雪組(東京宝塚劇場)「スサノオ」「タカラヅカ・グローリー」
■2004/06/19 (土)
 芝居はねえ、ずっとキムシンの説教を聞いている気分でした。「暴力はイヤだ」は初っ端から出てきてしまいます。結局それを歌で繋いでいったような。芝居も何もありゃしません。階段状の舞台セットに歌手を配置するのも、もう飽きたよ。1時間のショーで十分じゃないかい?と思いました。役者もなにもできなくて可哀想だったわ。コムちゃんは真ん中が似合っているし、まーちゃんは芯の強い女性でイイ芝居しているし、ガイチは母性あるし、ミズは敵役として色気はあるし歌はうまくなったし、ハマコは出過ぎない芝居をしていたし、壮くんは語り部として芝居全体を締めていたし、キムは華やかさが増したし、本当に役者陣は良かったのよ。キムシンの心の叫びだけに使われて気の毒だ。予想話では、ヴァンパイヤで使った例の電光掲示板にヤマタノオロチがあらわれて、コム・スサノオはそれと戦うのでは?なんてネタもあったけど、その方が百万倍良かったよ。「トロイ」の肩透かしなんか屁のカッパ。盛り上がりが全然無い話でした。
 これでショーがハズれだったら救いようがないんだけど、こちらは意外にも良かったです。やっぱりの岡田先生な配色だし、やっぱりの公平氏の「宝塚連呼」の歌だったりするんだけどさ。ゴスペルとか、岡田作品リメイクの風味はあるものの、課題の「90周年ネタ」の方が勝っているので、それほど気になりません。踊りになるとコム&マーは生き生きするね。うん、この二人、合っていると思うよ。ミズも気障ぶりがいいですのう。ファンではないはずなのに、銀橋渡りの最後に「サンキュー」って言われたときは、キャー!と心の中で叫んじゃったよ。90人のラインダンスは迫力があり、パレードの「フォーエバー タカラヅカ」をはじめ定番ソングも多くて、なかなかに楽しいショーでした。
 今回は初舞台生も登場。彼女たちの口上、ラインダンスを見て、その若さに清々しさを感じるようになってきました。私もトシよねえ・・・。

追記
コムちゃんはカエル顔、ガイチはトカゲ、ミズは水蛇(ウツボか???)で、まーちゃんはサル顔と思ったのだったわ。神は爬虫類で、ヤマトの民はサルなのね〜。むかし「ポピー・ザ・ぱフォーマー」妄想配役でコムちゃんがカエルにキャスティングされたのは、顔がカエルだったからか、と、ようやくその理由がわかりました。

さらに追記
「ハマコって、どうしているんだろうね?」
「死んだ後は影コーラスやっているらしいよ」

この会話は花組青年館でもマミちゃんのコンサートでも聞きました。なんのことだろうと思っていましたが、初っ端で死んだあと、確かに出番無かったね。でもそれを雪組ファンが(たくさん)集まっているとは思えない場所で聞くとは・・・。注目されるハマコ・・・・・・。