星組(日本青年館)「花のいそぎ」
■2004/08/08 (日)
 まとぶん初の単独主演です。これで青年館若手シリーズ制覇。さすがにバウは行けないので、タニ・ユウヒは見られません。ってか見ません。ちゅうか、見ちゃイカン。
 大野先生の作品は初めて見たのですが(演出自体は「飛鳥・・・」で見ているけど)、なんちゅうか、かなり散漫なカンジですね。私の不勉強のせいもあるのですが、一度見ただけでは人間関係が把握できません。藤原氏も誰がどの系統なのかわからないし、「文章院」だの「勧学院」だの、大野先生にとっては常識なのでしょうが、私にはサッパリ。しかも、その色分けのためだとは思うのですが、それぞれの制服(?)を団体で着られちゃったら、役者の顔も判別できません。ただでさえ、白塗りなのに。内容自体も、学園物、超能力者物、悲恋物を混ぜすぎて、結局、話の盛り上がりポイントが掴めませんでした。肝心なところで寝ちゃったもんで、篁と三の君がどうなったのかわかりませんでした。今度ネタバレ板にでも行ってきましょう。ショーはなかなか楽しかったわ。
 まとぶんは、単体で見れば堂々と主役を張っていました。声もいいし、演技もいい。真ん中も合う。しかし、なにぶん白塗りなもんで、群衆の中に、皆と同じ制服で入っちゃうと判別つきません。これはまとぶんよりは演出側の問題だと思うんだよね。大劇場なら強烈なライトで判別させることは可能だと思うんだけど。コトコトはそれなりに品はあるし、歌も芝居もいいんだけど、やっぱ発声がマズイかも。カ行は相変わらずガ行になりがち。「良かった」が「良がった」になってるよ。「です・ます」の「す」も消えちゃうし。2番手はレオン君。琴がうまい。が、やっぱり混じる。専科の萬さん、一樹さん、そして柚長はやっぱりウマイ。特に柚長さんは間がいいなあ。それを除いて目立ったのは潔姫の南海まりちゃん。冬庭でも良かったけど、今回も良かった。声が綺麗で品がある。ヒロイン系の芝居バッチリ。あとは。。。。ごめん。。。。白塗りだし。。。。。。
 と、まあ、4作品見てきて、一番楽しかったのはユミコのネイキッドでした。小柳ちゃんの大劇場デビューが楽しみ。齋藤君はショー作家ONLYで。大野先生は、もうちょっと勉強の必要有りかな。ああ、景子ちゃんの凱旋公演も見たいなあ。