星組(日本青年館)「ヴィンター・ガルデン」
■2002/09/22 (日)
 齋藤君の、なんかわからんがスゴイ!とかドドーンっとかガガガーーーンって迫力を求めていったら少々期待はずれでした。齋藤君の持ち味の赤とか青の色使いもあまりなく、簡素な舞台に灰色っぽい色が基調で、もう少し照明が暗かったら正塚ワールドだ。なんたら文書を持っているダンサーとか、死んだ姉にそっくりな妹とかは、螺旋を思いださせるし、デカイ話を処理しきれていないのは中村Aの芝居のようだ。芝居後のショー部分もショボイし。どうしちゃったんだ、齋藤君?
 かよまとは、う〜ん、まず脚本のせいもあるんだけど、区別がつかないよ。クローゼとクラウスって名前の段階で区別ができない(「ク」のあとはラ行。耳では聞き分けにくいのよ)。かよこがダンサー、まとぶんがナチ将校である必要をかんじないというの?入れ替えても可のよう。かよこがあまりダンスがうまく感じられないというのもあるんだけど。この穴だらけの脚本じゃ仕方がないけど、どうも魅力を感じられない。売りがどこかが掴めない。かよこは顔が小さくて足が長くてスタイルがいい。しかし、それ以上に(まだ)役者としての魅力が出てないなあ。まとぶんは何気にぶんちゃんに似ているんだけど・・・。これまた黒か白かハッキリしないのだ。まだ役を作り上げるところまでいっていない気がするなあ。その結果、なにが印象に残るかというと、そんちゃんのジョセフィン・ベーカーだ。正直な話、メインで役者と言えるのは彼女ぐらいだと思ったよ。千佳ちゃんは芝居はいいんだが、いかんせん歌が辛い。音を外しても、もっと堂々と歌えばいいのになあ。さえちゃんとトップなんてことがないように祈るばかりだ。
 それ以外では(おそらく ← パンフ買ってないもんで)なるみんのカルステンが印象に残った。彼女は歌も芝居もうまいよ。マーサの美稀さんは男役?女役?オカマのはずだけど、男装の女性って印象の方が強い。カテリーナの南海まりちゃんは踊りがうまい!これはヒットだった。

 ちょっと消化不良だ。齋藤君、次は辻褄合わせなんて考えなくていいから、ド迫力の舞台を作ってね。もしかして1時間ポッキリのショーの方がいいのかなあ。