月組(東京宝塚劇場)「長い春の果てに」「With a Song in my Heart」
■2002/11/16 (土)
 東京公演My初日。芝居、ショーとも大幅な変更はナシ。芝居はやや台詞が増えてわかりやすくなったかな。えみくらちゃんの最後のドレスが赤いストンとしたドレスに変わりました。かなり大人っぽくなったカンジ。でも「勇者のお守りなの」の台詞が子供っぽい気がする。あそこはもう少し「勇者のお守りですのよ」的な方がイイ気がする。でも、それ以外は、みんないいよん。
 ショーは、隣に月組初見でチケット取ってくれた人がいたので気合い入れてみました。前回、タイのシーンは寝たんだけどね。うん、やっぱ前と同じ様な印象かな。もう少し作りようがあるだろうが、と。でもロジャース賛歌・デュエットダンス・男役フィナーレダンスも追加で、ちょっと嬉しい。最後に見所ができて良かったな。
 リカちゃんは相変わらずステキよ!喉が厳しいかな?と思うときもあるけど。前述の隣の方はリカちゃんのダルマを見て「おそれいりました」と言っておりましたわ。ホホホホホホ。あとワタル君ね。彼も、じゃねーや、彼女もカッコイイわよん。そして越リュウも。フフフ。

■2002/11/28 (木)
ワタル君の
ナマくるぶし萌え〜

あっ、イカン。つい理性が・・・。いやん、でも、この芝居、バリバリのアテ書きだから、役者さんの魅力倍増ですわよね。あのさ〜、ワタル・クロードを見て、みゆきの「I love him」を思い出すのは私だけ?モチロン私だけでございましょうな。愛そうなんて思わなければ、愛を貰えなくても悪くてもゼロでマイナスではない。「それならば私はなにも失わずに生きてゆけた」。でも何か忘れていないか?そう、自分は、自分から誰も愛したことはない。「それで生きたことになるの?」「長い夢の後本当の願いが 夢の中 目を覚ます」だっけか?みゆきが紅白出場決定の時期じゃなければ思わなかったわなあ。イカンイカン。
 芝居はね、身内に亡くなっている人がいると感動倍増です。私も死んだら父に会えるのかな?と思ったり。場面場面の繋がりがやや平坦なんだけど、気を抜く(=寝ていい)場面が少ないので退屈しませんね。ラストのエミクラちゃんが前回より大人っぽくかんじた。髪型変わった?ショーは初めて眠くならずに見た。やっぱ東京版の方が断然イイ。最後の黒タキとかね。あとロジャーズ賛歌のリカちゃんのソロ・ダンス。「ジャズ・マニア」の時よりカッコイイ。好き好き。
 本日はマミちゃん観劇のため、役者さん達、特にリカちゃんが気合が入って、とてもおもしろかったです。アドリブもあったし。
 それにしても月組、個性がバラバラでいいなあ。踊りが全然揃っていないところが結構好きなの。肩で踊る越リュウ、腰が入りすぎなケロ、大きく見せようと思って少々遅れがちなキリヤン、頼りないタニ、いっぱいいっぱいのさららん、シャープなほっくん。そしてリカちゃんの濃いオーラ。その中で普通に見えるゆうひとかね。女性陣は潔い踊りの人が多いよね。女性陣といえば娘役の見分けも付くようになったきたわよん。あいあいはだいたいわかる。ちょっと顔の色が白いか?でも声がハッキリしているよね。音姫すなおちゃんはちょっと頬がこけてるねん。涼城まりなちゃんも踊りでいいポジションを貰っているよね。末子さんには、もうちょっと台詞のある役振ってくれないかなあ。最近ご贔屓の彩橋みゆちゃんはカワイくて目が離せないよ。こうしてハマっていくんだわ。ああ・・・。

■2002/12/08 (日)
 金曜日から風邪を引いていて体力メロメロなのに行っちゃいました。そのためでしょうか、オープニングのるいるいの「ありがとう、ステファン」から涙が出そうになっちゃったよ。彼女の、絶対に生きたいという希望、でも自分の病気をちゃんとわかっていて、全力を尽くしてくれたステファンに感謝している、そんなすべての気持ちが伝わってきました。だからこそ、ステファンのトラウマになったんだろうけど。
 映画を見た後だと、石田先生、うまいこと料理しているのがわかります。ステファン&エヴァ、アルノー&ナタリー、ブリス&フローレンスのカップルが、紆余曲折を経て、うまいところに落ち着いている。クロードもムラでは唐突だったけど、東京ではやや伏線を作ったので、知っていれば(笑)自然かも。これに院長とかいれれば10人ぐらいを書き込んでいるわけで。主役、ヒロイン、敵役の3人しか出てこないような作品があることを考えれば(スター主義であれば、それでも構わないんだけど)、1時間40分の中にうまく作ったな、と思います。だんだん皆の役作りが深くなっているしね。父母のアドリブは母「最近ステファンはやっているのかしら」父「打ちっ放しか。どうだステファン」母「三井住友VISAカード」とステファンに素振りをさせました。
 ショー。どうしたことでしょう。リカちゃん、なかなか声の調子がイイ方だと思うの。なのに掛け声全開っす。ステキっす。「クライム・エブリ・マウンテン」でもちゃんと歌っているしさ。およよよよん。嬉しいわ!ダルマの鬘は金髪ストレート長髪。普段のシャギーより女っぽい髪型なのに、なぜかよりオカマらしく見える。この場面の最後の掛け声も「VISA!」でした。貸切特典と言えば、「ブルー・ムーン」の4人のコーラス。サングラス付きでした。このショーはムラで見たときは、なんてつまらん!と思いましたが、だんだん楽しくなってきています。タキシード多いしね。
 さて、今回の月組、ムラで見たときは、東京は3回でいいかな、と思ってたんだけど、最初は友会で2枚押さえて、友人からカード貸切2枚を譲って貰って、知人からカード貸切1枚を譲って貰って、よし5回と思ったら、VISAが当り、そして阪急交通社貸切を取れたのを最近思い出した。結局、計7回・・・・・・・。

