「プロデューサーズ」
■2005/08/21(日)
 トニー賞12部門受賞作品の日本翻訳版です。V6の井ノ原氏&長野氏のW主演。さえちゃんこと、前月組トップ彩輝直さんの退団後初舞台ですが、我々の目的はゲイ役の岡さんっす。
 ここ最近は手がけた作品がことごとく失敗する落ち目のプロデューサー、マックス・ビアリストック(井ノ原)は、プロデューサー志望の会計士レオ・ブルームから、失敗に終わった作品への投資は投資家へ還元する必要がない、つまり大コケ作品を作れば儲かる!と聞き、二人で「絶対にあたらない作品」をつくろうとする。すなわち、ダメな脚本、ダメな演出、ダメな役者。それらを集め、マックスは投資家のお婆ちゃま達から小切手を巻き上げ、いざ、「春の日のヒットラー」の開幕。しかし、予想に反して舞台は大ウケ。払いきれない配当を出資者たちに約束した二人、マクッスは逮捕され、レオは出演者の美人女優ウーラとリオに逃げるのだが・・・。
 いや、とにかく面白い。特に劇中劇がサイコーーー。すごいよ、よくあんなネタが思い浮かぶよ。ハーゲンクロイツのダンスなんてさあ。ほんとビックリ。素晴らしい!の一言。全体的なスピードもよく、サクサクと話が進みます。中だるみしているヒマなどないのだ!最初から最後まで笑いっぱなしでした。
 井ノ原氏は、どっから観てもおっさんだなあ。長野氏もそれなりに。二人ともちょっと歌が弱い。その辺はいかにもJだな。坂本氏の方は普通にミュージカル役者だったんだけど。ただ、役を完全に自分の方へ引き寄せているので、ささいな技術論などどーでもいいや、と思っちゃいます。とにかく二人のキャラで話を引っ張らなくてはならないので、そういった意味では適材適所。
 さえちゃんは写真で見るより脚のラインが美しかった。金髪のカツラがよく似合い、ゴージャスな美人でした。一目でどういう娘なのかがわかりますよ。とってもとっても、せくすぃ〜、なので、つい先日までの男役とはかけ離れすぎているところがかえって違和感を感じずにすんだかも。影山璃香よりずっとイイよ〜。退団後初の作品としては上々ですよ。パンツは全開で見せていたので、もうちょっとイロっぽく見せられたら良かったかも(「魅惑II」の「スーパー・ロケット」の方が、ずっとずっとエロいよ)。
 お目当ての岡さんは、もう。。。ふふふ。。。すごいよ。。。なんと言えばいんだか。。。もう、あなたしかできないよ。。。その髪型、その髭、その頬紅、その仕草。。。すごいよ、すごすぎるよ。チラシの千倍以上の迫力がありました(ついでに言えば、彼がいないと歌唱力の全体レベルが非常にヤバかったでありましょう)。藤本さんもオカマがナチュラル。そして踊るヒットラーに大感動!です。松金さんは相変わらずの芸達者。私も80歳過ぎて小金を持っていたら、お相手してくれる若者に投資するよな〜。そして忘れちゃイケないのが鳩ちゃん's。可愛かったです。
 いくつかミュージカル作品のパロディが入っていました。そして最後の場面の看板の中に、「ファニーボーイ 」を発見。作ったんか(笑)本当に端々まで気の抜けない作品でした。