月組(東京宝塚劇場)「いま、すみれ花咲く」「愛のソナタ」
■2001/01/03 (水)
 TVで見てちょっとビビったけど、ナマは思ったより良かった。「いま、すみれ花咲く」という歌詞は、しつこいくらいのリピートだったけど。和物は短いし、キリヤンやらちずさんやらのソロの歌が良かったので、退屈することなく見れました。が、ミエコ先生、長い。春日野御大が出番が多くなるのは構わないけど、ついでのように出番を取っていくのが憎らしい。その御大。セリ上がって来たときは、さすがに絵になる。迫力がある。やっぱありがたい。しかし動き出すと、ハラハラドキドキ。ちょっとした段差も厳しそうで、転んだらシャレにならんぜよ!と思っておりました。
 芝居は、ま、3幕物オペラを1時間40分にまとめたんだからしかたないんだけど、ちょっと消化不良かな。マミリカの絡みはいいのよ〜。マミちゃんの女装はかわいらしいし、テレーズとの絡みは青年らしいし、最後も「自分の道を行く」ってカンジでサヨナラっぽいくて涙出そうよ。楽は泣くね。リカちゃんもエロ親父ぶりが遺憾なく発揮されていたわ。わはは、これぞ私の求めるリカちゃんってもんだ。ひひひ。嬉しいねえ。儲け役はちずさんのテレーズね。マミちゃんの不倫相手。でも、彼のためには歳上の自分ではなく、いつか真実の愛で結ばれた若い娘と幸福な結婚をして欲しいと思っているの。最後、若いカップルを見送るときの寂しいけど微笑んで見守っている姿が良いのよ〜。あと彼女姿勢がいいですね。ドレスの着こなしがキレイだった。さて、マミちゃんとくっついたゾフィーの檀ちゃん。ここが一番書き込まれていなかった。いつ二人が惹かれあったんだか。ま、いいけど。檀ちゃん、やっぱ姿勢悪いかも。ちずさんと並ぶと特に。でもテレーズは貴族でゾフィーは庶民だから姿勢悪くても問題なしと思う私がいる。コウちゃん目立たない。タニ・ケロ・ユウヒも同じ。役を与えられて出番が少なくなるなら越リュウのように役なしでいろんな群舞に出る方が楽しいかも。その他子供のゾフィーや暗闇の帝王やら意味不明の人多し。消化できないなら出すなよな〜。
 ショー部分は良かった。黒タキあるし。リカ・檀がマミちゃんお見送りしてるし。そして!マミちゃんとリカちゃんが手を絡めて見つめ合う、という振りがあるの。これだけでも通う価値あり。

■2001/02/01 (木)
 驚いたことに初日から一ヶ月経っているにもかかわらず、春日野先生がまだ出演されていた。でも1月3日に観たときよりしっかりした動きだったような気がする。初日の方は体調が悪かったのかな。おそらく大きい劇場での最後の公演になると思うので、気迫がある。オーラがある。目に焼き付けておかねばね。 
 芝居。やはりマリー・テレーズが印象に残る。このトシになると、白馬の王子様に憧れる女の子より、彼女の方に感情移入してしまう。美人で、地位も名誉もあって、ハンサムで気だてのいい(でも地位も高い)年下のツバメがいて、その彼のために寂しいけど笑顔で身を引く、って立場に一度なってみたいものだ。ちずさんの歌声って耳に心地よい。鈴を転がすような、というのはこんな声のことだろうね。これからこの声をたくさん聴けるかと思うと嬉しいわ。
 アドリブも爆裂。オックスからマルガレーテへ投げた手紙、三恵ちゃんが取れなかったので「下手くそ」とリカちゃんからのお言葉。衣装部屋にいたのは猫でも犬でもなく鶏。テレーズの寝室から「ほ〜ら、身が軽いだろう」とスキップで出ていくリカちゃん、それに対して「ずいぶん上機嫌だな。ジャンプしながら出ていったぜ」とマミちゃん。マリアンデルからの手紙、うっかり破いちゃったリカちゃん、読めと言われて「めまいが・・・」と避け、タニ達に手紙を投げるコウちゃん、振られて受け止められなくて、ヒラヒラ落ちていく手紙を拾うリカちゃんは「せっかくの見せ場になるのに」と言っておりました。その他にもイロイロあったけど覚えきれないわ!とにかくテンション高かったわ。はっきり言って、オクタヴィウアンとゾフィーがくっつくところが一番つまんないかな。ははは。
 ショー部分。黒タキシードがかっこよかった。マミちゃんの黒タキ。カッコイイ。そしてまた、男役としての集大成ってカンジもして、これが最後の公演って気になって(実際そうなんだけど)涙が出そうになった。12日は泣くだろうな。
 今日はにざえもんが来ていた!

いや〜。カッコイイわ。真ん中に立てる(娘役を侍らすとか、レッド・バトラーやるとか)役者じゃ全然ないんだけど、孝夫ちゃんが客席に来るならコウちゃんがトップになってもいいかも、とちょっと思っちゃいました。ただしご贔屓の組以外で。

■2001/02/12 (月)
 ふはー。千秋楽です。まみちゃんが東京で羽背負って、階段使う芝居はこれが最後なんです!
 ショーは春日野先生がいらっしゃいました。最後までご出演ありがとうございました。素敵でした。ショーの歌もね。不公平君の作詞で植田虚匠の構成なんだけど、曲がいいので、なんとなく盛り上がってしまう。月組でもこれくらい歌えるんだね、って少しだけ嬉しいわ。
 芝居はどこからどこまでアドリブなんだか。
  ・元帥夫人の朝食「半熟卵にハム添えて」が「半熟卵に
   固ゆで卵にスクランブルエッグに目玉焼きにハム添えて」。
   テレーズは「そんなに食べられないけど、置いてって」と
   受けてました。
  ・オックスがマリアンデルを見て「実に美しい!美しい!!」と言うと、
   オックスとマリアンデルの間にいたテレーズが「あら、
   オックスってば・・・」と照れて、「あんたじゃない」って
   突っ込まれてました。
  ・手紙は「ちゃんと読んで下さいよ〜」とニコラウスに言われて、
   仕方なくオックスが読みました。
  ・ゆらさんが「これでみなさん全員が幸せになれるんです」が
   詰まっちゃって、3回ぐらい言い直していました。
  ・イーグル亭にて。マリアンデルがワインを手酌で飲みだします。
   「だって〜、今日は飲んでなきゃやってられないわ〜」
   サヨナラだかんね。なんでか忘れてけど、リカちゃんが
   モンキーダンスを踊っていた。
  ・「男爵様。は・や・く」の「はやく」が男声になっていたので、
   リカちゃんが「なんか幻聴が・・・」って言ってました。
  ・身体検査。「あれはなんだ」「髪の毛?」「髪の毛がなんで
   宙を飛んでいるんだ?」「かわいいでしょう」。マリアンデルの
   鬘には花がたくさん飾られていました。
 他にもあったと思うけど、思いだせん。ムラに行ったらしょっぱなから飛ばすのかな?頑張って行くぞ!