 某所にも書いてあったけど、この話って、救われるべき、助けられるべき存在のエバが、実は皆を救い助けているところがいいのよね。若くして重病人で、同情されるべきエバがね。ステファンにはヤル気を、って書くとヘンだね、生きていく希望かな。ナタリーには過去へ決別する勇気と新しい愛を。アルノーも、いわば逃げ出して来た場所へ帰る勇気を。ブリスには恋人を(笑)。フローレンスにも、どっちつかずの男を捨てる決断を。ピエールには尊敬できる上司を返した。クロードもね。多分、母親が死んだ時に感じた「金こそ全て」の気持ちも嘘ではないと思うけど、でも実際医者になり、誰かの命を救ったときに感じた気持ちも確かにあったと思う。エバの病気を皆が助けようとしたときに、自分の中にずっとあって、でも気づいてこなかった気持ちを思いだしたんじゃないかな。そんなことを思った。
 と言うのが本当の感想のハズなのになあ。リカちゃんステキ!を連発するだけじゃダメだとは、わかっているんだけどね。ふふふ。

■2002/12/12 (木)
 ふと思ったんだけど、アルノーがもう少し早くヤル気を出したらクロードは助かったのだろうか?だって、エヴァと同じようなところに出来た血管腫でしょ?同じようなところでも微妙に位置が違うので手術不可能なのか?それとも手術時間が3分以上かかるくらい大きい血管腫になってしまっていたんだろうか?ま、「財前先生」を書きたかったんだろうな、と思える場面なので別にいいんですが。
 クロードの最短手術記録の話などを聞くと
木野さんと、どっちが上よ?
と、思ってしまった自分が悲しい。クロード・ピエールの並びって木野・真島の並びのようだ、とかさ。クロードにもアナザー・アギトの力が宿ったら血管腫も直ったかも、などとも思ったり。ああ、バカバカ!
 さららん。ショーのタイでほっくんと同じ踊りをすると、ダメダメさが目立ちまくりなのに、それがカワイイ!と思う自分がいる。ココまで気にしてどうするんだよ、私。そういや、さららんが来てシューマッハもいよいよ解散か!と言われたけれど、結局(新)専科2人+シューマッハ+ほっくん&さららん(どっちが学年上だっけ?)の8人体勢になったね。う〜ん、なんて力技。
 で、ショーなんですが、だんだんおもしろくなってきています。本日は2階B席なので、フォーメーションを堪能できました。これは何故だろう?と考えると、もちろん追加場面が良いこともありますが、私が「物足りない」と思った部分をリカちゃんテイスト&月組テイストで埋めてくれているからだと思います。「クライム エブリ マウンテン」も、ムラで見たときは「着回し(シトラスの風)の衣装着て、突っ立って歌うだけかい!」と、あまりの芸のなさに腹が立ちましたが、本日あたりでは月組っていうか、リカちゃんのオーラで腹立たしさが消滅したような気がします。堂々と歌うリカちゃん。ああ、こんな姿を見るなんて・・・。喉も大丈夫そうだしね。チャイナの鬘は金髪ロン毛ソバージュでした。
 お隣は母&母につき合う孝行息子のようでした。「拍手するところはね、トップの会が全部決めているのよ!」って教えていたけど、違う気がするなあ。エーデルワイスの手拍子も「会が(この場合リカ会が)こう手拍子入れろって指示したのよ」って言ってたけど、会なら「歌え!」って指示すると思うんだけどね。

■2002/12/14 (土)
 風邪薬のため頭がモ〜ロ〜としていました。寝なかった自分はエライ。が、声を拾うのが精一杯ね。阪急交通社貸切公演特典。まず、司会がルンパさん。リカちゃんの同期。トーク(ゆらさんとの掛け合いあり)がメチャ楽しかったです。看護婦末子ちゃんの鬘が赤毛ショート。「ドラッグを飲み込んで・・・」を報告する看護婦さん、普段は黒髪ボブっぽいのに今日は肩までの金髪。ブリスとフローレンス。「たまには南の島に行きたいわ」「じゃ、俺の会社に申し込んでくれよ」「そうか、あなたって旅行会社だったわね」「そう、阪急交通社」。でもそのあと辞めるんだよね、ブリス。父母。母が彫刻の移動をあまりにもハリキってやったため父が台詞がうまく出ず。そしたら「あなた、なに目をウルウルさせているの」。あとショー、チャイナのラストの掛け声が「阪急!」でした。
 あと、いろいろあるはずだし、見ていたときはすごく楽しんだんだけど、今は思い出せません。ああ、風邪め〜〜〜〜っ!あ、エリザベート特集本を買いました。おもしろかったです。

