宙組(東京宝塚劇場)「維新回天・竜馬伝/ザ・クラシック」
■2007/01/08 (月・祝)
かし・るいのお披露目公演。そして退団公演。
芝居はみきちゃんの「竜馬」のリメイク。
主題歌を聞くとワクワクしちゃうね。
ただ、芝居自体は、「竜馬がゆく!」総集編簡略版。
竜馬のことを知っている、
あるいは、幕末の流れを知っている人対象。
わからん人には、どれだけ理解できるのか。謎。
それに加えては、まあ石田先生のいつものアレ。
 ・オヤジギャグとか
 ・竜馬と総司が出会っちゃうとか
 ・お触りとか「契り」とか
 ・グラバーさんとか
 ・歴史考証無視とか(高杉の辞世の句を薩長同盟成立前に・・・)
「グラバー邸」と聞いただけで
ネタが割れて笑っちゃう私なのだ。
オチ、というか、暗殺場面は
もっとネットリキッチリ描いて欲しいような。
知らん人が見たら、
なにがなんだかわからんのではないかいな。

かしちゃんの竜馬は似合うような、
そうでもないような。
もうちょっと破天荒な雰囲気は欲しいけど
思っていたよりは竜馬だった。
るいるいは、出だしの酔っぱらいが良かった。
タニは熱くて良かった。
蘭とむはポスターより赤面度大減少。
安心のような残念のような。
本当に3番手か?専科じゃないのか?
立さんより偉そうだよ!
立さんの勝海舟は良かったわ。
爽やかな江戸っ子でぃっ!
リカちゃんはねちっこかったからさ。
スッシーの西郷も好きさ。

ショーは、「アイ・ラブ・ショパン」というわりには
最初はベートーべンの「運命」なのは
何故なのだろう。
幕が開いてからしばらく、ショパンのピアノ曲が流れるもんだから
「たいへん長らくお待たせしました」の恒例の挨拶にも
「まったくだよ!」の笑い声が起きちゃったよ。
全体的にまとまりが悪いなあ。
タニは華やかだけど、歌うとアレだな。
それでこそ、タニなんだけど。
せっかくのお披露目なんだから
もっと、かしげとるいるいを組ませて欲しかったなあ。

かしちゃんは一作なのが惜しい。
っていうか、一作じゃ、なにもできんよね。
しかも落下傘だしさ。
チャーリーはずっといた組でトップだったし、
ぶんぶんは、何度か出た組で、
しかも、相手役のまひるちゃんとの相性はバッチリ!と
わかっていた状態でハロー・グッバイだったけど
かし・るいはねえ。
どうにも料理をしようがないよね。
お互いに「ソツがない」あたりが売り出し。
難しいなあ。
勿体ないなあ。

ってかさ。
かしちゃんが真ん中だと、
あれ、この役はシナちゃん、、、じゃなくって・・・とか
つい思っちゃうんだよなあ。

ほっくんは、いろいろ使われていた。
一安心。

アリスちゃんが、ますますハナちゃんに似てきたよ。
芝居は良くなっていると思うわ。



■2007/01/14 (日)
2回目。
F橋氏からお誘いいただきましたお席は
1階21列。A席最前列でとっても見やすかったです。
ありがとうございました。

かしちゃんの龍馬は、
やっぱりちょっと違和感があるなあ。
トートとかなら、役者によって変えようもあるけれど
史実の人は、すでにイメージができあがっているからね。
仕方がないね。
オズマ・ドラーゴの方が、よっぽど龍馬らしい、とか、言っちゃいけないよな

ショーのデュエットダンスは綺麗だった。
もっと見たかったな。
この二人でガッツリ組んで踊るところ。
ここの曲は、プリセツカヤの「イサドラ」とか
「愛と喝采の日々」のエンディングで使われている曲。
旋律が美しくて好き。

場面によっては、蘭とむの近くにスッシーが!
ウハウハする。

タニの歌は、あれでいいのよ。
すでに「タニの歌」が
ひとつの単語になっているんだもん。
いいじゃんかー。

たかこさんが、もうちょっと早く辞めていたら
宙組トップがミズで、
雪組トップがかしげちゃん、
ってことは、あったのかしら。
「人生に『もし』はない」って言うけど
ちょっと考えちゃった。

あ、どーでもいいことだけど、
ショーのオープニングで蘭とむが着ている赤い上着は
バラキシでリカちゃんが着ていたかな。
この並びのどこかで、
「東屋」の黄色い上着もあったような。。。



