宙組(東京宝塚劇場)「白昼の稲妻/テンプテーション」
■2004/01/18 (日)
 今回の宙組は大劇場で見て、あまり好みではなかったので東京はパスしようと思っていたけど、役代わりがあったので頑張って行きました。全体的に芝居は大劇場で感じたとおり。復讐話、階級(身分)の話、下町の話等々、散漫になりすぎ。どれか一つに絞ってくれるといいなあ。タキちゃんにあれほどの見せ場が(話の流れ的に)必要だったのか?ルネがいなければ描けない話はあったのか?疑問はつきません。また、やはりハナちゃんが不詳というか。8年の月日が・・・と言っているからには少女というほどではないと思うのだけれど、演技がどう見ても16〜18歳のイメージなんですわ。彼女自身の問題というより、演出上の問題なのかもしれないけれど。本来なら、苦労の末の復讐だと思うのですが、それにしては衣装を含め若々しすぎるような。まあ、いいけどね。あとはタカコさんの劇中劇の歌がなあ〜。キーに合っていないんじゃないかなあ。高音すぎて、女の子の声になっちゃっているよ。
 で、役代わりのとうこちゃん。色悪でよろしいですな。ミズも色気があったし、ヒゲが似合っていましたが、影の主役のぽっぽさんの愛人というには少々若すぎるかなあ、と思っていました。でも、とうこちゃんはその点バッチリですね。オヤジ臭いよ、ふふふふふ。歌はさすがにうまくいね。耳に優しい歌声で、とてもとても好き。でもミズの破壊力のある歌声がちょっとだけ懐かしい。
 ショーは2階から見ると色の氾濫で、なかなか目に楽しいショーでした。タニの女装は、どこから見てもオカマだべや。いや、可愛いんだけどさ。胸も、乳房というよりは胸筋だよな。ふー&くらを見た後だと、ハナちゃんはさすがに「デュエット・ダンスのプロ」って気がしました。見栄えがするなあ。でも、大股開き等で本来感じさせなきゃいけない生々しさとか、なんというか「肉欲」とは無関係な二人ですね。それが魅力だと思いますが。