星組(東京宝塚劇場)「ガラスの風景」「バビロン」
■2003/02/16 (日)
柴田、オイッ!!
って、ちょっとだけ言いたくなりました。ごめんなさ〜〜い。でもさ、全然ダメだと思う。中村Aかと思ったよ。「こういう話を描きたいんだろうなあ」というのは見えるんだけど、カットしすぎなのか、すべてが唐突。犯人がわかるところ(ま、配役でバレバレだけどさ)も、主役二人が愛し合うところも。いきなり「愛しています!」って言われても、そりゃ、いつからなんだい?謝先生らしい演出ではありますが、男女の愛が全然書き込まれていないですよね。女は不倫で男は人に言えない仕事をしているのに。なのに、無駄に挿入される歌と踊り。半端に難度高しの振付だけど、ここで踊らせるより一言でも台詞を多くして話を通して欲しいよ。「これが青春!」って歌もなんだか。退団者に役を振りすぎたのかなあ。すごく散漫。ショーを見ている気がしましたよ。しかも「女は家庭に入れ!」なんて、谷・石田じゃあるまいしさ。不倫は全然悩まないのに。退団者がいなければ1回でいい作品です。専科の姉妹が救いでした。
 ショーも期待していたほどでは・・・。黒い極楽鳥が出たときは「おお、オギー」と思うのですが、それ以外はむしろ齋藤風味。ポツポツとイイところはあるんだけど、全体としてまとまりがないなあ。
 あと、両方を通じて着回しが多かった(涙)なぜウェストサイドの衣装を着とるんじゃ〜、とかボレルーで見たぞう!とか。エリザの後だと予算がないのね(T△T)役者陣は良かったです。ああ、勿体ない。

■2003/03/08 (土)
 前回見たときは「う〜ん?」と思いましたが、2回目もやっぱりそう思いました。場面場面はいいと思う。突然二人が恋に落ちるのはなぜ?なんて理屈を考えず、そういう場面なんだな、と割り切れば二人の芝居はとてもいいと思う。でもやっぱり繋がらない。恋愛部分は柴田テイストで若者部分が謝テイストっていうのかな。もしかしてプロヴァンスの太田先生が演出して、踊りと歌をできる限り排除して、ストリートプレイにして、二人を中心に描いたら良かったのかも。「バビロン」は踊りがいいので嫌いじゃないんだけど・・・。齋藤テイストだよね。
 今回は退団者がたくさんいるからどこを見ていいかわからない。そんちゃんのキンキン声もこれが最後かと思うと寂しいなあ・・・。