■2007/01/27 (土)
3回目です。

今日は阪急交通社貸切。
進行は早乙女幸さん。
雪組だったかしげちゃん、
雪組で舞台を踏んだるいちゃんに
ものすごく愛情を持っているのが
感じられました。
ついでに、
ミキちゃん出演のTV番組を宣伝されていました。
貸切特典は・・・
 ・芝居「おにぎり」のところで
  陽之助がおにぎり&「ようのすけ」と描かれた(アップリケ?)
  大きいハンカチを噛みしめていました。
 ・グラバーさんのカツラが小公子。
 ・ショーのプロローグ、5人のカツラが派手。
  引っ込むとき「阪急」
 ・夜会のかしげちゃんのカツラが青いロン毛。
  メガネも縁に、なにかの飾りあり
たぶん。普通の時も同じだったらごめんなさいよ、と。

役者が慣れてきたのか、
それとも、観る側が慣れてきたのか、
芝居の暗転ブツ切りで繋がりの悪さが
前に見たときより繋がっていて
流れがスムーズになっていました。
貸切なので、初見の人が多いせいか
笑いは取れていましたよ。
よかった、よかった。
冒頭の日舞、
タニの型がまるでなっていないのに比べ
蘭とむは決まっている。
さすが2巡目。

ショーの
「もし、違う時代、違う場所に生まれていたら
 幸せに慣れただろうか」
みたいな歌詞、って、
こう聞くと、複雑だよね。

デュエットダンスは美しい。


かしげちゃんを見ていると
「雪組テイスト」が濃厚だから、
いま見ている組が、つい、雪組だと思っちゃう。
えーと、ハマコは・・・・って
雪組じゃないんだから!みたいに思うことがしばしば。
組長のまりえった、娘1のるいちゃん、2番手のタニ、と、ほっくん、で
元月組が多いんだよね、本当は。
蘭とむは、蘭とむ。
組カラーに左右されない。

で、やっぱり、
スッシーがかっこいいなあ、と。

タニ会(と思われる)の拍手が
ああ、頑張っているなあ、と。


かし&るい。
もうちょっと見ていたい気もするんだけどね。
仕方がないのかなあ・・・。


今回はじめて2階席から見ました。
ショーは、ライトの加減から、
2階席の方が綺麗に見えるかも。


【追記】
ポピーの場面のダンサーの靴が面白い形だった。
草履みたいだけど、ダンスシューズなんだろうなあ。
ロケットの靴は、一見トウ・シューズなんだけど
よく見るとヒールがついていた。
これも面白い作りだったな。


■2007/02/10 (土)
本当は見る気がなかったのよ。
もう3回見て満喫したから。
半分飽きた状態で私が見るよりは
サヨナラ公演の楽間際の土曜日なんだから
トップコンビのファンに見て貰う方がいいよなあ、と
捌くつもりで劇場に行ったのですが。
捌けなかったよ!
私以外でも、捌けず被ってた人が数人いました。
落下傘トップとはいえ、確かにこの状況じゃ・・・
と、思っちゃったよ。ごめんね。
10時55分頃、、、、
ピエール・マルコリーニで冬季限定パフェを食べたいから
早いところ並びに行った方がいいよねえ、
「墨攻」も見たいしさ、
B席3500円だし、パスしちゃおうか、
とかとか、考えていました。
しかし。
蘭とむの慶喜
が、頭に浮かんだ瞬間、
私の足は劇場へ。
うーーーーん、ヤ・バ・イ!ぞ、ワタシ。。。

かしちゃんの龍馬は、
やっぱりイメージじゃないんだよね。
桂より小さいし。
頑張っているのはわかるけど。
芝居自体が「粗筋」で、
書き込みがないのもツライわね。
私はかしちゃんのビブラートは苦手なんだけど、
芝居では役柄のせいか、あんまりなくって。
ショーでビブラートを聞くと
「やっぱ、これが無きゃなあ」と思っちゃった。
あと3作ぐらいやってれば、
苦手だけど好き!まで到達したかもなあ。
ちょっと勿体ない。

仕方がないことだけど、
芝居にしてもショーにしても
もっと、るいるいと組んだ場面が欲しかったなあ。

タニも、アレだよね。
「アーーーーーッ」って気絶してればいいんだよ。
あんまりカッコつけずにさ。
自分の売りをもっと大切にしようよ。

かし&るいのサヨナラなんだから
スッシーの背中にうっとりしている場合じゃないんだよなあ。

まあ、蘭とむを見て満足だ。
ショーの「別れの曲」の場面、
ここでピアノの蓋が開けばいーのに、と思っていたら
本当に開いて、蘭とむが出てきたときは
あまりにも期待通りで大笑いしそうになったんだよな。
今回も「キターーーッ」とワクワクワク。
(ダンスはやっぱりうまい。
 さすが「アール・ハッター」出演だな、と思った)
ほっくんも芝居の「間」が良くなってきたわ。
アリスちゃんの台詞回しも大夫良くなった。