宙組(東京宝塚劇場)「鳳凰伝」「ザ・ショー・ストッパー」
■2002/10/29 (火)
おさすがでございます、
おハナ様

(注:キルヒアイスの口調でね)
と、しか言いようのない芝居でございました。さすがタイトルロール。娘役トップとしての在任期間の長さには腹が立ちますが、そのおかげでコレが見られるのなら、ま、それも、いいか、と、思わず納得してしまいます。豪華な衣装を着こなして(宝塚グラフで見ると刺繍バリバリなのにB席からではただの布にしか見えない!)、化粧も髪型も美しゅうございます。「聞け〜北京の民よ〜」の低い歌声も迫力があります。それでいて、どこか浮世離れしているので、陰惨な歌でもグロくはない。その上、歌も踊りも上達しているのよ〜!う〜ん、言うことないです。ハイ。
 芝居は、ううむ、確かに歌劇だ。歌を歌い継ぐ。舞台に何本もマイク立てちゃうし。いや、それ自体はいいんだけど、なんか、オペラ調の歌と宝塚調の歌が入り乱れて、少々違和感。あと、長い話をまとめたから仕方がないんだけど、いかにも粗筋なんだよね。ゼンダでも思ったけど。で、ゼンダの時はマミちゃんとか、タータンとか、檀ちゃんとか、ケロとか、コモちゃんとか、濃い人がいたのでそれなりにアクセントになって楽しめたんだけど、宙組ってあっさりだからさ。ハナちゃんの「熱い、熱い・・・」以外はあんまり濃くないので、ピリッとしないなあ。こういい大仰な芝居は、もっとコッテリ・ベタにやって欲しい。グワワワワ〜ッ!って盛り上がりをもうちょっと出してくれたらなあ。
 たかこさんは、カッコイイ。それだけで、もう良いのだ。ミズは地味だなあ。歌もタニなみだ。水に入る必要があったのか?かなみちゃんも、彼女の死でトゥーランドットが愛に目覚めるはずなのに、芝居が弱い気がする。なぜ死ぬのか伝わってこないよ。アデルマのふづきさんは、なかなか色濃い人だ。もっと強く演じてもいいと思うけど。
 ショーは最近の中ではヒット。芝居が歌中心だったのでショーは踊り中心だが、結構踊っているし、場面のメリハリもあり飽きがこない。久々の三木先生のヒットだわ。ロケットも羽を使用しておもしろい。時間短縮のためにパレードを端折るってのは、すごい発想だね。タキちゃんの歌、ポッポさんの踊りも堪能できて楽しかったよ。

■2002/11/07 (木)
 やっぱハナちゃんの「聞ぃぃぃぃぃぃぃぃぃけぇぇぇぇぇぇぇ〜 北京のた〜み〜よ〜」は好きだなあ。2回めだと、オペラ調と宝塚調のギャップもそれほどかんじないし。これは本当に一般の人に見て貰っても恥ずかしくないデキだわ。内容も歌も踊りもビジュアルもバッチリ。今回は主演の他にスッシーとぽっぽさんチェックをしていました。スッシーとミズの銀橋での踊り、もとい、剣での闘いは迫力ありましたよね〜。ぽっぽさんもカッコイイ。好き好き。う〜ん、でもやっぱりかなみちゃんの演技がダメだわ、私。某所で何故彼女が死ぬのかとかはわかったんだけど、かなみちゃんの演技からは汲み取れないわ。歌ほど演技はうまくないというのかな。ミズは、歌声も芝居もあんまり好きじゃないんだけど、どの辺が魅力とされているかはわかるようになってきた。
 ショーもイイわね。タンゴのところがとても好き。今回は芝居もショーもあたりだわ。自由の女神を除いてはね(笑)