月組(東京宝塚劇場)「花の宝塚風土記」「シニョール ドン・ファン」
■2003/07/05 (土)
 My東京初日です。気合入れましたので和物ショーは最後まで見ることができました。コウちゃんのカッコイイ場面をずっと寝ていたのね。ごめんね〜。さすがに手や腕の動きが他の人に比べると段違いに良いです。黒い着物も似合いますね。リカちゃんは青天で和物なのに「紫吹淳」で、そりゃ〜〜、もう・・・。でへへへ。ってカンジっす。くららちゃんはムラで見たときは着物に着られていましたが、今回はちゃんと衣装として着こなしていたと思います。特筆すべきは朝みち子さん!実に可憐で可愛らしい上に日舞がとても上手な人がいると思ってオペラグラスで見たら朝さんだった。オペラグラスで見ない限りは若手の娘役にしか見えないほど、全然年齢を感じさせません。こういう人がいるから侮れないんだよね、宝塚。これからも和物のショーでガンガン使って欲しい。

 芝居は、やっぱりな〜。ロドルフォの台詞だとドンファン・ブランドはレオが学生時代に立ち上げ、その辺りからすでにがロドルフォがデザインを描いていたよう。それならレオは名プロデューサーでいいじゃん。自分がデザインしてもいないのにハリウッドのキング気取りでイヤな男よ、レオってばさ。あとさ〜、やっぱオペラ座関係がね。客席から見ても顔色が悪いってわかれば舞台に出さないよ。ベッシー校長は、ちゃんと生徒のこと見ているって。それにさ、バレエ学校はフランス国籍の人しか入学できないんじゃない?マリーはベルギー人だよね。その他いろいろ心に引っかかって芝居の世界に入れないなあ。
しかし
ショーの幕開け
階段で背を向けて
ポーズを取っている
リカちゃんを見たら
そんなこたぁ、
どうでもいいっっっ!!

って思っちゃうね。この一瞬のためだけに金払ってもイイ。この瞬間、私の脳味噌は蒸発よ。うううう〜ん、これを見るために生きている私よ。

 本日はキリヤン休演。某掲示板で芝居での代役ほっくんについていろいろ書かれていたので、ほっくん(だけが)大躍進?と思っていたら、意外にもさららんの出番が増えていて嬉しい。かわいいぜ、さららん。

 終演後、友人が帝国ホテルのベビールームから子供を引き取るのでついて行き、ロビーでお菓子あげたりのところで私も遊ばせてもらいました。それから駅に向かったら、ちょうどリカちゃんが出てきたところでした。ありがとう、あやちゃん。


■2003/07/10 (木)

 ラスト10分のショー、板付きのリカちゃんを見て涙が出そうでした。これが見られなくなる、ということよりも、ちゃんとトップとして充実期を迎えた後に退団公演ができる、そのありがたさに対してでした。ぶんちゃんやチャーリーは1作だったし、実年齢は違うとはいえほぼ同時期にトップになった同期のタータンは(演目数としては)3作。この3人については、私自身の中でそれなりに味わい尽くしてきた思っていましたが、やっぱり6作ぐらいやって、トップとしては不安定 → ん?イケるかも → 安定期 → 充実期 → 円熟期を迎え退団、って流れを見たかったかも・・・と、今日のリカちゃんを見て思いました。リカちゃんは任期は短いとはいえ、その流れを見ることができたのでファンとしては満足です。多分、リカちゃんはトップとして盛りの時に卒業できるでしょう。その状況を幸せに思います。

 本日は休演明けということもあり、みなさんの気力が充実していました。和物ショー、ゆらさんはうまいけど、やっぱり重心が腰のあたりで洋舞の型。コウちゃんはもう少し下で日舞の型になっており、この辺さすがだと思います。それならリカちゃんは?と申しますと、そんなことは超越した「紫吹淳」という型です。以前某掲示板でリカちゃんのことを「あれは『紫吹淳』という生き物」と書いた人がいましたが、まさにその通りですね。

 芝居は、まあ、相変わらず。修道院の場面がかったるいので目を閉じて音楽に集中しています(ジゼルやアベ・マリア、ムラの三崎さんは音が元気すぎでした。東京の伊沢先生はしっとりとした音で芝居を助けていると思います)。マリーが死んだのは卒業公演から半年後なので18歳ぐらい。7歳下のジルはその時11歳。で、だいたいプロのダンサーになるのは16歳とか18歳なので、最低5年はロドルフォがゴーストライターをやっていたんだよね。とか考えていたら、私が意識を飛ばしている場面で、どうも「ドン・ファン・ブランドを立ち上げてから10年ゴーストライターをやっていた」というロドルフォの台詞にあったようで。ますます謎なレオ様のキャリアなのだった。

 あと本筋と関係ないんですが、穂波亜莉亜さん、カジノの場面では超セクスィーなドレスですね。前から見れば普通なのですが、横がすごく空いています。胸が見えそう。


■2003/08/02(土)
リカちゃん、
あなたがいなくなったら
どうやって生きていけばいいの
(涙)

なんてことを考えながら見ていました。例えこの先女優になるなどで舞台に立つことがあるとしても、大階段の真ん中で踊ることは無いわけで。ああ、この一瞬を大切にしましょう。いつの間にか来日しなくなり風の噂で引退したらしい、なんてことを聞くバレエ・ダンサーがいることを思えば、サヨナラ公演があって、ちゃんと最後の時を見られるのは、ありがたいことなんだけどね。
 和物は、佐渡おけさのあたりが好き。青天でも掛け声かけまくりのリカちゃんなのだ。シブジュンなのだ。カッコイイのだ。逆に「れんげ草〜」は嫌いだ。昔の女にこだわるリカちゃんは好きではないのだ。研1の口上の場面と差し替えになった、コウ・サエ・ユウヒ・さららんの場面は楽しいのう。これはビデオには残らないんだよな。さびしい。
 芝居は、やっぱり、レオ様が苦手。「この手で美を作り出す」とか言ってるのにゴーストライターを使っていることになんの葛藤もない。マリーを死なせたことは後悔しているけど、クリエーターとしてデザインできなくなった自分のことを、どう思っているかわからんのだ。ゴーストライターを使ってでもファッション界のトップにいたいとか、自分より劣るロドルフォのデザインを使わなければ会社を維持できないこととか、その辺の悩みがまったく感じられないんだよね。理想の女性について語ったのは学生時代。だから逆算すると殆どがプロのデザイナー時代はゴーストライターを使っていたわけで。それなのに、クリエーターとして傲慢なのは、どうよ?と思うの。DVDを買うまでの道のりが長くなりそうな作品だわ。
 コウちゃんは充実した舞台でした。今までありがとう。サエちゃんは羽が似合うわね。くらりんとラブラブなので、別にこのまま行っても構わないよ。どうせリカちゃんいないんだし。ユウヒはだいぶ余裕が出てきてますます大人の男の魅力。ほっくんはギャグに走りすぎかな。さららんは歌声が出るようになった。気がする。
 学ランダンスや大階段で、さららんがいいとか、コウちゃんがいいとか、いろいろ聞くのでチェックしなきゃ、と思っていたけど、
リカちゃんしか
目に入らなかったよ

やっぱりね(爆)