専科+雪組(日生劇場)「花供養」
■2004/09/07
眠かったなあ
私はオクで2階S席を1500円で購入。そういう輩も含めて、昨日は7割ぐらいの入りでは?宝塚としては空いているけど、一般的には普通の入りかと。席が空いていることより、気が付けば私の前・右・左の席の人が爆睡していることこそ問題よね。私も寝たけどさ。話はわかりきっている新劇系で。これを退屈させることなく見させるには、まず脚本だな。説明台詞がやっぱり多くてさ。うちの昔の常務が外部で講演するとき必ず有効求人倍率の話を入れたって話を思い出したわ。それっぽい数字をいれると話がもっともらしくなるってこと。植田先生の脚本もそんなカンジだよね。どれだけすごい行列かを表すのに、数字で表すのはやめてけれ〜と思いますわな。そんな説明台詞じゃさ、役者だって表現できないよ。わかりきっている筋を緊張感を持続させるのは役者の力量も必要だと思うけど、それでもねえ。こんだけ話がスカスカじゃ、どうにもならない。役者が綺麗な衣装を着ている、以外に、それほど意味がないような芝居でした。
 もちろん、専科の皆様は大変素晴らしかったです。汝鳥さんは春日の局。もしかして私が初めて見る女役?無位無冠で天皇に拝謁した女傑をうまく演じていました。邦さん、城さんは公家方の女性。淀みない台詞(京言葉?)、美しい所作で実に雅。公覚尼の磯野さんも風格がありました。この辺が見たくて行った私としては、この四人で1500円のモトは取った気分。轟さんは、まあ、轟さん。となみちゃんはなんちゃって京言葉っぽい。轟さんもキムちゃんも関東の言葉遣いだから、となみちゃんに無理させなくても良かったんじゃないかなあ。美人でヒロイン系ではあると思うけど。キムちゃんは、かなり芝居がうまくなった。今回は良い経験になったのでは?中宮和子のシナちゃんは、はんなりした風情がとても良かったです。育ちが良く、純粋無垢な雰囲気でした。ハマコのよしは、何気に山村紅葉な役回りでした。暗い芝居において、明るいアクセントになりつつ淀みない説明役。でも、それほど濃くなくて、最初はハマコだとわかりませんでした。こういう役もできるんだね。