雪組(東京宝塚劇場)「春麗の淡き光に」「Joyful!!」
■2003/04/20 (日)
 とにかく若い!って印象です。見たことはないけど、新公って、こんなカンジ?とか思っちゃう。番手で考えると、コムちゃんは5(猛き) → 3(愛、燃える) → 3(バルセロナ)、でトップでしょ?かしげちゃんに至ってはそれの1つ下だから、6 → 4 → 4で2番手。いきなりスターブーツ。さらにその下は・・・って考えると、全然駒が揃っていないというか。せめてまーちゃんに貫禄があれば(みどりちゃんみたいにね)、と思うけど、ビジュアルや雰囲気は限りなく女役系なんだけど、演技は娘役の寄り添い系で、若手を引っ張っていくガラじゃない。こんな状態でいきなり植田芝居というのは大間違いだと思う。ここは泣かせの場面、と思っても、その意図通りにするのはまだまだ難しそう。そもそも「泣かせの場面」と気付くのか?上級生の芝居を見ると、こういう型を継承するのは必要だと思うので大いに勉強して欲しいとは思うけれど、なにもお披露目でそれをやらなくてもいいじゃない、と思う。なんで「エクスカリバー」系の、若さのノリだけで演じられそうな作品を当てなかったのか?こんなバリバリ植田色の作品がお披露目なんて気の毒すぎるわ!
 とは、いうものの。それでもタモ(お披露目はアレよ!)のように、「頑張ったよ、うん」と思わせるものがコムちゃんにないのも事実。もっと積極的に、ファンの心をゲットしようとは思わないのかな。駄作に当たれば自分の魅力でカバーする。それがトップというものでしょう。その心意気が足りない!脚本に書かれいるとおり、演出家の言うとおりに演じているだけで、どうも、自分をアピールしようと言う気持ちが見えないんだよね。ピラミッドの頂点に立っている意識がないというか。私のように、特にファンでもない者の心にも何かしら残るようにするのがトップというものでしょう。それがないので、リピートする気になれないんだよね。多分、そのあっさり感が魅力なんでしょうね。
 ショーは、藤井君なのでハズれではない。踊りも多い。が、「グローリアス」と似ている、って印象が強い。オペラ・ジャズ・スパニッシュ、といろんな要素が盛り込まれているのに、いまいち記憶に残らない。これも芯となる人がいないからでしょう。トップ二人とも踊れるんだけど・・・。
 これなら、ぶんちゃんをもう1作残して、コムちゃんをもう少し鍛えた方が良かったと思う。ぶんちゃんサヨナラが植田芝居っていのはノー・サンキューなんだけどさ。