花組(日本青年館)「マノン」
■2001/05/13 (日)
 あさこちゃん初の主演で〜す。あさこちゃんが好きというわけではないのですが、かなみちゃんをしっかり見たいということと、マノンが割と好きな話ということと、フィナーレの並びが近来稀にみる濃さということで、ついフラフラ行って来ました。多少サバキは出ていましたが、客席は概ね埋まってました。タータンの「凍てついた明日」よりはずっと入っていましたわ。
 話はね、やっぱ中村A。あの原作が( ← っても、私はマクミランのバレエしか見てないんだが)単調でしたな。なんというのかな。人物の書き込みが全然足りん。もともとタイトルロールのマノンではなく、ロドリゴ(原作だとテ・グリュー?)を主役に持ってきたのでしかたないのかもしれないんだけど。それでもロドリゴは悪くないかな。落ちぶれていくだけだからね(笑)。マノンがねえ、純情なのか、目先の欲に弱いのか?身持ちがいいのか悪いのか?お嬢様と言われてたけど、品があるのか、ないのか。兄ちゃんも(どーでもいいが、マノンが「兄のレスコー」って紹介してるけど合っている?レスコーって名字じゃないの??)近衛兵なのになんで妹を売るんだか?わからん。しかも展開が読めすぎるというか。途中でウトウトしちゃったわ。主演のあさこちゃんは、ファンじゃないものから見ても、まあまあ良い。修行を積めばトップ狙ってもOKかな。私の好みからすると、やや声が高すぎる。レスコーの蘭トムもなかなかによろし。歌がうまいよ。でも、やっぱ、かなみちゃん!出てきてすごい拍手貰ってる。もしかしたら檀ちゃんより貰っているかも。確かにボリュームはあるが良い役者だ。
 そして!オープニングとフィナーレのショー部分はめちゃくちゃイイッ!これだけでも4000円の価値は充分にありました。スペイン物よ!フラメンコよ!!これだけスペインッ!!っていうのは「哀しみのコルドバ」以来ではないか?花組ってやっぱ踊れるわよ〜!嬉しいわ〜!!なんちゅうかね、このショー部分がメインで、芝居がオマケかな。私はチャーリーの声&歌声&芝居があまり好きじゃないのでトップはどうかな?と思っていたが、この人達バックにガンガン踊ってくれたら芝居は我慢してもイイと思った。そして夏美さんと矢吹さんは濃かった。ステキ。