よっちゃん・・・
■2002/10/10 (木)
  スパルタクスの感想で「一枚絵のようだ」と書いたとき、ふと、以前にも何かを見てこういった感想を持ったように思った。思い出した。東京の新劇場のこけら落としの春日野先生のセリ上がりで思ったのだった。「花は花なり」で見たときは、申し訳ないけど、眠いだけだった。しかし、この時は迫力があった。新しい劇場のこけら落とし、そして、おそらく大劇場の出演は最後になるであろうという思い、それが混ぜ合わさって、最終日まで気迫があった。やはり、普通のジェンヌとは違うと思った。この人の現役時代の写真を見ると、いまの私でもカッコイイと思う。いまだにファンがいるのも、わかる気がする。
 で、思ったのは、退団してくれないかな、ということ。それは、いまの宝塚にいらない、という意味ではない。この人の話を聞いてみたい。ずっとトップであったこと、ずっと男役芸を磨いてきたこと、いまなお舞台人として現役であること、戦前・戦中・戦後の宝塚歌劇団のこと、多分あったであろう恋の話、それを含めたプライベートなこと。それら全てを、規制のない、つまりスミレコードなど気にしないところで話して欲しい。まさに生きた昭和史だと思う。この人の人生を知りたい。できるならプリセツカヤと対談などしていただけると嬉しい。
 ・・・・・・と思ったのだけど、ミステリアスなままでもいいかな、とも。亡くなるその時(失礼)まで生涯一生徒であるのも素敵だよね。夢の男役のままでもいいかな。そして、とりあえずは100周年式典にご出演いただこう。専科・轟悠と共にセリあがってくれないかなあ。きっとカッコイイと思う。あ、ミエコ先生はいらない(ミエコ先生がよっちゃん先生とセットで扱われるのって不思議だし、イヤだね。格が全然違うのにさ)。しかし、その時まで、ハナちゃんが宙(娘役)トップだったらどうしよう・・・。相手役はゆうかちゃんあたりだったりして・・・・・・。