リカちゃんにメロメロ

 なにから書けばいいものか。私が宝塚を始めた見たのは花組の「心の旅路」。顔の区別なんかできなかった。次は「メランコリック・ジゴロ」。どんな役をやっていたなんか覚えていない。「ブラック・ジャック」はみきちゃんヴァージョンだけ。それから「哀しみのコルドバ」。「フェリーペはこの人」と友人が指差したパンフレットの写真を見たら「ああ、あの踊りのうまい人」とわかった。ショーのどこかで印象に残っていたらしい。顔もクリクリッとした目、(その当時は)下ぶくれ気味の顔だったので、他の人と比べると判別しやすかったのかな。「紫吹淳」という字面もなんとなくインパクトあるし。
 そんなこんなで迎えた「エデンの東」。はっきり言ってこの作品は苦手だった。みきちゃんはがんばってはいるんだけど、私の嫌いな純名理沙は出てるし、良い人はみんな偽善的だし、第一傷つきやすい心を持ったガキなんかは好きじゃない。そんな私にとってリカちゃんのジョー(と千紘のセルマ)は心の救いでした。ああああああ、もう脳天直撃!ってカンジ。こんなステキな人がいるなんて〜!特に「哀しみのコルドバ」のみきちゃんを見て以来、男役の理想の1つがロメロ様になったので、ジョーの濃さはツボに入りまくりでした。「ダンディズム」でもたくさん出たし。一気に惚れ込みました。ああ!なのに!次の作品で組替!そして移った先の星組では、どうもカラーがあっていない。一人だけ浮いているカンジがする。そしたらルキーニ。いっちゃった目とか、ああ、もう・・・(繰り返し)。 ま、そんなこんなでついていこうと決心したわけです。りかちゃんの魅力・・・一言では言い切れないですよね。まず、あの独特な雰囲気。みきちゃんは見る側に力を与えてくれた。まりこさんは、見てる人を彼女の世界に引きずりこむ。では、りかちゃんは?それはね、見た瞬間に脳味噌が蒸発してしまうような、そういう熱気を放出してるところかな。次ぎにダンス。これは言うことなし。歌。ルキーニあたりで伸びたような気がします。ノバも以外と問題なかったし。(と、いうよりまりこさんのように「だからなんだというんじゃ!」の境地に達したとも言える)甘い声が素敵ですよね。演技も濃い役ONLYからアリオン様やニコラスのように派手でない役ができるようになったし、プロヴァンスも不倫はしたが普通の人だし。演技の幅が広がってきたように思います。あと、なんといっても立ちこめるフェロモン。どんな役をやっていても鼻血が出そうになってしまう、あの色気(しかも男の!)は一体なにもの〜〜っ!ま、ダンスをやっていただけあってどんな動きでも美しいからかな。ピシッと決まっているし、細部まで神経が行き届いている。それと目線。セリフだけでなく目に表情があるから見つめられちゃうと言葉の100倍くらいの説得力がありますね。あとはやっぱりスタイルかな。足が長いよね。腰も細いし。バレエやっている人はちゃんと直線のスタイル出せるのよね。なのに時々ものすごくカワイイ。芝居とかで大人の男を演じたあとにショーなんかでニカーッって歯を見せて笑っちゃうとかなんか最高にカワイイ!つまり全部良いのじゃ。
 なんか、全然語り尽くせない。どんな風に表現したらいいのかな。言葉にならないほどの魅力!というのが一番言いたい事ですね。