黒い瞳  Byきんちゃん

 黒い瞳というのはプガチョフのことかい、ニコライ?当たり前のこと聞くなよな!ってカンジの「黒い瞳」でしたね。ゆうこさん最後でカワイイ役どころだし、踊りもあって良いのだけど、主題はやはりニコライ&プガチョフ。友情を越えた関係。出だしがいいよね。ニコライに助けてもらうプガチョフ。一目会ったその日から・・・ってヤツです。(どうでもいいけど、ここでプガチョフを助けなければ反乱は起きなかったし、ミロノフ大尉も死ななかったのでは?)その後なにかにつけニコライを助けるプガチョフ。敵対した人は殆ど縛り首なのに。なぜニコライだけ許す。しかもなんども。その上ニコライもプガチョフをアテにしているよなあ。マーシャを助けに行くときも、会えばなんとかなると思っているだろう。
 この作品ビデオで見返すと以外とプガチョフの出番ってないんですよね。出だしと、コサックの集団と、橇と、ラスト。あ、たくさんあるか。出だしの浮浪者っていいよね。ただのヒゲオヤジではなく、なにかをおこしそうな予感をさせる男。マミちゃんの手に音を立てて口づけしちゃうし。次のコサック集団。綺麗なカッコになったけど、まっとうな人間でないのがアリアリ。「俺の握るこの手綱」の歌好き好き!しかし圧巻はなんといっても橇!ソリの中!お互いの立場は認められなくても、個人としては認めあっている。「俺は炎、君は水、近づくな流れて行け!」ってニコライを心配してるでしょ!「お前にはわからない、俺は賭けを打って出たんだ」きっとニコラスはわかっているよ。(この場面のリカちゃんの表情好き!)そして気を失っている女を放って抱き合う二人。世界は二人のために。「この女はミロノフ大尉の娘です」って言ってるガイチの方が正しいのよ。ああ、それなのに、あんたたちってば・・・・。
 それでマーシャを救出したものの、二人で故郷に帰らず、マーシャも行くなと言っているのにプガチョフの最期を見たいと言って振りきる男。そんなにプガチョフが気になるならなんでついていってやらんかい。ラストもせっかく女帝陛下が「マーシャを探せ」と言っているのに、あらまあ、プガチョフ見にいっちゃうし。一体どっちが大事なの?って聞いたら選べない、とか言われそうだね。へへへ。
 とにかく、ま、マミ・リカがすごく合っていて、拮抗していて、凄くおもしろい芝居だったね。橇のシーンの歌は実に説得力があり、リカちゃんも歌がうまくなったなあ、と思いました。そして退場するところ。演技として、その役に対しての拍手をもらったリカちゃんをみて感動しちゃったね。ここまで来たか、と。成長を感じたわ。特に月組に来てからは誰かがやった役ばかりだったので、リカちゃんのオリジナリティが感じられて良かったです。
 客席で聞こえたんだけど「2番手がこれだけ良ければなんでもできるね。い〜な〜」と言ってる人がいました。「ふふふ、そうでしょう!」と言いたくなったね。一人一人が個性があって、二人揃うとアヤシさ倍増。そんな月組をいつまでも見ていたいです。

***黒い瞳***      三本指詰太郎

 

完璧リカ・マミでしょーってば。女なんか眼中にないもん。風花ヒロインなのに・・(涙)

ブガチョフはニコライにゲロ甘だし、ニコライも、結構ブガチョフに頼ってるしぃ。男同士の友情を越えたものを感じたよ!!