■2002/12/17 (火)
 この前友人と「クロードが嫌味まじりにステファンに自分を紹介している時の、ピエールが憧れの眼差しウルウルがカワイイぜ!」などと話していたため(さららんって、自分の理想のクサイ男役の型を持っていて、今はそのギャップがありすぎるところがカワイイんだけど、いつかそれを埋めてカッコよくなりそうな気がしないでもない。かもしれない・・・(弱気)。)、本日このシーンをじっくり見ていたのですが、ここでこんな目つきをしているんだから、クロードって、やっぱりそれなりにステファンを評価していたんだろうな、と思いました。ステファンのプレイボーイでない部分の御高名、それは病院の他の医師からも聞いているんだろうけど、クロードからも聞いているのでは、と。見れば見るほど勘ぐれるというか、なんというか。ヘンな意味じゃなくね。深く掘り下げているなあ、と。
 父母のアドリブ。ちょっと(笑いそうで)辛めの父に、母は「なんだか(あなただけ)楽しそうね!!!」と怒り出ていき、父は慌てて後を追う。息子は「確かに・・・。花粉症かな母さんは・・・あ、父さんか」アドリブやばめ。元恋人「楽しそうな家族よね」息子「俺はハズしてくれよ」。
 ショーの少年時代、リカちゃんがじゃんけんを間違えて初っ端に一人勝ち。慌ててるとワタル君が「オニーッッ!」と決めつけてリカちゃんを指差し指定。その後の白いドレスのところ、リカちゃんが初めはケロちゃんのスカートをめくり「エッチ!」と怒鳴られ、次にユウヒのスカートをめくる。そしたらワタル君が自らスカートをたくし上げて誘惑(笑)していました。とにかく本日はワタル君のパワー全開でしたわ。
 んで、黒タキシードにやはりシビれるショー。オープニングもフィナーレも好きだわさ。ほほほ。エーデルワイス、歌おうかどうか、パレード始まったときは迷っていたけど、リカちゃんから「お歌いください」って言われたら自然と歌ちゃったよ。なんといっても6回目だもんなあ。そりゃ、ウッカリ歌っちゃうってな。

■2002/12/22 (日)
 この芝居中の音楽と踊りが結構好きです。例えばクロードが登場するところ。あの、クキックキッとした腕の使い方が好きだし、音楽も合っている。そのあとのステファン登場で二人が対立する仲だと表す部分もよく描けていると思う。このことは当初から感じていたのに日記にはずっと書き忘れていたので、今回こそはと思って気合い入れてみていたら、なんと解剖シーンでは、ちゃんと院長先生が見ていたんですね。ずっとクロード&ステファンしか見てなかったので、7回目にして気付いたよ。うん、本当、最初はステファン&エヴァの流ればかり見ていて、クロードは財前先生でオマケのようなもの、と思っていたのですが、終盤で、この二人の対立しつつ、お互いを認め合う、という関係が、なんともいえず、まあ、ツボでございました。ワタル君がどんどんカッコよくなっていくし、さららんが可愛くなっていくので、より感じるものが出てきたというか。
 ショーも、ワタル君がイイのう。今までワタル君をカッコイイと思っても、「男」を感じることはあまりなかったの。それがチャイナの辺りはメチャクチャ男臭い。あの〜、宝塚のショーを見てこういう感想を述べちゃうのはどうかと思うのですが、あのあと、椅子の上でヤッちゃうよな、二人、っていうんですか。そんなエロエロさを感じます(注:紫吹&湖月が、じゃないですよ。チャイナの男女ね)。本来男役のリカちゃん相手に濃厚に「男」を感じさせてくれるワタル君は、やっぱ攻めキングっちゅうか。ま、ここまで女と絡むのは大劇場ではなかっただけで、もともとこういう味のある人だったのかもしれんが。んで、リカちゃんがね。男役でも女役でもエロさは変わらないというか。どんな役でもフェロモン出しまくりなんだわなあ、この人。そこがたまらなく好きよ!!ダルマのところではワタル君のリフトちゅうかお姫様抱っこがなくなり、変わりに、コウ・タニ・ワタルの順にリカちゃんがキス。ワタル君とは160度に上げた右足の足首を掴まれたまま濃厚なキス。ああ、やばいわよ〜。中日行きたくなっちゃうじゃないの!
 ってなワケで。今公演はエロエロなリカちゃんが満載で大満足でございました。中詰めの銀橋渡りもカッコ良かったしなあ!!ああ、夢に出てきてくれないかしら!!