月組(日本青年館)「大坂侍」
■2007/06/10(日)
 時は幕末。世間一般の身分は「士農工商」だが、大坂では「商工農士」、すなわち、金を生み出さない侍はもっとも下に見られるのだ。鳥居又七は幕臣だが、大坂生まれの大坂育ちの川方同心。恋も喧嘩も金で買おうとする大坂商人の気質には辟易している。そこにおこった討幕運動。武士としての筋を通すために、又七は上野の彰義隊に加わろうと決意するが・・・

 サブタイトルのとおり「けったいな人々」が盛りだくさん。いやー、石田先生、フロスロットルでやりたい放題。見ていて気持ちがいいぞ。女をうち捨てて大義に生きる男が好きなんだねーーー。基本はコメディなので、気楽に笑えていいですよ。出てくる人、みんながみんな可笑しい。一部だけ、怪しい。いや、もう、どーとでもなれ!だわよ!!

 キリヤンは細かった。顔の輪郭もずいぶんシャープに。こういうコメディでテンションの高い芝居を見てみたかったので嬉しいぞなもし。ねねちゃんは可愛いけど、大きいねえ。対キリヤンだからかな?あーちゃんはすっかりコモちゃんポジション。もりえちゃんとりんかちゃんが息のあったカップル振りを発揮。りんかちゃん、芝居が上手いなー。りんかちゃんだけでなく、こういう芝居だと下級生達の芝居の上手さが実感できます。真咲くんとか蘭乃ちゃんとかもね。いいね。
 マギーちゃんはコメディ軍団の中のシリアス軍団のお頭。赤獅子を付けても身体が小さく見えないのね。脚が長いって素晴らしい。ハーフの顔立ちでも白塗りしちゃえばノープロブレム。と書きつつも、ちょいと眠狂四郎も見てみたい気がするぞ。
 チャルさんとマヤさんは、神!としかいいようがない。お二人の芝居だけでチケだの元は十二分に取れましたよ。そしてマチオがある意味ピッタリだった。石田先生のキャスティング勝ちだね。すごいねー。