宙組(東京宝塚劇場)「カステル・ミラージュ」「ダンシング・スピリット!」
■2002/03/14 (木)
 13日から職場のメールサーバーがダウンし対応に忙しかったため、観劇予定を思い出したのが当日の朝、電車の中だった。こういう時、お忘れ券が出る宝塚はありがたい。しかし対応は本日も続き会社を出るのが遅くなったためタクシーを使った。いつもは歩くのに。それなのに運ちゃんは曲がるタイミングを間違え大回り。初乗り料金で止めてくれたけど。その上日生の前あたりがモタモタしていたのでそこで降ろして貰って走っちゃった。いつも走らない私が。宙組なのに。でも宙組だからか。月組なら6時前には会社を出ます宣言しちゃうか。

 そんなわけで体調最低で見たカスミラ。小池さんらしい作りでスーツ物。嫌いじゃないんだが・・・。やっぱ薄い。すべてが薄い。たかこさんがさあ。暗黒街の大物ってカンジがしないのよ。ただの正直者。まっとうな人にしか見えない。ハナちゃんもさ。テイラーはパトロンでもちろん肉体関係は普通に考えればあるんだろうけど、それは感じられない。「この城の中に軟禁状態」ってわりには、「宝石もドレスも返すわ」って言ってあっさり出られたし。いいのか、それで。これが多分みきちゃんやマミちゃん主演なら合ったんだと思う。この二人の主演だからあっさりしすぎでアクセントがなかった。そんなわけで印象に残るのはマフィアのボスで濃いオヤジっぷりを発揮した伊織さんだ。ヤバイ、ファンになるかも。樹里もあっさりさんだ。嫉妬に狂っているようには見えない。ミズは組内2番手としてはまだまだ頼りない。ミズならウチは勝てる(笑)。そしてかなみちゃん目立たず。彼女でもハナちゃんの障壁には成り得ないのか?
 ショーは好みじゃないなあ。メリハリがないような。踊りも好きじゃない。主題歌もノリにくい。
 総じてあまりおもしろくなかった。次は体調万全でがんばります。

■2002/03/21 (木)
 2度目です。体調万全で臨みました。でもやっぱり、たかこさんはあっさり。良い人。「暗黒街の天使」ではなく「天使」だったわ。汚いことを、汚いとわかってやってきた人にしか見えないんだよね〜。その手で、とは言わないけど、彼の命令で人は死んでいるはず。そういう役のはず。でもそれは見えないなあ。かといって、なにか大きな夢のための手段というわけではなく。カステル奥でエヴァ・マリーと再会したとき、「しっ」って言って出てくるけど、それがイマイチ。え〜、悪いというよりは私の思う男役の型じゃないのかな。休憩のトイレに並んでいるとき、そこが格好良かった!って言ってる人がいるから、私じゃない人の心を掴んでいるってことよね。ま、いいか。スーツ物見れたし。
 ショーはノリノリ系ね。途切れがないけど、う〜ん、ひたすら同じテンションで続いていくカンジでメリハリがないような気が・・・。専科3人が黒タキで交互に出てくるところは好き。でも炎はあまり好きじゃないかも。びっくりはタキちゃんだ。歌の人のはずなのに、次期組長のはずなのに、宝石の場面?でダルマに腰ヒモヒラヒラのドレス&編みタイツで踊っている。悪いとは言わないけど、むむ、ここは若いお嬢さんで見たいよね。

 とにかく可もなく不可もなく。たかこちゃんが舞台の真ん中に立っていて、ハナちゃんがコスプレしてくれればOKな組なのね。私の好み的には。

 そうそう。本日は限りなくヅカ初心者(男性)の方がWOWOWの抽選に申し込んでチケットを当て、それでお誘いいただいた公演でした。小池さんのスーツ物は、話としてはおもしろいけど宝塚としては少々暗いのでは?って感想でした。ショーはオープニングのたかこさんの肩につけた黒い羽が笑いのツボだったようだ。ロケットは、それ自体より、ミズが1曲歌っただけで衣装を換えて出てきたことに感心していたようだったわ。

 で、あっこちゃん、慶ちゃん、さようなら(涙)慶ちゃんは花組時代から一応知っていたし。最近ではハッチさんの若い版な顔が好きだった。あっこちゃんはなんといってもヴィンデッシュだよね。東宝版を見ても「少なくともヴィンデッシュは勝った!」と思ったもん。うたかたのエリザベートも良かったなあ。踊りもうまかったし。いなくなると、ちょっと寂しいわ。