星組(大劇場)「黄金のファラオ」「美麗猫」
■2000/05/25 (木)
 飛行機日帰りで行って参りました。「砂漠の黒薔薇」以下とも、良かったとも言われ、ちょっとドキドキで行って来ました。
 芝居。ううむ。悪くはない。セティとナクトムの友情は好き。ぶんちゃんのセイタハトはもの凄くカッコイイ。黒髪のロン毛、無愛想な暗い男、でもハートは熱いのさ。「お前のためなら死ねる」とか言っちゃてさ。わははー、好き好き〜!オトコの悪役も良かったかな。さえちゃんの神官(下っ端)もキレイでした。でもセティが今ひとつわからん男だった。神と等しいファラオなら、大神官ごとき左遷すればいいのに。ファラオになったとまどいとかその辺りの書き込みが足りないような・・・。男性の衣装が限りなくローマの服なのも変かも。神官はエジプトなのに。あと主題歌と音楽が合っていないよ。突然熱くなったり。むむむ。ハズレではないが平均点をやや下まわるってとこ。
 ショー。三木先生らしく場面ごとの繋がりがない。しかも今回は1場面の中も完結していない。歌が終わるのと暗転のタイミングがずれていたり、ジプシーも「盛り上がるぞ!」と思ったところで終わる。このテンションをどこに持って行けというの〜!それとクラブ(?)のシーン。黄色のジャケットの暗黒街風の男に緑のチャイナドレスの女。デジャヴゥーーー。「ル・ボレロ・ルージュ」の上海じゃん!もう、三木先生たら!オトコが踊りまくるし、研1さん達の使い方はよろしいのだが、いかんせん主題歌が残らない。こっちも音楽が弱いなあ。こっちも平均点よりちょっと下。ぶんちゃんはカッコイイ。特に最後の方で銀橋渡り終わってのけぞった時の顎の線が好き〜!
 総合的に大ハズレではないけれど・・・。大ハズレなら突っ込めるが、これくらいだと何も言えない。なんか、消化不良のようで、もどかしい。もうちょっと熱く語れるといいかも。
 ノルさんがなまじ器用だからなんでもこなしちゃうけど、それが個性に結びついていない気がする。ホントは背広の都会派コメディーの人なのよね。この手のコスチュームがいっそ似合わなければ良いのに。でも星組だから避けて通れないのか。この作品は決して駄作というほどではないけど、再演物に挟まれた新作として代表作になるかと言われれば厳しいかも。ま、開けたばっかりなので、東京に来る頃には熱くなってるかもしれない。期待しています。