「グッバイ、チャーリー」
■2005/04/27 (水)

 リカちゃん退団後の初のストリート・プレイです。プレイボーイのチャーリーが、人妻との浮気をその夫に見つかり射殺される。神は罰として、チャーリーを女に生まれ変わらせる。。。
 生き返ったチャーリーが、魂は男でありながら体は女、という部分は大笑い。リカちゃんってば、オカマになんか全然見えない。男だよ。けへへへへ。表現としては、どこかマリアンデルちゃん。ノリとしてはオックス様。そんなカンジでございました。頑張って、体にあった「女らしい仕草」をしようとするところは、「バード・ケージ」のネイサン・レインの逆みたいな。「地」が「男」っていうのが滲み出すんだよねえ。
 ただオチが、むう〜ん、ってか。神様の罰というのは「女の体で生きる」というのではなく、愛を受け入れるだけの男だったチャーリーに、初めて他人を愛したとき、その愛を受けれ居て貰えないというもの。その理屈はわかる。わかるけどさあああ。いきなり親友を「女」として愛するようになる、ってのはどういうものかね。突然、一日で、そうなるもの?「女」の体を得たら、自動的に「男」を愛するようになるもんかね。それならさあ、最初からホモでいいじゃん。どうみても、二人とも、女より、お互いの方が大事そうだしさあ。回り道するなよ!と、ちょっと怒鳴りたくなったりして。前半のテンポが良かっただけに、その辺が納得できません。前に演じたピーターなら違和感がなかったのかなあ。ネタ的には鈴木雅子の「フィメールの逸話」を思い出しました。
 リカちゃんは、ビジュアル的には一応、女なんだけど、過去につき合った女性が語る「チャーリーがいかに素敵だったか」の話に、ものすごくリアリティを感じます。だって、カッコよかったんだもん・・・・・・・。「彼から電話があるんじゃないかと思って、一晩中電話の前で待っていて、気が狂いそうだった」ってさ、わかるよ〜。相手がリカちゃんだったら私も待つよ〜〜、なんて、そんなふうに思わせる物質を相変わらず分泌しているリカちゃんでありました。
 んで、個人的目玉はリカちゃんと鈴置さんの絡み。いや〜ん。二人が同じ舞台に立っているだけでなく、台詞を交わすなんて。踊りのアドリブ合戦もあったりして。きゃーーーーっ!さすがに声が通ります。当たり前だけど、すっごく演技が良いです。間がいいんだよななあ。その他大浦さんをはじめ、芸達者な方ばかりでした。楽しかったです。

 カーテンコールの時、松井さんが赤い薔薇(一本)を持って出てきて、リカちゃんに渡しました。リカちゃんは嬉しそうに受け取って、薔薇にキスして、客席に投げ入れました。その横で、鈴置さんが釜飯を持って出て来ていて、リカちゃんに渡そうとしたけど、先に松井さんが薔薇を渡してしまったので、渡すに渡せず、客席に渡していました。どこまでがネタ???釜飯=オカマ、ということなのでしょうが、その釜飯は荻野屋?ちわわちゃんのご親戚のお店?鈴置さんはご存じないでしょうけど、月組繋がりにちょっとウケました。