「桜絵巻狸源氏/ショー・イズ・オン」
■2005/05/04 (水)

 宝塚OGによる狸組公演も今年で4回目。前3回は、昔からある「狸御殿シリーズ」のリメイクで、今日の時代劇ネタのオリジナルが満載の上、宝塚ネタを加味していたので、なかなかに面白かったのですが、今年は多分U氏のオリジナルっぽく(一応「雨の夜の品定め」をモトネタにはしているようですが)、作品としてはイマイチでした。「『男』が一人の『理想の女』に巡り会えないために、『理想の要素』をちょっとずつ持っている複数の女を囲うことで満足している」話を、女性に見せるとはなにごとかね。結局結婚する女は自分で見つけたのではなく、「母に紹介された」女でさ。こんなの男の独りよがりじゃないのかい?見所の一つヅカネタも、ちょっとクドい。ほんのり入るだけでいいのよん。みんなで「愛〜 愛〜 あぁぁいぃ〜」を歌いすぎ。もう新作は作らんでいーよーーーー。
 ショーは、もう、ウハウハ〜です。トップさん達のオーラが眩しい。結構知っている曲があるもんですな。TCA等で定番ソングを歌うのも、ファンが記憶を共有できて良いものですな〜。例え作品自体を見ていなくても、歌えるんだもんな〜〜。昨年よりも、「ショー要素」がアップ。いままでは「トップさんのソロ」だったところが、娘役さんのコーラスが入ったり、男役群舞が入ったり。ここら辺の方も、スタイルが良いのよね〜。腕の使い方も、いかにも「ヅカ」ってカンジで。トップさん以外のOGがたくさん使われるのっていいねえ。個人的には「ノバ・ボサノバメドレー」と「コルドバの光と影」が良かったです。好きなのよ〜。
 出演者の皆様は、みんなお素敵。狸組のトップ鳳さんは、オープニングで淡島さんとセリ上がってきたときは若造に見えました。おそるべきは宝塚の番手。決して越えられない学年順。それすらも楽しいですね。まりこさんの「風になりたい」には、言葉が出ない・・・。相変わらず音程がアヤシイ、発音も不明瞭、それなのに心にズッシリ響くのはナゼだ〜。タニも甘いぜ!ここまで到達してくれよ!と間違った感想が心に沸き起こる。グンちゃんは、芝居の山吹は似合いまくりよ。こういうチャキチャキ系が似合うのよね。なんて思っていたら、ショーでは相変わらず背中が固いは、鬘のセンスがイマイチだわ、でもそれさえも懐かしいっす。初めてナマで見るミミさんが可愛かったです。声が綺麗でした。若葉さんはフル稼働でしたね。カッコイイわ〜。
 峰さんのコーナーの所かな?娘役さんの衣装が「薔薇の封印」の「ラスト・ダンス」の衣装でした。背中にも光りモノが入っていたんですね。あの時はリカちゃんしか見ていなかったから気が付かなかったのね。。。


【追記】
ショーでのMC。昨年公演の写真で、鳳さんにまりこさんが娘役姿で寄り添っている写真がブラジルのマスコミに出たので、ブラジルではまりこさんは「可憐な娘役」と思われているそうです。