舞台装置的に。回り舞台、セリ使いまくりの本公演と比べると背景がさびしいばかり。
 人。ケロがいない舞台は平気だけど、ケロが抜けた舞台を見るのは辛いわ〜。ああ、ケロ〜。ケロに限らずね。若手ばかりで寂しいよ。その中で舞台を支えてくれたのは組長・副組長に加えて光樹すばるさん。エリちゃんの替わりに拝み屋を演って下さりました。舞台が締まりましたわ。タニのエドガーは若い。若すぎる。勝手にしてくれ!って気がする。キリヤンのキッド。ああ、ナオちゃんカムバ〜ック!!ナオちゃんの濃さを見た後では薄くてつまらん。それ以上にさ、最初からエミリオより弱そうなのよね。こちらも若すぎ。でも二人を比べると、キリヤンの方が技術はあるがタニの方が華がある。というか、空間の占有率が高いというのかね。やはりタニの方がトップ向きだ。実力はアレだが。聞き耳のほっくん(北翔海莉)は大ヒット!顔はまだまだ女の子っぽいけど、軽いお調子者。歌も台詞も聞き取り易いよ。踊りはうまいし。プッシュは理解できるね。組替えのさららんはユウヒと被るキャラかな?顔はミズっぽいかも。あまり目立たない。越リュウはステキ!結構出番があった。けどフレデリックの鬘はヘン?
 主役コンビ。えみくらちゃん、歌は少々不安定?でも鬘が変わってGOOD!です。おでこを出したら顔がデカク見える、というのがわかったのか、結構前髪付き。42edもオリジナリティがありました。そしてリカちゃん。声は出てるよ。特にショー。ストーミーウェザーはフェロモン出しまくり。撃墜されたよ。

書ききれない分はまた明日。

■2001/10/28 (日)
 いよいよ「ジャズマニア」がMy楽日。寂しい〜。九州まで見に行きたいくらい。主題歌とか凄い好きなのよ。
 本日は8列目だったのでオペラグラスがなくても表情は充分に見えました。オープニングのエレーヌがエミリオのロザリオをかけているのもわかったし。えみくらちゃんって化粧が変わった?綺麗になったと思うんだけど。表情も良くなったよね。エミリオに対する気持ちがちゃんと出ている。それに対するリカちゃんもね〜。もうエレーヌが好きで可愛くてたまらないのがわかるのよね〜。船上の出会いとか、新総督邸での再会とか。その割にはゆらさんとイチャイチャしていて、海賊になってからイロイロと覚えたことがあるのね〜(爆)ってカンジが、またよろし。うひゃひゃ。お姫様抱っこやエレーヌの船を押し出すところは男らしく逞しくです。当分はあの胸元は見れないのね。
 海賊の若手達はようやく慣れてきたのか、細かい芝居がありますね。エミリオ鍛えるとか船上の決闘禁止のあたりとか。麻真さんのドクターも、ケロのイメージが強い役を彼女なりに作っていたね。でも、やっぱり最初からエミリオが一番強そうなんだけど。ラッカム船長も相変わらずステキ。エミリオが船長になったときはホントに嬉しそうでさ。ラブラブ度アップ。越リュウの前髪がおかっぱ風一直線からブローが入って(笑)格好良くなっていたよ。
 ショー。なぜか伊織さんの幻覚・幻聴が現れる。「スウィング!」とかさ。あの濃さが懐かしい。それはともかく。曲とか構成とかすごくいいわよね〜。最後まで無駄なシーンがないし。セットも少なくなったけどスカスカってほどじゃない。私の好きな「三日月のくせにハーフムーンと書かれた吊り物」がなくなっていたのは寂しいが。それにしてもタニプッシュが著しい。既成事実を作りに来てる気がした。

 全体的に若い!ってカンジですが、ようやく紫吹トップ体勢が板に付いてきたって気がします。ショーの中詰めでは、かつてマミちゃんから受けた覚えのある「トップのオーラ」が感じられました。求心力っていうの?えみくらちゃんも初々しさはなくなってきたけど、踊りとか良くなってきて、真ん中にいる自覚が感じられました。ガイズも行くぞ〜。

 関係ないが市川文化会館。大海賊とギエムのポスターが並んで貼ってありました。リカちゃんとギエムが肩を並べたのね(爆)


■2001/11/18 (日)
 いや〜、行っちゃいましたよ。9:40東京発の飛行機で博多入り。そこから電車で佐賀行って。JASは佐賀行きがないからね。で、14時公演&18時公演(大楽)見て博多戻って一泊して翌朝博多出発で出社。できるかも、と思ったらやっちゃうんだよね、人間ってさ。
 さて、そんなわけで遠路はるばる見に行ったのですが、感想はと言えば「駄作はどう頑張っても駄作。いや駄作は突っ込むポイントがある。しかし凡作はそれすらできない」でした。役者がどう頑張ってもどうしようもない舞台ってあるんだよね。特にこの芝居は盛り上がるポイントがあるようでないから。役者のパワーを爆発させるところが実はないんだよね。ああ。でもリカちゃんの海賊の野性味は増していたし、えみくらちゃんが超ラブリー。エレーヌを船の中に横たえるとき頬をなでなでしてて、すっごく愛情を感じたよ。
 ショーも大爆発系じゃないけど、うん、好きよ。やっぱ「ストーミーウェザー」。マミちゃんは「お前が消えたあの日」が結構前のことっぽい。大人だからさ。往時を思い出している雰囲気。だけどリカちゃんはまだまだ引きずっているっぽいよね。ああ、歌詞おこししなきゃ。「お前が去ってから自分は嵐の中に投げ出されて一人でいるようだ。でも俺は忘れられない」って詞が一条さん、とか思っているのに。「暗い雲の彼方に輝く太陽が燃えている」これは五代君、とかさ。佐賀まで行ってなにを思っているのやら。
 あとはね、やっぱ越リュウなのよ。踊りがますますキレイになっている。パワーもあるけど、ポーズ自体も美しい。そうそう、越リュウのことを「ヤンさんとミキちゃんを足したような」って隣の人が言っていた。そうか!確かに頬のコケ具合がヤンさんかもしれない。とにかく越リュウがこんなに真ん中にいるのを見る機会はないって気合い入れて観てました。でも昨年の博多座でもそう思ったような・・・。
 タニちゃんはショーの歌がやや丁寧になったぶん、芝居の悪役度が低くなった。演じ分けはまだまだ難しいかな。キリヤンは大爆発!からはほど遠く。ようやく死のロードが終わる〜ってとこでしょうか。やはり伊織さんの幻影が現れる。「エミリオちゃ〜ん」ってヤツね。さららんはまだ浮いているかな。気障っぷりが芸になるとこまで行くといいんだけど。