宙組(1000days)「砂漠の黒薔薇」「GLORIOUS!!」
■2000/04/08 (土)
 誰かバカボンのパパを連れてきて。そして私に「これでいいのだ」って言って欲しい。
 単純明快な勧善懲悪を目指したんだと思うんだけど・・・。むむむ。展開が急すぎる気がする。アリシャール王子(姿月)とマリヤーナ姫(花總)のくっつきかたが突然?トップと娘役トップがラブラブなのはあたりまえだろう!って前提があるから納得だけどさ、もうちょっと書き込んで欲しかったな。カップルとしてこの二人と、ヤワン(和央)とゼリム(湖月)にもそれぞれ相手がいてなおかつヤワンに生き別れの妹がいるからその辺の時間が足りない。しかも後ろ2組のカップルって傾向が同じ。ジャミラも我が子を自分の手にかけたわりには次のシーンでにこやかだし。いいのか、これで?これでいいのだって言う人がいないとチョイつらいかも。あと、カシムって何者?コラサン王国が滅ぼされたことについてヤワン兄妹はカシムを恨んでいるようだけど、カシムって大臣でしょ?国王のアリシャールパパを何故恨まないの?王様ボンクラって諸外国に響いているの?
 個人的にはずんこさんのアリシャールの世を忍ぶ姿が遊び人ではなく、「やじきた学園道中記」の上さま系のおつむ弱い系だったら彼女の魅力が堪能できたと思うわ。そしたら王子と黒薔薇の違いもハッキリするし。
 この芝居での見どころ、それは砂漠の黒薔薇軍団が、人の気配がして「隠れろ!」と叫んだと思ったら、後ろを向いて座り込んだところですな。ははは!それで隠れたつもりなのかい?
ショーはいろいろ批判はあるけれど、私はおもしろいと思うわ。ずんこさんと宙組みなさんの歌唱力がとてもいかされているから耳に心地よい。、最後の大階段が地味かもしれないけれど、新しい組だから新鮮でカッコイイと思う。
 個別にざっというと、花ちゃんが良いね。彼女は長期間トップにいるけど、1作づつちゃんとうまくなってる。エライわ。夢輝のあ以下若手男役の歌唱力のレベルが高い。女性年輩組も安定しているし。あとはじゅりね!彼女の踊りは好きだ。バレエ出身の割には歌がうまく滑舌が良い。期待しているわ!!わたるくんがちょっと歌がきついかな。
 今回はとりあえずこんなもん。

■2000/04/22 (土)
 桃太郎侍は「あ!大変だ!!」と思ったら、着替えに行く。黒薔薇もそんなところがあった気がする。手下達は黒薔薇が王子だと知っていたのかな?知らなそうよね。それにしては黒薔薇に心酔しているよね。その辺もなぜなのか、わからん。「義賊なんだから良い人に決まってんだろ!」という前提も求められている。でも、ずんこさんは男が惚れるような男振りじゃないし。じゅりがお頭のどの辺に惚れているのか、わからん。我々は鬼平の見すぎなのか?やはり、じゅりには沢田様くらいの惚れぶりが欲しかったよね。魂の底から尊敬しているような。そうしないとただの王子のお遊びで終わるよ。だいいち義がつくとはいえ、賊である必要があったのか?そりゃチャンバラは必要だったんだろうけど。世を忍ぶ仮の姿も、金さんや、暴れん坊将軍ぐらいでないと区別がつかないよね。
 たかこさんがだんだん貫禄がついてきてるかな。ただ歌が私のあまり好きでない旧雪組独特の発声(ちょっとこもって歌詞が聞き取りづらい。音程を合わせる方に主眼をおいて歌詞に感情がこもりにくい)なのがちょいとツラい。ビジュアル的には好きだ。エリザベートで「オーストリーに味方がいる」のところでサタディー・ナイト・フィーバーのポーズした時からビジュアルは好きなのよ。花ちゃんはお人形さんのようでかわいいなあ。いまさらファンになってどうするんだ。
 VISAの貸切だったので幕間の抽選がありましたが、司会はなんと紫ともさん。すっごくキレイで、すっごくスタイルが良かったです。ショーの方で、・・・なんというのだろう、棒につかまって踊るシーン。アフロの鬘になってました。ジャズの好きな歌が使われているので、まあ、好きな方かな。地味だけど。花ちゃんカワイイから許す。もう1回見れて嬉しいが、多分じゅりがいないんだよね。じゅりはミスターカルメンかあ。今ひとつ見る気になれない話だよね。