リカちゃんが「もっともっと礼をするつもりだ」と言った時の空気ったら凄いわ。一体どんなお礼をしてくれるのかしら!何がそこまでさせるんだー!!恐ろしいって。マジ。

リカちゃんたら、リカちゃんたら、マミちゃんに激ラブなんだもの。見てるこっちが恥ずかしくなってきちゃう。マミもマミで、女ほっぽって先にプガチョフの最後見届けに行っちゃうし。

        ・結局、女は二の次かい。可哀想になあ。

確かにお坊ちゃまだなあ、ニコライは。恋の詩をしたためちゃって浮かれてるあたりはホントそれこそ♪所詮お坊ちゃま〜

歌、ハマり過ぎ。ウケてしまった。ガイチのスネ夫的キャラがいい具合にマッチしてたと思うよ。好きな女に袖にされた腹いせなんだろうけどさ。ストーカーの素質充分。ははは。いい2番手になりそう・・なんて思ってしまったよ。楽しみ。伸びて来てるから。

好きなシーンは、プガチョフとニコライが雪の中馬車に乗って行くところ。もう後戻りできない男と、なんとか止めたい男。お互い好きなのに、メチャメチャ心の友(以上!)なのにどうにもならない葛藤!!あぎゅーん!なんてそそる設定なんでしょう!もしかして煽ってる?煽られてる?わしら?

ヤバいでしょ。もう。抱き合っちゃうし、見詰め合っちゃうし。

芝居的に風花の印象薄いのよね。彼女=踊りという図式もあるのだろうね。意味も無く(いや、あるんだけどさ)踊るシーンが多かった気がする。そのくせショウの方は踊ってるにも関わらず風花を堪能した気がしないのね。多分わしの見たい風花の踊りが見られなかっただけだろうな、と。もっと踊り狂って欲しかったわ。

だってリカちゃんと組んで踊ってるのにあんまり面白味がないんだもん。勿体無いよ。

3人のバランスがいいだけに風花の退団は惜しいけれど、マミ・リカ(いや・・リカ・マミって感じ^^;)はもう暫く堪能できそう。

月組ホントいい感じです。今後に期待大。


ル・ボレロ・ルージュ  Byきんちゃん

 詰太郎が書いていないということで、我々の中での評判がわかるというものだ。ナマを見てた時はあまりおもしろいとは感じられませんでした。場面ごとの繋がりがないようで。かといって全編ボレロというわけではないし。ハイ、私が悪いんです。歌劇で三木先生がりかちゃんとゆうこさんをバンバン踊らせるって言ってるのを読んだから、期待しすぎちゃったんですね。実際見ると大振りで動いてはいるけど、細かいステップはあまりなくって・・・。こういう踊りが見たかったんじゃないやい!と思いました。ゆうこさんもりかちゃんとばかり踊っていて、最後なんだからマミちゃんとのデュエットダンスが見たかったなあ。そして中詰めの「カルナバル・インフェルノ」。「地獄は最高」という歌詞には力が抜けるよ。この話もよくわからない。死神まみちゃんは女が死ぬのを待つ、ということかい?変身したりかちゃんは好きだけど、その前のガキンチョは個人的には好きじゃないっす。ジプシー・イン・ブラックも期待したほどは踊らなかったかな。「情熱の翼」は良かったけど。歌も踊りも好き。3人でひっついちゃうところが好き!りかちゃんの笑顔がサイコー!!
 それと懺悔。「カルナバル・インフェルノ」のあとの一人で歌い銀橋を渡るシーン。歌がキツいな、と思いました。ファンだけど。あと覚えているのはまみちゃんの衣装が凄かったこと。上海以外は常に光っている。まみちゃんはカッコイイよね。足も長いけど、手も長い。手をクネクネさせるところなど、表情があって良いね。この辺はりかちゃん適わない。
 と、ナマでは思っていた。でもNHKの放送を見たら結構イケてる。歌も平気。私の思いこみが悪かったのかな。それよりも私の頭が腐ってきたのね。りかちゃんさえ出てればノープロブレム。そしてハラショー!西條三恵ちゃん、たくさん出てたのね〜!まだこの時研2?研3?まだロケットにいるのよね。なのに「情熱の翼」で千紘の後ろとか、いろんなところで確認できますね。しかもロケットでアップになっている。やはりスター候補生。りかちゃんと組んで欲しいなあ。でも、このままいくとタニちゃんと組みそうだよね。